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紙の市況 (2013.10)詳細10月10日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.印刷・情報用紙値上げ 出揃う

日本製紙から始まった秋の値上げの発表は、その後各社の表明が相次ぎ、9月末には出揃った形となりました。春の値上げは輸入紙との競合で下がった分の価格復元、秋の値上げは原燃料高騰によるコスト上昇分の転嫁と、製紙各社は位置付けていますが、相次ぐ値上げが需給環境に与える影響についても、様々な見方が出ているようです。10月5日付の日本経済新聞に掲載された様々な意見を並べてみると、

国内需要 ・「不動産向けのチラシなどが堅調」(製紙)
・「需要は大きくは上向いていない」(流通)
輸入紙の動向 ・国内需給の引き締まりから、一部需要家が輸入紙の調達を増やした
・円安の影響から「輸入紙が急激に増えることは無い」(製紙)
・「国内メーカーが再値上げすれば増加する可能性がある」(流通)
輸出の動向 ・「国内需給の緩和分を輸出に振り向ける」(製紙)
・アジア向け輸出価格の低迷から「円安でも今の水準なら赤字」(商社)
印刷会社の反応 ・「紙の値上げがチラシ作成コストに反映されれば、チラシ⇒ネットへの動きを
 加速させかねない」(印刷)
・「需要家が値上げを受け入れられる環境が整えば、印刷代を引き上げたい」(印刷)

等、同じ環境に対しても様々な意見が存在する状況が窺われます。
今回の値上げに対しても、受け入れる側には不安や戸惑いの声などがあり、交渉がどう進展するか、注視が必要です。

2.王子HD・日本製紙 営業益が従来予想を上回るとの報道

王子ホールディングスと日本製紙の2013年4~9月期決算で、連結営業利益がともに従来予想を上回りそうとの報道がされています。記事によると、

  売上高 連結営業利益
王子ホールディングス 6,600億円前後 270億円前後
(前年同期比23%増、従来予想+10億円)
日本製紙 5,100億円強 100億円前後
(前年同期比2割減、従来予想+20億円)

とのこと。収益に貢献した要因としては、

王子ホールディングス ・ブラジル子会社の北米・欧州向けパルプ輸出増
・ベトナム・カンボジアで段ボール販売数量拡大
・感熱紙の東南アジア販売増
日本製紙 ・3月表明分の値上げが想定以上に浸透

等を記事では上げています。
一方、円安による原燃料のコスト上昇は両社にとって依然採算悪化の要因となっており、秋の値上げの浸透いかんが収益の今後を左右しそうと記事では伝えています。
王子ホールディングス、及び日本製紙では、この報道は公式発表ではないものとして、王子ホールディングスは11月1日、日本製紙は11月6日に、2013年4~9月期に関する業績発表を行うと、各々のサイトのニュースリリースにて公表しています。

3.10~12月産業景気予測 紙・パルプ小雨 広告曇り

10月7日の日本経済新聞紙上で発表された10~12月産業景気予測によると、紙・パルプ業界は小雨と、依然として厳しい評価が続いています。

紙・パルプ 小雨⇒小雨 輸入紙の減少で国内紙の出荷増。10月下旬からの値上げが浸透すれば、収益改善につながる可能性。
広告 曇り⇒曇り テレビ広告好調。年末商戦向け携帯電話や駆け込み需要向け自動車広告のスポットが増えそう。食品や家庭用品は慎重姿勢。ネット広告は好調。

業種全体では

晴れ 通信
薄日 11(+1) 鉄鋼・非鉄、建設・セメント、マンション・住宅、繊維・アパレル、自動車、食品・飲料、百貨店、コンビニエンスストア、ネットサービス、旅行・ホテル、アミューズメント
曇り 11 化学、産業・工作機械、情報、医薬、貨物輸送、リース、電子部品・半導体、ドラッグストア、外食、広告、人材派遣
小雨 6(▲1) 石油、紙・パルプ、プラント・造船、家電、精密機械、スーパー
電力

と、鉄鋼・非鉄と化学の評価が上がった以外は、変動の無い予測となっています。

4.王子ホールディングス 薬用植物ビジネスで北海道下川町と連携協定

王子ホールディングスは10月3日、北海道下川町と連携協定を結んだことを発表しました。長年の植林木の研究の成果を生かし、将来性を見込まれる薬用植物の研究に着手、研究フィールドを北海道下川町に展開するとのことで、既に9月1日より研究員3名が試験栽培を開始しているとのこと。同社が経営方針などで掲げる事業構造転換の一環として、今後も注目を集めることと思われます。

【洋紙の国外の市況/状況】

1.APP インドネシア・スマトラ島南部で新プロジェクト

APP社は10月4日、インドネシア・スマトラ島南部に新たなパルプとティッシュペーパーの工場を生産するプロジェクトを発表しました。完成すればインドネシア最大のパルプ工場となるとのことで、総投資額26億米ドルのうち、18億米ドルを中国国家開発銀行からのローンでまかなうとのこと。両国首脳がAPECのタイミングで合意したこのプロジェクトは、単独のプロジェクトでは2国間で過去最大のものとのことで、インドネシアが掲げる、2025年までに世界第5位の紙パ生産国となるという目標に沿った展開が今後見られるものと思われます。

【板紙の国内の市況/状況】

1.レンゴー 『ジェミニ・パッケージングシステム』を発表

レンゴーは9月30日、同社サイトにて、物流倉庫の包装工程を効率化する『ジェミニ・パッケージングシステム』を開発・販売開始したと発表しました。
このシステムは、包装機械が商品の高さを測定して最適な高さでケースを作成し、自動包装するというもので、

①資材の節約
②輸送効率の向上
③緩衝材不要
④様々な高さの商品を自動包装
⑤包装工程に必要とされていた人員の削減

等の利点が上げられています。
レンゴーはこのシステムを、同社独自のデルタフルートの段ボールと組み合わせて拡販することで、相乗効果を狙ってPRを展開していくものと思われます。

 

【その他の市況】

1.製紙用パルプ輸入価格、3月以来の上昇

9月積みの北米産針葉樹さらしクラフトパルプが、前月比で10~20ドル上昇したと報道されています。中国で旧正月向け包装用白板紙の生産が活発になる時期を迎え、原料調達が増えたことが背景にあるとのこと。期待されていたロシアの増設パルプが出て来ないことも値上げ受け入れの背景となっていると伝える向きもあります。
中近東の紙・板紙市場の回復により、同市場ではパルプが主要市場より高い価格で取引されているとの情報もあり、アジア全体のパルプの値上がりが日本に今後も影響を与えていくことになるのかどうか、注視が必要です。

2.家庭紙店頭価格横ばい

東京紙商家庭紙同業会の調査によると、家庭紙の店頭価格は8月・9月と連続で横ばいとなっていると報道されています。6~7月に行った原材料高転嫁値上げの浸透で、安値の取引が見られなくなったとのこと。
一方、国産品が値上がりした関係で、中国を中心とした輸入品の流入が増えており、8月の中国からのティッシュペーパーの輸入量は昨年同月比85%増。この安値品が市場に与える影響に注目が集まりそうです。

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※文中敬称略
※文章は新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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