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紙の市況 (2011.10)

洋紙

1.値上げ、いよいよ現実に メーカーは強気 流通・印刷は・・・
(1)メーカーの実施状況
(2)流通段階の現状
2.日本製紙 4~9月営業益 17%減に留まる見通し

板紙

1. 王子板紙値上げ発表後、製紙3社株、年初来高値に


【洋紙の市況】

1.値上げ、いよいよ現実に メーカーは強気 流通・印刷は・・・

多くのメーカーが値上げ実施と発表した10月になり、全国の流通段階でも値上げ交渉がほぼ終わって、いよいよ本格的な値上げ実施を迎えました。
(1)メーカーの実施状況 (2)流通段階の現状 は以下の通りです。

(1)メーカーの実施状況

繰り返しになりますが、メーカーの値上げ実施を実施日順に整理すると、以下の通りとなります。

実施日 メーカー 発表日 対象製品 値上げ幅
7/1出荷分
より
大王製紙 5/23 ・PPC用紙 20%以上
9/1出荷分
より
日本製紙 7/5 ・印刷用紙・情報用紙 10%以上
9/21出荷分
より
日本製紙 7/27 ・包装用紙
・グラシンペーパー
・金属合紙
10%以上
日本大昭和板紙 7/21 ・印刷用紙
・包装用紙
10%以上
北越紀州製紙 7/19 ・印刷・情報用紙
・包装用紙
10%以上
10/1出荷分
より
王子製紙 7/13 ・印刷用紙
・情報用紙
・包装用紙
10%以上
大王製紙 7/22 ・印刷用紙
・情報用紙
・包装用紙
10%以上
三菱製紙 7/29 ・印刷用紙全般
・情報用紙全般
10%以上
中越パルプ 7/15 ・印刷用紙
・情報用紙
・包装用紙
10%以上
大興製紙 7/20 ・両更クラフト紙
・その他特殊クラフト紙
・重袋用タイラップ(晒)
10%以上
特種東海製紙 7/20 ・両更クラフト紙(重袋用・一般)
・加工原紙及び特抄原紙
10%以上

メーカーは基本的に発表品種において発表通りの値上げを実施しましたが、
あるメーカーでは、色更紙の値上げを発表したものの、他社が同品種では値上げを行わなかったことから急遽値上げを取り止めた、など、多少の混乱も見られました。
また、9月には大王製紙の元会長の借入金に関する一連の報道もあり、それが値上げにどう影響を与えるか、注目されるところでもあります。

(2)流通段階の現状

9月より本格化した流通段階の値上げ交渉も、ほぼ終わりを迎えました。妥結点は各社により異なりますが、

  • 10/1より新値で取引
  • 市況品種ではメーカー発表に沿った値上げを実施

などが大勢であると見られています。

不足が伝えられ、心配される在庫の状況ですが、

プラス情報 ◎日本製紙・石巻工場が9月16日、一部操業を再開
◎上質・A2グロスの一部斤量で在庫が揃い始め、出荷が開始されている
マイナス情報 ◎王子製紙・春日井工場が火災・水害により一時操業停止
◎北越紀州製紙・紀州工場が台風により一時操業停止(9月19日再開)

などの情報があり、全体に上質・A2を中心に在庫はまだまだ厳しい状態、ただ斤量によっては確保できる目処が立ち始めたといったところです。9月末には、値上げ前の在庫確保により荷動きがあったとも伝えられ、季節的な要因も加わって、10月は活発な取引が期待されますが、それに値上げというファクターがどう影響を与えるか、注目されています。

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2.日本製紙 4~9月営業益 17%減に留まる見通し

9月27日の日本経済新聞にて、日本製紙の4~9月の連結営業利益が前年同期比17%減になる見通しと報道されました。従来予想は23%減で、石巻工場の稼動停止が響くものの、値上げ効果により従来見通しは上回るものと見込まれるとのこと。但し、資本参加した中国の段ボール原紙メーカー、理文造紙の株価が下落したため、連結経常損益は黒字予想から一転赤字へ、最終損益も従来予想より赤字幅が拡大しそうだと、同じく10月4日付けの日本経済新聞にて報道されています。
8月初めには、各社、平成24年3月期の通期の見通しを発表していますが、その数字をまとめると、以下のようになります。

メーカー 売上高
(百万円)
売上高
増減(%)
経常利益
(百万円)
経常利益
増減(%)
見通し
王子製紙 1,250,000 5.9 57,000 △5.4 増収減益
日本製紙 1,050,000 △4.5 26,000 △17.7 減収減益
大王製紙 428,000 4.3 6,500 17.8 増収増益
北越紀州製紙 230,000 6.0 13,000 26.4 増収増益
三菱製紙 200,000 △5.1 1,000 △52.7 減収減益

震災の影響が大きかった日本・三菱減収、震災の影響が比較的少なく、被災企業の生産減をフォローした大王・北越紀州増収、中国や東南アジアでの事業拡大が寄与した王子増収、経常利益の見通しは、王子・日本・三菱減益大王・北越紀州増益とこの時点では予想されていますが、その後大王製紙の報道等もあり、値上げの状況の如何が今後の数字に影響を与えるのは必至です。

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【板紙の市況】

1.王子板紙値上げ発表後、製紙3社株、年初来高値に

9月27日、レンゴーに続いて王子板紙が、10月4日には特種東海製紙が、5日には日本大昭和板紙が板紙の値上げを発表しました。4社の発表内容は以下の通りです。

メーカー 対象製品 改定内容 実施時期
レンゴー 段ボール原紙 現行価格比 +7円/kg以上 10/1納入分より
白板紙 現行価格比 +10%以上
その他の板紙 現行価格比 +10%以上
段ボールシート 現行価格比 +8円/㎡以上
段ボールケース 現行価格比 +13%以上
王子板紙 段ボール原紙 現行価格比 +10%以上 11/21出荷分より
特殊板紙 現行価格比 +10%以上
特種東海製紙 段ボール原紙 現行価格比 +12%程度 11/1出荷分より
日本大昭和板紙 段ボール原紙 現行価格比 +10%以上
(7円/kg程度)
11/21出荷分より
特殊板紙 現行価格比 +10%以上

この値上げ発表を好感して、28日、王子・大王・北越紀州3社の株価年初来高値を更新しました。日本経済新聞の報道によると、

王子製紙 一時、前日比3%高まで上昇。
「来期には板紙の値上げが60~70億の増益要因となりそう」(大和証券キャピタル・マーケッツ 安藤祐介シニアアナリスト)
大王製紙 元会長の借入金報道により急落していた株価が回復。
王子・レンゴーの板紙値上げに追随するとの観測。
北越紀州製紙 「洋紙の値上げが一時的に浸透するとの期待があるため」(SMBC日興証券 岡芹弘幸シニアアナリスト)

とのことで、マーケットは値上げがある程度浸透するとの見方を示しています。

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※文中敬称略
※文章は新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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