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華陽ニュース
お城初心者のへぇーなお城 8
2026年の大河ドラマは『豊臣兄弟!』。『彼が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった』との言葉もある豊臣秀吉の弟・秀長を主人公に、強い絆で困難を乗り越え、天下統一を成し遂げた兄弟のサクセスストーリーを描くと発表されています。
戦国時代はお城の時代。これまで特にお城に興味を持ってこなかったお城初心者が大河ドラマをきっかけに学び始めたお城の小ネタを、お城初心者の方は「へぇー」と、お城上級者の方は「えぇー・・・(そこからか・・・)」と思いながらお読み頂けると幸いです。
8 「御殿」
安土城の天主には信長の居住スペースがあったそうですが、それ以外に天守に住んだ城主はいないとのこと。彼らが住み、政務を執ったのは天守の前につくられた「御殿」と呼ばれる建物で、曲輪のなかでも中心となる本丸に「本丸御殿」、その側の二の丸に「二の丸御殿」と、住む人や役割によって複数の場所に御殿が設けられ、日常の場となっていました。
御殿は複数の平屋建ての建物が連結した形で構成されていて、役割により「表」「中奥」「奥」に分かれていました。「表」は役人が出入りして政務を行う場所、「奥」は城主の完全なプライベート空間で、表と奥の中間である「中奥」は城主の日常生活の場と執務の場が設けられた公私両方の性格を持つ殿舎であったとのこと。表と奥の境界は厳重に警備され、表の役人が奥に立ち入ることは原則禁止となっていたそうです。
現存する御殿は、本丸御殿、二の丸御殿がそれぞれ2棟ずつの計4棟で、天守や櫓より貴重な建築物となっています。ちなみに「御殿場」という地名は家康が最晩年にこの地に御殿の造営を命じたことに由来するそうですが、この地にも御殿は残されていません。