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ニューノーマルにこの一品58 各地のカーボンクレジットの取り組み③愛媛県
【ニューノーマルにこの一品】
「ニューノーマル」という言葉は新型コロナウイルス下での生活や仕事の新しい様式を表す言葉として使われていますが、近年、私たちの生活や考え方に影響を与え、変えてきたものには、海洋汚染の深刻化による脱プラの動きや、SDGs、ESG、ダイバーシティ等、さまざまなものがあります。
その、様々なもので形作られる「ニューノーマル」に、紙で貢献できる製品とは、の観点からの取組みをご紹介いたします。
58 各地のカーボンクレジットの取り組み③愛媛県
「日本一の紙のまち」がキャッチフレーズの四国中央市を擁する愛媛県。2025年6月現在、J‐クレジットに登録されたプロジェクト数は23件、認証済みのクレジットを保有するプロジェクト数は32件と、カーボンクレジットにも積極的に取り組まれている様子が伺えます。
| えひめ脱炭素ポータルサイト | 脱炭素に関する県民向け・事業者向けの情報を一元的に提供するポータルサイト。2024年7月31日開設。 |
| 2050年脱炭素社会・ アクション宣言 |
愛媛県内に本社・支店等を置く企業・団体や県内に活動拠点を置く2名以上のグループを対象に、脱炭素に関する具体的な取り組みを登録・推進する取り組み。登録ロゴマークを名刺などに使用したり、県のサイトで取り組みをPRしたりできる。 2024年3月現在、大王製紙や佐川印刷を含む119の事業所が登録、各社の取り組み内容・目標や実施状況が県のサイトでPRされている。 |
| その他の脱炭素経営支援 | ・県と伊予銀行・愛媛銀行が「えひめ脱炭素経営支援コンソーシアム」を構築。関連施策の活用や環境関連の投融資への資金面での支援、セミナーの開催などで県内企業の脱炭素化に向けた取り組みを支援。 ・省エネや天然ガス導入に関し、専門家による個別相談やアドバイザーの派遣を実施。 ・環境保全設備に関する資金の低利融資制度 ・廃棄物系バイオマスを活用した設備の導入に補助金交付制度 ・県内中小企業を対象に、脱炭素ビジネスモデルやモデル製品の創出を支援。 |
| 「えひめゼロカーボン・チャレンジ企業」認定制度 | 自社のCO₂排出量を可視化し、その削減に取り組む企業を認定する制度。2025年度内の立ち上げを予定。 |
| えひめカーボンクレジット 倶楽部 |
県内の一般家庭を対象に、太陽光発電やエネファームによる発電分を自家消費することで生み出される二酸化炭素削減効果を県が取りまとめ、J‐クレジットとしてクレジット化、愛媛県内の脱炭素に向けた取組の推進に還元する取り組み。 2023年10月にプログラム型の排出削減プロジェクトとしてJ‐クレジットに申請、登録されている。 |
その他、「デカボえひめプロジェクト」など、県を挙げて、身近なことから、楽しみながら、脱炭素につながる行動変容を促す取り組みが様々に展開されています。
※上記は2025年6月時点の愛媛県、J‐クレジットなどのサイトを基に華陽紙業株式会社にて編集したもので、最新の動向を含まない場合があります。
※文章中、敬称略