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紙の市況 (2014.10)詳細  10月20日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.10~12月産業景気予測 紙・パルプは「曇り」 広告は「薄日」

日本経済新聞の主要30業種10~12月の産業景気予測が発表され、紙・パルプは「曇り」、広告は「薄日」と、7~9月と同じ見通しであることが報じられています。

紙・パルプ 曇り⇒曇り 市況安定化のため印刷用紙の減産継続。原燃料コストも高止まり。段ボール原紙・家庭紙・包装紙・白板紙・情報用紙など、各メーカー価格修正を打ち出し、コスト転嫁を図るが、交渉が長期化している品種も。
広告 薄日⇒薄日 テレビ、インターネット、SNS、スマホ等を利用した販売促進、宣伝が好調。10~12月も緩やかな伸び。ネット広告は消費動向調査の手段としても注目。

王子ホールディングスの進藤社長の談として、

・景気回復のもたつきにより、チラシなど広告向けの印刷用紙が不振
・9月からの急激な円安進行により、原燃料コストの負担が増加、電力コストも上昇
・製品の更なる値上げも課題、経済状況をみて慎重に検討
・一方、円安進行はアジアへの輸出にはプラスに働くため、業界の輸出拡大機運を高める面も

とする分析も掲載されています。
主要30業種全体の動きとしては、

・「曇り」の業種が全体の半数で、景気回復のもたつきが窺える結果に
・海外経済が底堅く推移することから、安定した輸出の伸びが期待できる製造業は上向き
・非製造業では消費増税の影響が大きく、百貨店やコンビニエンスストアなどの予測が下向きに
・都心部の高級物件のマンションは販売が堅調なのに郊外は伸びない、百貨店でも高額商品の販売は堅調だが地方店では回復が遅い、など、二極化が進行している状況が窺える

などの分析がされており、

予測 業種数 増減 業種名
晴れ 通信、人材派遣
薄日 11 ▲2 鉄鋼・非鉄、建設・セメント、繊維・アパレル、自動車、産業・工作機械、情報、食品・飲料、ネットサービス、旅行・ホテル、アミューズメント、広告
曇り 15 +3 プラント・造船、石油、化学、紙・パルプ、家電、精密機械、医薬、貨物輸送、リース、電子部品・半導体、百貨店、ドラッグストア、外食、マンション・住宅、コンビニエンスストア
小雨 ▲1 スーパー
電力

という見通しを伝えています。

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2.日本製紙 「オーロラコート」の品質を改良

日本製紙は10月15日、同社サイトにて、同社のコート紙の主力銘柄である「オーロラコート」の品質を改良したと発表しました。

背景 平判印刷市場で省電力型UV印刷機の導入が進行。
一般に省電力型UV印刷では、低温時の専用インキのタックが油性インキより大きく上昇する特徴があるため、グロスコート紙で冬場にピっキングトラブルが発生しやすくなっていた。
改良点 「オーロラコート」の表面強度を上げることで、ピッキング耐性を向上。
表面強度を上げても油性インキでの乾燥性が低下しないよう改良し、油性印刷・UV印刷両方に対応した品質に向上。

印刷環境の変化に対応し、新しいニーズに応えていく製紙メーカーの品質改良の一端が窺える発表となっています。

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【洋紙の国外の市況/状況】

1.恒安国際 ティッシュペーパーの新ラインを稼働

中国衛生紙の大手、恒安国際集団が常徳市の工場でティッシュペーパーの新ラインを稼働させたと報じられています。アンドリッツ社製の17号機で、分速2,000m、紙巾5,600㎜のマシンであるとのこと。同社は2010年、家庭紙関連の生産能力を2015年には120万トンと従来の2.5倍にすることを発表、2012年にはアンドリッツ社・バルメット社から計8台のティッシュペーパーマシンを導入し、生産能力増強を図っていましたが、相次ぐ設備投資により、国内消費量の伸びを上回る供給過多状態に陥ったため、今年3月、マシンの稼働を遅らせると発表、今回稼働した新ラインは本来2013年に操業開始予定だったものがずれ込んだものと思われます。今後残りの7台も順次稼働させていくものと思われますが、供給過剰状態は変わらず、価格競争も激化しているとのことで、同社は今後海外市場向けを増やす計画であるとも伝えられています。

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【板紙の国外の市況/状況】

1.山鷹紙業 段ボール原紙マシン2機の操業開始

中国第3位の段ボール原紙メーカー・山鷹紙業が10月、安徽省馬鞍山市の新工場で段ボール原紙マシン2機の操業を開始したと伝えられています。バルメット社製の5号機・6号機で、年産104万トンの増産になるとのこと。段ボール原紙の分野では、中国第2位の理文造紙が8月、年産40万トンの新マシンを重慶工場で本格稼働、9月には同分野で中国第1位の玖龍紙業が遼寧省瀋陽市の工場で年産35万トンの新マシンを始動、2016年末には更に年産35万トンの新マシンの稼働が予定されているとも伝えられており、今後も供給能力が増強されていくものと思われます。

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【その他の市況】

1.古紙の市中価格が上昇、9月末在庫は増加

古紙の市中価格が前月比で6~8%程度上昇していると報じられています。

・年末の需要期向けに、国内製紙各社が古紙在庫を積み増し
・週末の天候不順や増税後の新聞・雑誌発行部数の減少などを理由に、古紙の発生・回収が減少

などが要因であるとのこと。10月積みの輸出価格も前月比で5~6%程度上昇していると伝えられています。
古紙問屋では、円安進行による先高観から古紙在庫を積み増す動きが見られ、9月末在庫は11~14%程度増加していると報じられていますが、中国の国慶節以降の買いが堅調であること、年末需要に向けた国内製紙メーカーの在庫確保の動きがあること、などから、10月末の在庫は再び減少に転じるのではないかとの見方も伝えられています。

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2.家庭紙 9月の出荷量が増加

日本家庭紙工業会のまとめによると、9月の家庭紙の国内出荷量は、ティッシュペーパーが前年同月比4.1%増、トイレットペーパーは前年同月比6.7%増と、ともに増加していることが報じられています。消費増税後の反動減から回復し、9月1日の防災の日には備蓄を買い求める動きが一部あったと伝える記事もあるようです。価格は消費増税に伴い4月に3~5%上昇し、その後は横ばいが続いているとも報じられています。

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【印刷・製品関連】

1.大日本印刷 圧力で光る印刷を実用化

大日本印刷は10月2日、切る・折り曲げる・引っ掻くなどの力が印刷面に加えられると発光する「応力発行印刷」を、世界で初めて実用化したと発表しました。

原理 ひずみが生じると発光する、応力発光体を活用したインキを開発、無色のこのインキを使用することで「応力発行印刷」を実用化。
圧力がかかった時だけ発光し、元に戻せば消えるという特徴を持つ
概要 応力発行印刷で印刷した面に数分間光を照射、暗い場所で折るなどすると緑色に発光する。
太陽光や蛍光灯を照射した後、暗い場所に持って行ってもしばらく光っている燐光性も有する。
加工適性 耐水性、加工適性を有する。加工コストは一般インキの10%増程度を予定。

とのことで、

・折った時に緑色の光を放つものだけが正規品、と目視で確認できるため、金券やチケットなどの真贋判定に利用
・アイキャッチ効果を高める商業印刷物、雑誌付録などに利用

といった用途を想定しているとのこと。同社では今後更に開発を重ね、応力発行や燐光を利用した機械での真贋判定方法や、その判定機の開発なども検討していくとしています。

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2.凸版印刷 間伐材使用の紙製容器を開発

凸版印刷は10月9日、木材の生産地から容器生産までをトータルに管理し、間伐材マークの認証取得にも対応する紙製容器を開発したと発表しました。採用第一号として、セブン&アイHDのプライベートブランド商品「セブンプレミアム 生きて腸まで届く乳酸菌入り のむアサイー&バナナヨーグルト」と「セブンプレミアム 春雨スープ(ワンタン、かきたま、坦々麺味)」の容器に採用されたとのこと。
このセブンプレミアム商品に関しては

①セブン&アイHDの国産森林育成事業「セブンの森プロジェクト」で育成した森林から間伐材を取得
②凸版印刷のトレーサビリティー管理の元、製紙化
③容器の10%以上にこの間伐材用紙を使用

という過程を経ているとのことで、森を自社で育て、得られた間伐材を自社の容器に使うという、持続可能な社会の実現をシステム化する試みに貢献、この容器は、企業が保有する特定の森の木材であることを証明した間伐材マーク取得商品として初めての製品になるとしています。
同社は、今後も「セブンの森」の間伐材を使用した紙製容器の開発を推進すると同時に、同様の仕組みを他企業にも広げ、環境配慮型製品の拡販につなげていきたいとしています。

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※文中敬称略
※文章は2014年10月20日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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