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紙の市況 (2013.8)詳細 8月10日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.日経42種 7月末値が上昇

日経商品指数42種の7月末の値が2ヶ月ぶりに上昇したと報じられました。紙・板紙の指数は

  7月指数
(1970年=100)
前月比 前年同月比
紙・板紙 141.678 6.0 ▲3.2

となっており、メーカーの価格修正を裏付ける結果となっています。
ただ、同記事では、

  7月指数
(1970年=100)
前月比 前年同月比
石油 743.819 4.8 23.4

と、原油高で石油製品が値上がりしている様子も伝えており、円安の影響もあって、依然、製紙メーカーのコスト環境は厳しいものであることが窺われます。

2.素材在庫減 印刷用紙「やや逼迫」

国内の産業資材や燃料の在庫が減少しており、印刷用紙に関しては「やや逼迫」しているとの報道が掲載されました。日本経済新聞の、6月末在庫の分析によると

メーカー在庫 印刷用紙 前月比▲2% やや逼迫
段ボール原紙 前月比9% やや過剰
流通在庫 印刷用紙 前月比▲0.1% やや逼迫
段ボール原紙 前月比▲4% やや過剰

とのことで、印刷用紙の在庫減の背景には

・参議院議員選挙のポスター需要
・消費税増税前の駆け込み需要を狙った不動産広告向け需要
・円安による輸入紙の流入減、国内紙のシェア回復

などがあったとのこと。
一方、段ボール原紙の在庫は、前月よりは減っているものの、依然「やや過剰」状態であり、需要が期待通りには回復していない現状を露わにしているようです。

3.日本製紙 2013年4~6月業績発表

日本製紙は8月6日、2013年4~6月期の業績を発表しました。同社の決算短信によると、

  売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
業績(単位:百万円) 256,290 4,004 4,702 5,141

となっており、合併前の日本製紙グループ本社の2012年4~6月期の数字と比較すると、売上高が1.9%増、営業利益が33.3%減、経常利益が8.8%減の、増収減益の数字となっています。
数字の要因として、同社では、

増収要因 ・輸入紙の減少や生産能力の回復等により、印刷用紙の販売数量が増加
・海外への印刷用紙の輸出量が増加
減益要因 ・印刷用紙の前年を通じた価格下落が影響
・原燃料市況は横ばいだが、円安により実質的な調達コストがアップ

などを挙げており、秋以降の更なる価格修正で採算の改善を図るとの話も聞こえてきています。
また、同日、日本製紙は9月1日付での「国際販売統括部」の新設を発表、輸出関連業務の処理の他、海外現地販売組織の強化、海外市場で成長が期待される戦略製品の販売拡大を同部が担うとしています。

4.大王製紙 希望退職募集

大王製紙は8月1日、同社のサイトにて希望退職を募集することを発表しました。募集は50名程度で、59歳以下の特定の管理職層が対象となっており、その理由として

・国内紙需要の減少
・円安による原燃料コストの上昇
・業務効率向上による定員縮小、管理職比率・年齢構成の是正

などを挙げています。
昨年9月に発表された中期事業計画でも、3年間で1000人削減と発表していた同社ですが、その際は、新規採用の凍結と中途採用の中断で自然減を補充しないとの策となっており、今回の発表により、製紙メーカーを取り巻く経営環境が一段と厳しさを増している様子が窺えます。

 

【洋紙 国外の市況/状況】

1.印刷用紙市況 アジアで下落

印刷用紙の価格が、夏の不需要期で下落しているとの報道がありました。香港市場での8月の取引価格は、上質コートが前月比2%下落、上質紙が前月比1%下落とのこと。不需要期で、パルプ市況も弱含んでいることが背景にあるとされています。
一方、中国・上海地区の7月の市況についても、パルプ・古紙がやや軟化、印刷用紙価格も苦戦している模様です。それぞれの7月の市況では

パルプ 針葉樹パルプでは、6月比で10ドル前後の値下げ、広葉樹パルプでも一部で実質値下げの価格も見られるが、他の主要地域向けが好調なことから、中国向けで特段の価格対応は見受けられない様子。
古紙 段ボール古紙では、品質の良い日本品に人気が集中して在庫がタイトになったことから、他国品も含めて市況が上昇したが、雑誌古紙・新聞古紙は供給が潤沢で需要も高まっておらず、前月比で大きく下落した様子。
印刷用紙 客先からの値下げ圧力が強く、値下げ対応となった模様。ただ、8月には教科書印刷が始まって需要が高まることから、7月が底値との観測。
段ボール原紙 中芯は横ばいだが、ライナーに関しては供給が増え一部値下げ対応が見られた模様。

とのことで、中国国内においても7月の紙需要があまり活発ではない様子が窺われます。
昨年末からの円安傾向により輸入紙の流入は減少していますが、アジア価格が今後も下落を続けるようであれば、 再び輸入量が増加し国内市況に影響を与えるのではないかとの懸念も伝えられています。

2.韓国市況7月 値上げ前の水準に

韓国の7月の印刷用紙の価格は、値上げ前の水準に逆戻りしたようです。種類別では、

印刷用紙 メーカー各社、2月末から7.5%の値上げを交渉し、一部認められていたものの、需要減に伴って競争が激化、6月には大手顧客を中心に値上げ前の水準に。
主要輸出先のイラン向けが6月中旬より混乱、今後再開できるかは不透明で、輸出の多いメーカーの動向に注目が集まっている。
新聞用紙 内需は減少傾向強まり、前年比10%程度のマイナス。
白板紙 内需は比較的堅調、市況も維持。
ハンソル製紙は日本市場を長期的に重要マーケットと位置付けており、今年から営業担当者を長期駐在させるなど、積極的姿勢。

と報じられています。
日本市場に関係する動きもあり、今後も動向に注視が必要な状況です。

 

【板紙の国内の市況/状況】

1.レンゴー 2013年4~6月業績発表

レンゴーは7月31日、同社サイトにて2013年4~6月期の業績を発表しました。ニュースリリースによると

  売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
業績(単位:百万円) 127,258 5,704 6,647 3,707
前年同四半期増減(%) 0.9 △21.0 △9.9 39.7

とのことで、売上高は0.9%増、営業利益は21.0%減、経常利益は9.9%減、四半期純利益は39.7%増となっています。
要因として同社では、

増収要因 ・主力の段ボール製品の販売量が、農産物向けを中心に前年同期を上回った
・軟包装事業、重包装事業が好調に推移
・連結子会社が増加
減益要因 ・板紙市況、段ボール製品価格の軟化
・エネルギー価格の上昇
・中国における需要停滞の影響

などを挙げています。
また、2014年3月期の業績予想に関しては、現時点では不確定要素が多いとして、業績予想を据え置いています。

 

【その他の市況】

1.古紙輸出価格上昇

古紙の8月積み輸出価格が上昇したと報じられています。関東製紙原料直納商工組合のまとめによると、段ボール古紙が前月比4%高、新聞古紙も前月比2%高で決着したとのこと。品質が良い日本の古紙に引き合いが強く、ライバルとなる米国の段ボール古紙が景気の回復で米国内市場優先となっていることも寄与していると報じられています。一方、雑誌古紙は前月比で2%安となっていますが、これは中国で高級品の消費が伸び悩んでいるため、包装に使う白板紙の需要が減少しているためとされています。
古紙の輸出価格は、国内製紙会社の買い取り価格を上回っており、一部の製紙会社では古紙の買い取り価格を引き上げる動きも見られるようです。

2.紙おむつのリサイクルシステム構築に日本製紙が参加

日本製紙は7月、「福岡都市圏紙おむつリサイクルシステム検討委員会」に参画することを発表しました。日本における高齢者人口の増加に伴い、大人用紙おむつの需要が増大、それと同時にそのごみ処理が多くの自治体に負担になりつつある現状を踏まえ、福岡県が中心となって使用済み紙おむつのリサイクルシステムの構築に取り組むとのこと。日本製紙には、製紙事業で長年培ってきた古紙処理技術などの強みを生かした、コスト削減や再生パルプの高品質化・実用化などに関する技術協力が求められているとのことです。

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※文中敬称略
※文章は新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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