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華陽ニュース

ニューノーマル関連情報2025.5

 コロナ禍などをきっかけに変化した『ニューノーマル』な生活様式のなかでも、世界の環境や人権に対する関心はなお高まりを見せており、毎日のニュースでSDGsやESG、脱炭素、エシカル消費といったキーワードを目にしない日はないほどとなっています。
 そういった、紙にも関連があるけれど紙だけにはとどまらない日々の動きを少しでもお伝えできればと、この欄を作成致しました。皆様の営業活動のお役に立てれば幸いです。

2025年3月に報道された、ESG・脱炭素他に関連する動きの抜粋

【政府・官公庁他】

金融庁 サステナビリティ基準委員会が企業の脱炭素などサステナビリティー情報の開示基準を確定したことを受け、2027年3月期から時価総額3兆円以上の大企業に開示を義務付ける方針。翌年に1兆円以上、2年後に5,000億円以上と順次拡大し、最終的に東証プライム前者に適用する考え。新基準ではスコープ1・2だけでなく、供給網を含むスコープ3についても開示が求められる。
環境省 大企業が取引先の中小企業と共同で二酸化炭素排出削減に取り組む場合に、設備の導入費用の一部を補助する制度を2025年度実施。供給網全体での二酸化炭素排出削減につなげる狙い。
アジア地域で人工衛星を活用した温暖化ガス排出量の測定を拡大する計画。正確な温暖化ガス排出量測定を普及することで、将来的に日本の温暖化ガス排出量の少ない機器や技術の導入につなげる狙い。

【産業】

コスモエネルギーHD 4月に堺製油所で国内初となる再生航空燃料の量産設備を商用稼働。
ENEOS 子会社と同志社大学と組み、二酸化炭素からカーボンブラックをつくる技術を共同開発。30年代初頭に量産する計画。カーボンブラックはタイヤのゴムやインキなどの原料の一部として使用される素材。
ナカムラ 名古屋に本社を置く菓子卸。ノベルティーとして使う飴のラインナップのひとつとして「脱炭素あめ」を開発。飴の原料製造に化学肥料や農薬を使わないことで飴の製造に伴う温暖化ガス排出量を44%削減、残りの56%分はJ‐クレジットの購入で相殺し排出を実質ゼロとする。
名鉄バス
出光興産 など
名鉄バスセンターと長島温泉を結ぶ高速バス路線で、バイオ燃料「リニューアブルディーゼル」を使用する旅客バス1台の公道実証を開始。4月1日から2026年3月末まで。年間で約69トンの二酸化炭素削減効果を見込む。
岩谷産業 オーストラリア・クイーンズランド州での水素製造・輸入事業から撤退との報道。同州の事業所を閉鎖。共同事業者である関西電力が既に撤退し、同州政府も追加出資を取り止めたことから、プロジェクトの継続は困難と日本経済新聞が報道。
日本ペイント子会社
内浜化成(トヨタ系部品メーカー)
自動車部品の樹脂を成形しながら塗装する方法で、自動車塗装時の二酸化炭素排出量を6割削減できる技術を共同開発。
コスモエネルギーHD
CO2資源化研究所
二酸化炭素をエタノールに変換するCCU(二酸化炭素回収・利用)の実現に向けた共同検討に関する契約を締結したと発表。食料を原料としないエタノールの大量生産で二酸化炭素排出量の削減とバイオ燃料製造の両立を図る。
レオック 給食大手。社食業務を受託する東洋製缶の社員食堂など5か所で、栽培時に排出する温暖化ガスのメタンを3割減らした「環境配慮米」約1万3千食分を提供。今後通常メニューにすることを検討。2025年中に導入先を約20か所に広げる計画。
中部電力ミライズ 天然ガスの燃焼によって発生する二酸化炭素排出量をJ‐クレジットの活用で相殺する「中電カーボンオフセット天然ガス」の販売を2025年3月25日に開始。愛知県知多地区や三重県四日市地区の法人顧客が対象。大同特殊鋼が2025年4月1日より同社知多第2工場で導入予定。

※文中敬称略
※文章は2025年3月31日現在、新聞記事や各社のニュースリリースなどを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。