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紙の市況 (2012.11)

洋紙 (1)国内紙の状況

1.塗工紙卸値一段安との報道
2.9月末在庫も段ボール原紙・印刷用紙『過剰』の判定

3.王子HD・日本製紙G、2013年3月期の連結業績予想を修正
4.北越紀州製紙 アニュアルレポートで語られた見通し
5.10月末日経商品指数 紙は対象4品目全て低下

洋紙 (2)輸入紙の状況

1.王子HD、東南アジア進出相次ぐ
2.アジア紙パルプ会議 日本メーカーのトップ陣は欠席 反日デモが影響

3.香港・韓国 9月の市況

板紙 (1)国内紙の状況

1.段ボール原紙の卸値 2年半ぶりに下落
2.レンゴー 第2四半期決算短信を公表
3.レンゴー 無蛍光で白色度83%の裏白チップを開発

その他

1.古紙価格 国内は下落、アジアでは上昇
2.家庭紙 店頭価格再び弱含み

【洋紙 国内紙の市況】

1.塗工紙卸値一段安との報道

塗工紙の卸価格が一段安と、10月13日付の日本経済新聞紙上で報じられました。

・スマートフォンの普及で、紙ベースでのチラシ・カタログが減少
・景気低迷により、カレンダー・お歳暮カタログも不調

とのことで、輸入紙の流入等から国内在庫も引き続き高い水準にあり、今後も価格が回復する要素は乏しい状況です。

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2.9月末在庫も段ボール原紙・印刷用紙『過剰』の判定

日本経済新聞の11月9日の記事によると、内需低迷や輸出停滞で在庫調整が遅れ、産業素材や燃料の在庫調整が遅れているとのことです。
段ボール原紙の在庫は前月比6%増加、印刷用紙の在庫は前月比3%の減少ですが、在庫水準はともに『過剰』の判定で、

・商業印刷向けなどの需要不振
・円高を背景とした輸入紙の流入
・東日本大震災被災企業の復興による、生産量・供給量の増加

等が要因とのこと。
減産を進めている企業もありますが、輸入紙の比率が増大していることもあり、需給が締まってくる様子は今のところ見られないようです。

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3.王子HD・日本製紙G、2013年3月期の連結業績を修正

王子ホールディングスは11月2日、2013年3月期の連結業績予想に関して、従来予想を修正したものを発表しました。

平成25年3月期第2四半期累計期間(H24.4~9月)業績予想

  売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
H24.4~9月予想 604,700百万円 21,900百万円 17,000百万円 8,400百万円
前年同期実績 611,411百万円 33,101百万円 23,525百万円 12,005百万円

平成25年3月期通期(H24.4~H25.3)業績予想

  売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
H25年3月期予想 1,260,000百万円 58,000百万円 50,000百万円 22,000百万円
前期実績 1,212,912百万円 53,780百万円 48,375百万円 22,177百万円

5月14日に発表した数字を下方修正したもので、事業構造転換や固定費を中心としたコスト削減を推し進め、原燃料費も想定を下回っているものの、需要低迷による販売数量減少、価格競争激化による販売価格下落などが売上や利益を押し下げる要因となっているとのこと。通期の数字でも、従来は前年同期比26%増の280億円と見込んでいた純利益を、ほぼ横ばいの220億円に下方修正するなどとしており、販売数量・価格ともに想定以上に悪化している製品市況を反映していると記事では伝えています。

また、日本製紙グループ本社も11月7日、第2四半期実績と、平成25年3月期通期予想の修正を発表しました。

平成25年3月期第2四半期(H24.4~9月)業績

  売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
H24.4~9月実績 507,200百万円 12,741百万円 10,153百万円 1,745百万円
前年同期実績 511,536百万円 14,440百万円 △12,504百万円 △39,209百万円

平成25年3月期通期(H24.4~H25.3)業績予想

  売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
H25年3月期予想 1,030,000百万円 27,000百万円 20,000百万円 6,000百万円
前期実績 1,042,436百万円 36,524百万円 6,057百万円 △41,675百万円

東日本大震災の復興需要やロンドン五輪効果はあったものの、国内需要の低迷や輸入紙の流入による価格競争激化のため、下期も厳しい状況が続くとのこと。期初の生産計画に比べ7%の減産を実行する方針とも記事では伝えられています。

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4.北越紀州製紙 アニュアルレポートで語られた見通し

北越紀州製紙は10月5日、2012年度のアニュアルレポートをホームページ上にアップしました。レポートによると、同社の2013年3月期の見通しは

  2012年3月期(実績) 2013年3月期(予想)
売上高 2,306億円 2,310億円
営業利益 108億円 110億円
当期純利益 128億円 75億円

と、2012年3月期とほぼ横ばいの見通し、内需低迷や供給過剰、輸入紙の流入等により引き続き厳しい環境であるものの、高値を続けていた原燃料価格は多少落ち着くものと分析されています。
同レポートの社長CEOンタビューの中で、北越紀州製紙は2011年4月1日~2014年3月31日を『中期経営計画G-1st』と位置付けており、

利益率の向上 ・国内全ての工場で、生産効率を高めるための取り組み
輸出の一層の拡大 ・海外への洋紙輸出の増強
・2013年秋より中国の白板紙工場稼働予定
環境を重視した経営の促進 ・更なるCO2排出量削減
・水を効率的に循環させるシステムで、使用量・排水時の熱を削減
・2014年、新潟工場に天然ガス発電設備導入

等を進めていくことを明言、『挑戦する風土』をグループ全体に広めていきたい、との文章で、社長CEOインタビューを締めくくっています。

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5.10月末日経商品指数 紙は対象4品目全て低下

日経商品指数42種の10月末値は163.824で、前月比2.438ポイント低下したと日経紙上で報じられました。特に紙は対象4品目全てが低下。紙・板紙計の指数は133.656で前月比5.9%、前年同月比8.4%の低下であるとのことです。品種別にみると、

段ボール古紙 王子製紙・日本製紙などが古紙問屋からの購入価格を引き下げ。
段ボール原紙 大型テレビなどの販売不振を受け需要低調のため値下がり。
コート紙 年末のカレンダー需要向け振るわず値下がり。
上質紙 輸入紙との競争激化で値下がり。

とのことで、販売数量・価格ともに低調な状況が浮き彫りとなっていますが、特例公債法案の成立の遅れが公共投資の縮小につながる可能性もあり、指数が上がる要因には乏しいと識者は見ているようです。

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【洋紙 輸入紙の市況】

1.王子HD、東南アジア進出相次ぐ

10月に入り、王子ホールディングスの東南アジア進出計画が相次いで発表されています。同社のニュースリリースによると

日付 相手国 内容
10月2日 タイ 紙器及び美粧段ボールメーカーのボックス社を買収。
同業種のエス・パック社の株式を追加取得。
10月10日 ベトナム 国営林業公社と合弁で、合板製造会社を設立。
10月25日 インド 段ボール事業開始のため現地法人を設立、
インド製紙大手と丸紅との合弁事業として実行する契約を締結。
ミャンマー 住友林業と共同で、植林を行うための事業化調査を進めていることが、11月8日明らかに。

とのことで、東南アジアを中心とする積極的な海外展開を、今後も着実に進めていくものと思われます。

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2.アジア紙パルプ会議 日本メーカーのトップ陣は欠席 反日デモが影響

去る10月16~18日、中国・厦門市にて、『第3回持続可能な発展のためのアジア紙パルプ産業会議』が開催されました。この会議はアジア各国の製紙産業団体トップが参加するものとして、第1回は2008年日本で、第2回は2010年韓国で開催されており、今回は初めての中国での開催とあって、注目度も高く、日本・中国・韓国・インドネシア・インド・ミャンマー・マレーシア・フィリピン・タイ・ベトナム各国の計11団体が参加を表明していました。当初は日本メーカートップの25人が参加して、代表挨拶や各社の取り組みの発表を行う予定でしたが、製紙連からの安全確保に関する問い合わせに中国側から回答が無かったことから、日本メーカーのトップは欠席、発表部分は製紙連の理事長や事務局が代行したとのことです。
大規模反日デモ以来、中国の姿勢が報道されることは次第に少なくなってきましたが、『日中経冷』と呼ばれる事態が継続していることがこのニュースからも窺われ、事態が今後の各社の戦略に大きな影響を与えることは間違いなさそうです。

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3.香港・韓国 9月の市況

香港・韓国の9月の市況に関して、日本紙パルプ商事の報告が『紙之新聞』10月4日号に掲載されました。他の情報と合わせて、両国の市況をまとめると、

香港 9月に入っても市場は盛り上がりに欠け、このまま不需要期に向かう気配。欧州景気の低迷から出版物・各種消費財の輸出が大きく落ち込み、それに付随する印刷・包装用紙の需要も低迷。各メーカーはじりじりと価格を下げざるを得ない状況。
韓国 国内需要は4月以降低迷。価格は6月以降毎月下落。在庫水準も高く、メーカーは減産を検討している。一部メーカーで10月より価格復元を模索している動きもあるが、今のところ反応は鈍い。輸出についても、価格対応して受注量確保に動いているが、限界利益を下回る市況レベルとなってきている。

とのことで、香港・韓国の市況下落が日本市場の市況にも影響を与える可能性は小さくはないと言えそうです。

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【板紙 国内紙の市況】

1.段ボール原紙の卸値 2年半ぶりに下落

段ボール原紙の卸値が下落していると報じられています。2010年4月初め以来約2年半ぶりとのこと。内需低迷が大きな要因となっているようで

・スーパーなどで消費財価格の低下が進み、飲料メーカーなど最終需要家からの値下げ圧力が強まった
・テレビなど家電向け需要の落込みから、大口取引が減少した
・原料である段ボール古紙の価格が下がり、段ボール原紙にも反映された

等が段ボール原紙の価格を押し下げているようです。
各メーカーは軽量化やコスト削減とともに、原燃料高を吸収できる製品価格改定にも取り組み、今年の春までに一定の成果を上げていましたが、内需低迷や原料古紙価格の下落に加え、今年6月以降、独占禁止法違反で公正取引委員会の検査が入るなどの動きもあり、今回の価格下落が継続的なものになるか注視されるところとなっています。

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2.レンゴー 第2四半期決算短信を公表

レンゴーは11月1日、平成25年3月期第2四半期の決算短信を公表しました。

  売上高 営業利益 経常利益 純利益
25年3月期第2四半期 251,215百万円 13,541百万円 13,302百万円 5,253百万円
前年同期比増減率 +1.8% △5.9% △6.2% △26.6%

とのことで、原燃料の高騰や円高に伴う輸出関連需要の減少、中国における欧州債務危機に伴う輸出不振、保有する有価証券の評価損計上などが利益を圧迫したと概況分析で伝えています。
通期でも円高やデフレ、個人消費のかげり、欧米各国の経済・財政問題、中国をはじめとする新興国経済の減速など厳しい経営環境は続くと短信では分析されていますが、5日には新名古屋工場の建設着手も発表されており、厳しい状況下でも必要な投資は行うレンゴーの姿勢に今後も注視が必要なようです。

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3.レンゴー、無蛍光で白色度83%の裏白チップを開発

レンゴーが無蛍光で白色度83%の裏白チップを開発したと発表しました。レンゴーのホームページによると、他社の蛍光剤使用商品が白色度82.5%とのことで、無蛍光でも白さに遜色なく、強度も同社の従来品を上回っています。銘柄名は『シラギクZERO』。裏白チップの主要な用途の一つがお菓子等の貼り箱であることから、同社は、発がん性の疑いのある蛍光染料を使用しないことで、より安全・安心な製品であることをPRしていくものと思われます。

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【その他の市況】

1.古紙価格 国内は下落、アジアでは上昇

王子HD、日本製紙、特種東海各社が段ボール古紙の購入価格の引き下げに動いていると10月11日の日本経済新聞にて報じられました。古紙在庫の増加と、家電製品の販売不振などによる段ボール需要の伸び悩みなどのためで、実施されれば2年8か月ぶりの安値水準になるとのこと。レンゴーはまだ購入価格の引き下げに動いておらず、また、新聞古紙や雑誌古紙の購入価格引き下げは表明されていませんが、8月よりこの2品種も価格は下がっており、一段の引き下げが行われればこちらも2年8か月前の安値水準になることは必至と思われます。
一方、アジアでの価格は上昇したと、同じ日経紙上で伝えられています。欧米での景気低迷による古紙発生量の減少から、中国市場での日本産古紙の取引量が増加したためで、先高観から調達に意欲的な動きも見られるとのこと。但し、この調達は実需を伴うものではないため、いずれはアジア価格の上昇も落ち着くだろうとの見方も、紙上では伝えられています。

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2.家庭紙 店頭価格再び弱含み

家庭紙の店頭価格が弱含みとなっていることが伝えられています。9月の決算期に特値販売が一部で見られたこと、プライベートブランド商品の増加、安い輸入物の定着などが理由として挙げられており、業界はプリント物などの高付加価値商品の好影響を期待しながらも、年末商戦を前に警戒感を強めていると記事では伝えています。
大手スーパーのイオンでは低価格プライベートブランドの『トップバリュベストプライス』にキッチンペーパーを新たに追加、再生紙トイレットペーパーに関しては値下げして販売することを10月12日発表しており、これが更なる価格の引き下げにつながるのかも注目されるところです。

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※文中敬称略
※文章は新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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