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新入社員シートくんとロール先輩の紙修行 ⑥ お化粧はTPOに合わせて~グロス・ダル・マット~

120910_kawa 【今回のお話】

だんだん仕事に慣れてきたシートくん。今回は紙の「お化粧の違い」に悩まされます。
「違いが分かる男」になれるのか、シートくん!?

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今夜は会社のみんなと食事会のシートくん。
何か美味しいものが出ると良いなあ・・・なんて、ちょっと浮かれ気味で仕事をしていたシートくんのところに、ロール先輩が首をひねりながらやってきます。
「シートくん、この指図書なんだけど」「はい?何ですか?」「用紙の指定が『OKトップコート』になってるんだけど、工務のデータだと、この仕事、前回はマットコートでやってる筈なんだよね。」
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120910_hatena 「あ、はい、そうです。前回の増刷分なので、紙の変更はありません。前回の指図書に『OKトップコート』って書いてあったので、その通りに書いたんですけど・・・」「あ-、じゃあ、前回の指図書から間違ってるのか-。直しとかないとなぁ・・・」ありがと、シートくん、と手を振って立ち去ろうとするロール先輩を、「あの!」とシートくん、呼び止めます。

「ん?どうしたの、シートくん?」「あの、ロール先輩、『OKトップコート』ってマットコートじゃないんですか?前に別の先輩がマットコートの見積もりで、『OKトップコート』って紙屋さんに電話してたのを聞いた覚えがあるんですが・・・」「ああ、営業さんでたまにいるね、混同しちゃう人。違うよ。同じ王子製紙のコート紙だけど、正式名称では、グロスが『OKトップコート+(プラス』、マットが『OKトップコートマットN』。OKトップコート、で切っちゃうと、紙屋さんは大抵『OKトップコート+』のことだと思っちゃうから、マットが欲しいのにグロスが届いちゃうことになるんだよね。」

間違えないでね、と再度去ろうとする先輩を、シートくん、もう一度呼び止めます。「あの、先輩、そもそも『グロス』と『マット』って、どう違うんですか?ツヤがあるのがグロス、ツヤがないのがマット、ていうのは習ったんですが、詳しいことは良く分からなくて・・・」「そう?じゃあ、基本からおさらいしようか。」打合せコーナーに腰を下ろしたロール先輩、メモ用紙に走り書きを始めます。

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正反射=表面が光って
ツヤがあるように見える
120910_ranhansya
乱反射=反射した光が様々な
方向に拡散し、光らず、
ツヤが無いように見える
「そもそもツヤがあるかないかは、正反射光が多いか少ないかの違いなの。」
「正反射光?」
「光が入ってきたのと同じ角度ではね返る光のこと。それが多いほど、ツヤがあるように見える仕組みなの。」
「で、表面が平滑であればあるほど、この正反射光が多くなるわけ。」「鏡に近くなるほど多くなる、てことですね?」「その通り。正反射のこと、鏡面反射とも言ったりするんだよ。」

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120910_tokou 「紙ってね、抄いただけだと表面はでこぼこなの。当然光沢も出ないし、印刷再現性も低い。だから、これに顔料を塗工して表面を滑らかにするの。」「覚えてます。塗工していないのが非塗工印刷用紙、塗工してあるのが塗工印刷用紙ですよね?」「正解。じゃあ、塗工量による品種の違いは覚えてる?」
塗工量 120910_tasyo02 「えっと、こんな感じですか?」
「うん、正解。ただ、あくまで目安なんだけどね。詳しい数値は公開してないメーカーさんもあるし。まあ、一般的には、塗工量が多くなるほど、平滑性も上がって光沢、つまりツヤが出る、って覚えておけば良いと思うよ。」
アート紙 両面で約50g/㎡前後
コート紙 両面で約40g/㎡程度以下
軽量コート紙 両面で約30g/㎡程度以下
微塗工紙 両面で約20g㎡程度以下

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「でも先輩。」「ん?」「グロスコートもマットコートも同じコート紙ですよね?」「うん、そうだよ。」「だったら塗工量はほぼ同じと考えられますよね?なのに、グロスはツヤがあって、マットはツヤがないのは何故なんですか?」

120910_calendar 「グロスコートの場合は、塗工された後に『スーパーカレンダー』って仕上げ工程が入るの。」
「スーパーカレンダー?」
「金属のロールの間を原紙が通って、加熱・加圧される仕上げ。ぎゅってつぶされる訳だから、より表面の凸凹が平坦になって、ツヤが出るんだよね。マットコートの場合は、この仕上げがされなかったり、されたとしても軽くだったりするから、同じ量だけ塗工されてても、グロスに比べると凸凹が残ってて、ツヤが出ない仕上がりになるんだよね。」

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「シートくん、グロスマット以外に『ダルコート』があるのは知ってる?」「はい、えっと・・・」

白紙光沢 印刷面光沢 印刷仕上がり
グロス ツヤあり ツヤあり 華やかで高級感のある仕上がり
ダル ツヤなし ツヤあり 商品写真などの印刷部分は華やかな仕上がり、説明文章はマット調で読みやすい などの効果
マット ツヤなし ツヤなし 落ち着いた上品な仕上がり

「こんな感じですよね。」「うん、その通り。他にもね、グロスはマットと同じインキを使っても色が少し薄く感じられるとかマットはグロスみたいにつぶされてない分、同斤量のグロスより紙厚があるとかっていう性質もあるから、覚えておいてね。」

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「そう言えば、先輩、今日は何だか普段と印象が違いますね?」「あ、分かる?普段は私、下地+BBクリームなんだけど、今日は食事会でしょ?ちょっとファンデなんか変えてハーフマットっぽくしてみたんだ。どう?」
どうって先輩・・・その答えは僕にはグロスとマットの違いより遥かに難しいです・・・とは言えないシートくんは、「す、素敵です・・・」と小さく応えたのでした。

140610_yazirusi_left 【前回のお話】
シートくんとロール先輩の紙修行 5 『コピー用紙』はコピー用紙じゃない? はこちらから
【次回のお話】
シートくんとロール先輩の紙修行 7 色上質の「白」って上質紙じゃないの? はこちらから
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