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紙の市況 (2012.9)

洋紙 (1)国内紙の状況

1.素材・部品の国内在庫に過剰感
2.古紙・パルプ 下落傾向
3.紙・板紙上期内需 ほぼ横ばいも試算以下
4.王子と日本 正反対の手段を選ぶ経営効率化  

洋紙 (2)輸入紙の状況

1.紙・板紙輸出入 7月はともに微増
2.丸紅、ロシアのパルプ工場建設を受注 安価なパルプが日本へ?

板紙 (1)国内紙の状況

1.段ボール原紙価格に下落圧力

その他

1.家庭紙、価格下落傾向に歯止めか

【洋紙 国内紙の市況】

1.素材・部品の国内在庫に過剰感

素材・部品の国内在庫が積み上がっているとの分析が、8月28日付けの日本経済新聞紙上にて報じられました。輸出額が想定より減っているためとのことで

120910_sikyou01 という図式が紙上に紹介されています。
紙・パルプの業界では輸入紙の流入と内需の低迷が常態化している感があり、
輸入紙の増加+内需低迷+輸出減=在庫増
というサイクルにはまっているようにも見える状態です。

今年の1月以降の紙・板紙の需給速報によれば、紙・板紙の在庫率は

    1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
紙・板紙計 在庫量 1,998 2,011 2,009 2,069 2,155 2,152 2,131
在庫率 101.2 95.8 86.7 95.3 102.3 101.4 99.8
在庫量 1,382 1,412 1,413 1,453 1,528 1,512 1,501
在庫率 116.4 113.7 103.8 117.5 124.9 118.2 124.0
板紙 在庫量 616 599 596 616 627 641 629
在庫率 78.3 69.8 62.4 65.8 72.6 71.0 68.0

(在庫量は単位:千トン、在庫率は出荷量に対する在庫量の割合、単位:%)

という形で推移しており、特に紙において、在庫量は減少しても在庫率は上昇している例もあって、生産の減少以上に需要・輸出が減退している状況を浮き彫りにしているとも言えそうです。

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2.古紙・パルプ 下落傾向

製紙原料の古紙・パルプの価格下落が続いています。

  価  格  動  向 要     因
古紙 8月上旬の取引価格は、7月下旬に比べ約6~15%安い水準 ・アジア地域での取引価格が下落
・製紙会社の在庫が増加
パルプ 北米産針葉樹さらしクラフトパルプの8月価格は、7月比で3%程度値下がり ・中国の製紙会社で製品在庫増から価格が下落、日本向けにも影響
・製品販売の落ち込みから、日本の製紙会社でもパルプの輸入量を減らす動き

とのことで、ここでも、欧米・アジア全域での景気低迷・需要停滞の動きの影響が見られます。
製品価格においても、巻取りから平判へと徐々に価格下落の動きが起き始めており、商品課・窪田課長の情報によれば、各製紙メーカー間で価格に対する考え方にばらつきが見え始めたとのことです。

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3.紙・板紙上期内需 ほぼ横ばいも試算以下

今年1-6月の紙・板紙需給速報が日本製紙連合会より発表されていますが、紙計は前年同期比98.3%、板紙計は98.5%、紙・板紙計で98.4%と、ほぼ横ばいで推移していることがその発表から分かっています。但し、この数字を、今年1月に同じく日本製紙連合会が発表している2012年の内需試算と比較してみると、

  2012年試算
(前年同期比増減%)
2012年1-6月実績
(前年同期比増減%)
新聞用紙 0.5 4.3
非塗工紙 ▲2.4 ▲2.8
塗工紙 ▲0.4 ▲3.8
情報用紙 ▲1.0 ▲2.3
印刷・情報用紙計 ▲1.0 ▲3.3
包装用紙 ▲1.1 ▲6.5
衛生用紙 0.2 ▲1.3
紙計 ▲0.5 ▲1.7
段ボール原紙 1.0 ▲0.9
白板紙 0.7 ▲3.2
板紙計 0.9 ▲1.5
紙・板紙計 0.0 ▲1.6

となり、新聞用紙を除く全ての分野で、試算を下回った結果となっています。今後数字が回復できるかどうかは下期の結果如何と言えそうです。

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4.王子と日本 正反対の手段を選ぶ経営効率化

王子製紙は9月4日、ホールディング制移行後の役員体制を発表しました。昨年11月、国際競争力の強化などを目的に、経営責任の明確化と意思決定の迅速化を目指して、2012年10月1日より純粋持株会社制に移行すると発表しており、間近に迫った移行を前に、組織とそれを統括する役員を明確にしたものとなっています。
一方、日本製紙グループは、今年4月、来年5月1日より持株会社を解散し、日本製紙に1本化すると発表しており、王子製紙とは正反対の手段を選ぶことが明らかになっています。
ともに目指すところは、事業環境の変化への対応、意思決定の迅速化、成長分野の拡大と共通しており、同じゴールを目指しながら正反対の手段をとる両社の今後に注目が集まっています。

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【洋紙 輸入紙の市況】

1.紙・板紙輸出入 7月はともに微増

日本紙類輸入組合・日本紙類輸出組合が公表している資料によると、7月の紙・板紙の輸入量は前年同期比101.8%、輸出量は前年同期比108.7%と、ともに微増であることが分かりました。但し、1-7月の累計では、輸入量が前年同期比119.8%であるのに対し、輸出量は前年同期比75.5%、数量ベースでも輸入が1,336千トン、輸出が472千トンと、依然輸入超過の状態であることが窺えます。主要商品の1-7月の累計では

  輸入 輸出
  数量(t) 前年同期比(%) 数量(t) 前年同期比(%)
印刷用紙(上級) 51,399 225.3 58,973 74.9
コート紙 312,227 157.3 191,235 85.9
中質コート紙 309,209 124.4 24,492 29.1

となっており、特にコート紙において輸入超過となっている現状が窺えますが、そのコート紙の1-6月の輸入量を国別に比較すると

120910_sikyou02

という結果になり、コート紙の中国からの輸入量の多さが確認できる資料となっています。

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2.丸紅、ロシアのパルプ工場建設を受注 安価なパルプが日本へ?

丸紅がロシアで世界最大級のパルプ工場建設を受注すると、9月6日付の日本経済新聞が伝えています。生産されたパルプの約8割は日本を含むアジアに輸出されるとのことで、本格稼働は2017年末とまだ先の話ですが、軌道に乗ればパルプの価格低減に一役買うことになるかもしれません。

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【板紙 国内紙の市況】
1.段ボール原紙価格に下落圧力

段ボール原紙の卸価格に値下げ圧力が強まっていると日経誌上で報じられています。
要因としては

・段ボールシート・ケース製造会社に公取の調査が入ったことで、需要家からの値下げ要求が強まり、原紙にも波及する可能性が高い
・原料古紙の市況が下がっている

などの状況があるためで、6月末の在庫量が適正水準を上待っていることもあり、価格が弱含みになることは必至と見られています。

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【その他の市況】

1.家庭紙、価格下落傾向に歯止めか

相次ぐ価格下落が報じられている家庭紙ですが、その傾向に歯止めが掛っているとの見解も報じられています。『紙業タイムス』8-2号に掲載された東京紙商家庭紙同業会のコメントによると

トイレットペーパー(再生物) 4月から価格の建て直しを図っているが、現状では具体的な成果は出ていない。
トイレットペーパー(パルプ物) 6月後半になって軟化傾向に歯止めが掛ったように感じる。
ティッシュペーパー 6月後半から下がりすぎた価格の復元がなされ出したように感じる。
タオルペーパー ティッシュペーパーに代わって一部で販促対応商品となっている例あり。

とのことで、引き続き価格復元がされるのかどうか、今後の動向に注目が集まっています。

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※文中敬称略
※文章は新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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