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紙の市況 (2014.6)詳細  6月10日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.【お客様の声】消費増税前後の状況と今後について

消費増税から2か月が過ぎ、食品スーパーや旅行業界などの順調な販売回復が伝えられる一方、白元や駿河屋といった老舗メーカーの民事再生・事業停止が伝わってくるなど、経済環境はますます二極化の様相を強めているようにも思えます。今月は、お取引先のお客様に5月にお伺いした、消費増税前後の状況などについてお伝え致します。

・どこも言われることだが、年度替わりと消費増税が重なった3月は、百貨店・不動産・運送業などを中心に業績が良かった。トラックが不足した運送業などは仕事を受けきれなかったとも聞くし、印刷業も忙しく、3月中旬以降は当社にも、外注仕事を頼めないかとの電話が全国から入っていた。
・お客様からは伝票や封筒など、作り置きをしても大丈夫なものを多く御注文頂いた。どこのお客様も、例え3%でも節約しようと考えていらっしゃる。
・4月以降の売上げは、昨年対比として良くはないが想定内であった。インキなどのコスト上昇分は、社内加工高を増やすなどの努力で補っている。4月には新入社員も入ったし給料も上がったので人件費は上昇したが、その分社員のモチベーションが上がり、ひいては景気回復にもつながるのではと考えている。
・景気はしばらくは微減が続くだろう。お客様では、月3本のチラシを2本に減らすなどの対応をされているところもある。一方、もっとカタログを作りたいと仰るところもあり、二極化が進んでいると感じる。業界で見ても、インバウンドの活発な旅行・ホテル業界や、人手不足の続く建設業、トラックの確保が未だに難しい大手の運送業などは、消費増税前後もあまり大きな変動はないようだ。
・今後生き残っていくためには『品質』+『安さ』だけでは間違いだと思う。『お金を払っても良いと思える付加価値』をどう付けていくか。
・ネットプリントとの違いを出すためにはどうしていくか
・印刷機も新しいものが紹介されている。その特質や従来との違いをどう生かしていくか

また、弊社に対しても、

・紙屋さんも単なる紙のPRではダメ。最終製品の使用用途に最適な質感の紙はどれか、印刷時に注意すべき点は何か、などを、或いは印刷会社が知らないもっと良い紙などを、こちらから言う前に提案していってほしい。

など、色々と貴重なお話を頂きました。有難うございました。

2.王子HD・日本製紙、決算説明会を開催

5月27日と28日、王子ホールディングスと日本製紙が相次いで決算説明会を開催しました。両社がサイトに公開している説明会資料によると、グループ経営理念を『もはや製紙企業ではない』とした王子ホールディングスは、

・紙おむつ事業の強化
・家庭紙で環境配慮製品の拡充と高品質製品の提供
・高機能フィルムなどの事業拡大
・国内パルプ事業の強化
・電力小売事業への参入と、再生可能エネルギーの継続展開
・中国・南通工場で年内に紙パルプ一貫生産を開始
・パッケージング事業など成長分野を中核とする海外事業の拡大

などを成長戦略の重点施策としており、日本経済新聞の観測によれば、南通工場の第2ラインも洋紙から板紙用に転換するのではとのこと。また、日本製紙は、今後目指す方向性として

・エネルギー、バイオケミカル、ヘルスケア、パッケージ・産業用資材などの成長分野の伸長、創出
(電源開発の推進、セルロースナノファイバー、新規バイオマス燃料の開発、アグリ事業)
・紙・板紙事業の競争力強化
(操業安定化、コスト競争力強化、エネルギー事業展開による収益基盤強化、コート原紙⇒PPCや新聞⇒クラフトなどの高付加価値品種・差別化品種・成長品種への転換)
・グローバル市場の獲得

などを掲げ、強みを活かした「総合バイオマス企業」として持続的成長を図ると発表しています。
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3.印刷用紙 在庫増も「適正」の判断

4月末の素材在庫の統計を報じた記事によると、印刷用紙・段ボール原紙の在庫は、

流通 品種 前月比増減率 前年同月比
増減率
判定
メーカー在庫 印刷用紙 +3% ▲0% 適正
段ボール原紙 ▲5% ▲13% やや不足
流通在庫 印刷用紙 +2% +21% 適正
段ボール原紙 +2% ▲8% やや不足

とのことで、3月に引き続き、印刷用紙は「適正」、段ボール原紙は「やや不足」とのの判定になっています。
消費増税後の反動減による国内出荷の減少と、メーカー定期修理前の流通在庫の積み増しで在庫が増えたものと記事では伝えていますが、今なお反動減による景気低迷が続いている業種もあることから、5月・6月の在庫状況と判断がどうなるか注視が必要であると思われます。
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4.日経42種 紙・板紙は横ばい継続

日経商品指数42種の5月末値が発表され、全体の指数は3か月連続で低下したと報じられました。住宅着工の減少により住宅向け資材である木材や鋼材などが値下がりしているのが主因としていますが、一方で、ガソリンや軽油などは原油高の影響で値上がりしており、紙を取り巻く燃料コストに関しては市況が低下していない状況が窺われます。
ちなみに、紙・板紙の5月末の指数は、

5月末指数(1970年=100) 前月比増減率 前年同月比増減率
紙・板紙 154.854 0% +15.9%

と、4月末と同じ数字となっています。
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5.日本紙パルプ商事 『発電』等を定款の事業内容に追加

日本紙パルプ商事は5月28日、6月27日開催予定の株主総会に定款の一部変更案を提出すると発表しました。変更の目的は事業の多角化への対応と社外取締役・社外監査役の責任限定契約に関するものであるとのことで、会社の業務に関して『発電および電気の供給・売買』が新設される案となっています。
製紙メーカー各社の売電事業への参画や事業拡大が続々と報じられる状況に対して、流通でも対応が広がっていくのか注視されるところです。
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【洋紙の国外の市況/状況】

1.中国 5月の市況

中国の5月の市況が伝えられています。ある情報によると

パルプ 針葉樹パルプは価格下落により注文が入り、在庫余剰の不安解消、価格は底を打ったとして6月は値上げ交渉が始まる見込み。広葉樹パルプは底値の認識はあるものの、反転する要因が無く、横ばいを続けている状態。
古紙 需要は低調。日本製の雑誌古紙では価格が下落したが、段ボール古紙は他国向けの好調を受け値上がり。
印刷用紙 需要は低調ながら、メーカー側の調整により価格は弱含みの横ばい。
段ボール原紙 5月下旬から需要が回復傾向にあり、6月は価格の反転上昇が見込まれる。

などの動きが伝えられています。

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【その他の市況】

1.北米産パルプが値下がり

パルプ市況の指標となる北米産針葉樹パルプの5月積みの対日輸出価格が前月比2%安で決着したと報じられています。4月積みに関しても、5月末に前月比2%安に修正されたとのことで、パルプ価格は2か月連続で交渉が遅れ、かつ、価格が下がったことになります。背景には、

・中国の需要停滞
・ロシアの生産量増加による値下がりが北米産に波及
・広葉樹パルプの値下がりが影響

などがあるとのことで、寒波による物流の混乱などで価格上昇が続いた針葉樹パルプと、ブラジルの新設備の稼働などで値下がりが続く広葉樹パルプとでは、価格差が200ドル/トン近くになると記事では伝えています。

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【印刷・製品関連】

1.小野高速印刷が表紙カバー付のオンデマンド書籍出版サービス開始

兵庫県姫路市に本社を置く小野高速印刷㈱が、5月7日、オンデマンド書籍として従来無かった表紙カバー付の出版サービス「出版Sパック」の発売を開始したと報じられています。従来のオンデマンド印刷ではできなかった、表紙用の長い用紙(120センチまで)を印刷できるオンデマンド機を導入、書籍を同社のサイト「BookWay」やAmazonにて販売できるとのことで、一般流通に乗せることが難しい自費出版の書籍などを高品質で比較的安価に小ロットで(300冊から)販売できるサービスであるとしています。
同社はこれまでにも、日本の自費出版や専門書の電子書籍を海外で販売する「BookWay GLOBAL」など新しい試みを続けており、各界より注目を集めています。

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2.竹田印刷 他社会員に販促希望商品を紹介する新サービス開始

名古屋に本社を置く竹田印刷㈱は、今夏、ある企業の会員に別の企業の販促商品を紹介する新サービスを始めると報じられています。第1号の仲介案件では食品会社と家電メーカーを仲介、食品会社が自社の会員向けに発送するDMに家電メーカーの商品パンフレットを同封し、会員が竹田印刷の通販サイト「どっとカエール」で商品を購入すると割引などの特典が受けられるものとしています。同社は新サービスで、手数料収入の拡大とともに自社サイトのPRを図るとのことで、新サービス開始の一方でサイトの掲載商品数を15万点まで拡大し、印刷事業以外の収益源の多様化を急ぐものと記事では伝えています。

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※文中敬称略
※文章は新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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