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「天孫降臨」という言葉をお聞きになったことのある方も多いと思います。
天照大神の孫、ニニギノミコトが高天原より地上に下って皇祖となったというこの神話、
「古事記」や「日本書紀」で親しまれた方もおられるのではないでしょうか。
雑誌「一個人」によれば、この神話を受け入れる土壌として、古代日本に、稲の神様が山の上に下りてくるとする信仰が広く分布していたとか。大和朝廷以前の、自然への素朴な信仰との融合を果たした「天孫降臨」は、ゆかりの神社を全国に点在して誕生させ、今でも篤い信仰を集めています。
雑誌「一個人」に掲載されている「天孫降臨」ゆかりの神社をご紹介させて頂きます。 |
天孫降臨の地と考えられている宮崎県の高千穂町に建てられた神社。
祭神の「高千穂皇神」は、天孫降臨にゆかりのある神々の総称とのこと。
天孫降臨関係の神社では最古といわれ、古代神楽の原型である神事が現在も行われています。 |
宮崎県と鹿児島県の境、霧島山の神をもとは祀るものであったが、天孫降臨神話の舞台である「日向の高千穂」と同じ日向国に位置したため、後にニニギノミコト信仰を取り込んでいったと「一個人」には記述されています。
年間100以上の神事が行われ、旧暦2月4日に行われる「お田植え祭」は、ニニギノミコトが初めて水稲を作ったという謂れに由来しているとか。 |
伊勢神宮の内宮近くにある、猿田彦大神を主祭神とする神社。
天孫をご案内した神として、地鎮祭、土地開発、開業、交通安全、方位除などのご利益があるとされているそうです。 |
高千穂神社の近くにあり、同じ天照大神を、天照皇大御神と大日霊尊の、それぞれ別の神として東本宮と西本宮に分けて祀っているところに特徴がある神社。
天鈿女が天岩戸の前で踊った舞が、高千穂神楽の始まりと伝承され、毎年神楽殿で11月3日に奉納されているとのことです。 |
※雑誌「一個人」2010年2月号の記事より抜粋・参照致しております。 |
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