岐阜の印刷用紙・情報用紙・再生紙・上質紙のことならお任せ下さい。

市況情報

  • ちょっといい話
  • 市況情報
  • 商品情報
  • 印刷情報

紙の市況 (2014.7)詳細  7月10日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.【お客様の声】印刷業の現況と今後について

6月12日の開幕から1か月が経ち、いよいよフィナーレを迎えようとしているサッカーワールドカップ。JAGATのコラムによると、日本戦開催日は印刷会社の売上が1%落ちるとの研究報告もあるようですが、皆様の周りではどんな影響があったでしょうか。今月は、そんなワールドカップ開催直前の6月に、お取引先のお客様にお伺いした、印刷業の現況と未来などについてお伝え致します。

・ある統計によると、全国の印刷会社の売上高に対する営業利益率の平均は0.3%。あまりに低すぎる数字で、長年価格競争を展開してきた結果だと思うが、ここにきてトップの意識が変わってきたように思う。利益重視が広がり、過当競争は緩和されていくのではないか。
・利益を上げるために取る方策は、会社により様々。外注比率を下げて内製化を進め、新鋭機を導入するなどの設備投資で市場をどんどん大きくしていく、というのもやり方の一つ。ただ、設備投資のコストが負担になるなら、その会社にはそのやり方は合っていないということで、もっと別の方法を模索する必要がある。同業他社との補完関係で共存共栄を図るというのも一つの手ではないか。
・印刷機の世界は日進月歩だが、今はインクジェットが主流。お客様が、デジタル印刷機の印刷品質に慣れてきたというのもある。ただ、オンデマンドで『短納期』『小ロット』を追求していくことは絶対に必要だとしても、それを実現するために新しいインクジェット印刷機を入れなければいけない、ということではない。新しい印刷機をどんどん入れなきゃ、新しい機械を入れたからには回さなきゃ、という考え方はもう古い。
・一番大切なのは、利益を出して社員が幸福になること。印刷業がシュリンクしていく中、自分の会社に合った生き残り方法を考え、選択していくことが大事。

「商売はコミュニケーションです。顔を合わせてフレンドリーにやるのが一番。社員にも、『営業の原点は足である』『まず訪問して話すことがスタートだよ』と繰り返し言っているんです。」と教えて下さった姿が印象的でした。
貴重なお話を有難うございました。

2.日本製紙 7~9月に減産の報道

日本製紙が7~9月期に減産に踏み切ると報じられています。現在フル稼働中の石巻工場などで数万トン規模の減産を行い、在庫過剰感の解消を図るとのこと。同記事は、日本製紙の2014年4~6月期の連結営業利益が前年同期比6割増になりそうだとも報じており、

・チラシ向けの用紙で消費増税前駆け込み需要の反動減があったが、値上げで補填
・段ボール原紙も今春値上げ敢行
・情報用紙の値上げも交渉中で、収益押し上げ要因に
・収益安定により、エネルギー事業やバイオケミカル事業などの成長分野に積極投資

と、同社の好調な状況を報じています。
産業資材の在庫に関しては、消費増税前の駆け込み需要の反動減から、在庫の増加傾向が続いているとの報道もあり、印刷用紙・段ボール原紙の5月末在庫に関しても、

流通 品種 前月比増減率 前年同月比
増減率
判定 4月末の判定
メーカー在庫 印刷用紙 +13% +11% やや過剰 適正
段ボール原紙 +10% +2% 適正 やや不足
流通在庫 印刷用紙 +2% +25% やや過剰 適正
段ボール原紙 +4% ▲9% 適正 やや不足

と、4月末に比して、印刷用紙は「適正」から「やや過剰」へ、段ボール原紙は「やや不足」から「適正」へと、在庫の過剰感が出て来ている様子が窺われます。
印刷用紙の5・6月の需要減が製紙メーカーの想定を上回っているとの報もあり、王子製紙は既に6月より前年同月実績比7~8%の減産を実施、日本製紙も7月よりの減産を決めたことで、今後の在庫や市況がどうなるか、注視が必要です。
space
space
space

3.王子HD 「水環境研究所」を設立

王子ホールディングスは7月1日、水環境事業への進出を目的に「水環境研究所」を設立したと発表しました。多くの水資源を必要とする製紙事業の中で培った排水処理や再利用などに関する技術の蓄積をもとに、国内外の水インフラ全般を対象に事業展開することを目指しているとのこと。人々の生活に欠かせない水環境の維持・再生に関わることで、日本を含む世界各国の持続的発展に貢献していくものと、同社は表明しています。
space
space
space

【洋紙の国外の市況/状況】

1.中国 6月の市況

中国の6月の市況が伝えられています。ある情報によると

パルプ 針葉樹パルプは6月・7月と連続で値上げ発表。下値は上がってきているが、紙の需要の弱さから7月の値上げが浸透するかどうかは微妙な状況。広葉樹パルプは、王子の南通工場などの稼働予定から先安観があり、底値の認識はあるものの、引合は限定的。
古紙 中国国内の板紙需要が低調であることから、原紙となる段ボール古紙の需要も弱含みで推移。日本製の雑誌古紙・新聞古紙はタイなど他国のマーケットの好調により価格が上昇。日本製の段ボール古紙はベトナムや台湾に輸出されており、中国でも若干調達の動きがあるとの話も。
印刷用紙 需要は低調。コート紙では、原料のパルプ価格の下落が製品価格にも波及。
段ボール原紙 製品需要は低迷で価格下落。9月の中秋節、10月の国慶節の影響から7月に需要が上向くことを期待されている。

などの動きが伝えられています。

space
space

【板紙の国内の市況/状況】

1.5月国内段ボール生産 2.3%減

全国ダンボール工業組合の発表によると、5月の段ボール生産が速報値で前年同月比2.3%減となる見通しであると報じられています。4月の1.1%減に続き2か月連続の減少で、消費増税後の駆け込み需要の反動減が続いているとのこと。同連合会では5月の減少は想定の範囲内であるとして、夏の需要期に入れば飲料向けなどが増加すると予想していると報じられています。

space
space

2.レンゴー ハワイに段ボール新工場

レンゴーは7月2日、アメリカ・ハワイ州のオアフ島に開設し5月より営業を開始している段ボール新工場の竣工式を、同日行ったと発表しました。新工場はハワイ州で唯一の段ボール工場で、これまで米国西海岸から輸送されていたものが、この新工場の稼働により大幅なリードタイムの短縮を実現したとのこと。同社では、顧客サービスの一層の充実、地元経済の活性化、雇用増大とともに、米国本土市場も見据えた事業基盤の更なる強化を図っていくとしています。

space
space

【その他の市況】

1.北米産パルプ 値下がりに一服感

パルプ市況の指標となる北米産針葉樹パルプの6月積みの対日輸出価格が前月と同値で決着したと報じられています。パルプメーカーの定期修理により生産・在庫が減少していることが背景にあるとのこと。7月積み以降は値上げに転じるメーカーも出始めているとのことで、今後のパルプ市況に注視が必要です。

space
space

【印刷・製品関連】

1.電子書籍に関する新サービスなどが次々発表

電子書籍に関する新サービス・新技術が続々と発表されています。報道されているところによると、

CCCと凸版印刷子会社 書籍を購入すると、その電子版が無料か、格安で購入できる。
KADOKAWA KADOKAWAのサイトで電子書籍を買って感想をツイートすると、フォロワーがその作品の一部を立ち読みできる。
凸版印刷 電子雑誌を記事単位でスマートフォン向けにばら売りするサービスを開始。
大日本印刷 眼鏡型のウェアラブル端末で電子書籍が読める技術を開発。
2015年の実用化を目指す。

とのこと。縮小傾向の出版市場に対し、電子書籍関連の新サービスや新技術がその縮小に歯止めを掛けることができるかどうか、注目が集まっています。

space
space

このページのトップへ

space
space
space

※文中敬称略
※文章は新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

関連する記事

CONTACT より詳しい情報をお求めの方は、お問い合わせ、もしくは、担当営業までまで、ご遠慮なくお申し付け下さい。

お問い合わせ

PAGE TOP