KAYO NEWS
華陽ニュース
不定期配信 マウスちゃんとメモリ主任のIT1年生62
情報の重要性が増す昨今、弊社では情報セキュリティについて、その意義や情報を共有する取り組みを続けています。
担当チームが社内向けにまとめた資料などを基に、軽い読み物を不定期でお届けできればと思いますので、ご笑覧頂ければ幸いでございます。
ある夕方。何だか複雑な表情で画面を見ているイーさんにマウスちゃんが声を掛けます。
「どうしたんですか、イーさん、変な顔して。」
「変な顔・・・いや、ちょっとこの言葉の意味が分からなくて検索したんだけど。」
「?ちゃんと答えが出てるじゃないですか?」
「そうなんだよね。検索の上部に要約が出てきてる。対応が必要な場合は対応法まで要約してくれる。だから最近はサイトすら閲覧しなくなったなって。」
「サイトすら?」
「パソコンやスマホがない時代って、調べたいことを教えてくれるのって書籍だったでしょ?どの書籍に載ってるのか、その書籍がどこにあるのか、探すだけで膨大な時間がかかった。」
「情報端末で検索できるようになって格段に楽になったって話ですよね。」
「それでも、最初は、このサイトに記載されてますよって教えてくれるだけだったから、どのサイトの情報を参考にするかは検索者が判断してた。いくつかのサイトの情報を照らし合わせて、情報の正確性を上げたりしてね。今でももちろん、『これは絶対間違えられない』っていう調べものは複数のサイトを見たり本で調べたりするんだけど、そこまでじゃない、ちょっと知りたいだけっていう情報は要約しか見なくなったなって。それが何だかなあって考えてたんだ。」
「ゼロクリックリサーチですね。」
「ああ、そういう呼び名があるんだ。」
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「検索結果の羅列とかAIが要約してくれた説明などで満足してどこのサイトのURLもクリックしないから、ゼロクリックリサーチとかゼロクリック検索とか呼ばれてるんだそうですよ。昔からそういう行動はあったそうですけど、AIを活用した検索エンジンの進化で、今では検索の60%ぐらいがゼロクリックリサーチで終わってるっていう調査結果もあるとか。」
「その分サイトの閲覧数が減ってるってことだね。サイトの運営者の人は頭が痛いだろうなあ。」
「その分、今は、『いかに閲覧されるサイトにするか』じゃなくて『いかにAIに引用されるサイトにするか』が注目されてるんですって。『AIO』って言って、AIが理解しやすくて、最新で信頼できる情報だって判断しやすいサイトにする技術が提唱されているとか。」
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「便利になるのは良いんだけど、調べものとしてそれで良いのかなっていうのが気になっちゃうんだよね。」
「そうですか?私はサイトを見ずに済むならそれが良いかなって思いますけど。」
「便利だから?」
「一番はそうですけど、そのサイトが本当に見ても大丈夫なサイトかどうかも気になるので。ゼロクリック攻撃ってものもあるじゃないですか。」
「ゼロクリック攻撃?さっきのゼロクリックリサーチと関係があるの?」
「いえ、また別物で、サイトを開いたり、メッセージを受信したりするだけでウイルスに感染したり不正請求されたりする攻撃のことです。リンクを開いたり、添付ファイルを開いたりっていう被害者の行動がなくても感染するので、『ゼロクリック』攻撃って呼ぶんだそうですよ。」
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「メモリ主任から繰り返し、『信頼できないメールのリンクを開かない、添付ファイルを開かない』っていう注意メールが来るけど、それが効かない攻撃なんだね。」
「OSやアプリの脆弱性を突いて攻撃してくるマルウエアなので、やっぱりメモリ主任からの注意事項の『OSやアプリ、ウイルス対策ソフトを常に最新状態にする』が対策としては一番だそうですよ。ただ、ゼロデイ攻撃って側面があるので・・・」
「メーカーさんが脆弱性を修正する前に攻撃されたら、対処のしようがないってことだね。」
「そうなんです。だから、不要なアプリを入れたくないし、本当に信用できるサイト以外はなるべく開きたくないな、って思っちゃうんですよね。」
「それもあってのゼロクリックリサーチ増加ってことなのかな・・・」
でも調べものをAIに頼りきりなのもどうなんだろう・・・とさらに悩むイーさんを、そういう時代なんですよのワンクリックでアップデートして良いものか悩むマウスちゃんなのでした。