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紙の市況 (2014.8)詳細  8月20日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.【お客様の声】印刷業の現況と今後について

当初の冷夏の見通しが一転、暑い日が続き、8月開始早々には大雨や台風に見舞われるなど、異常気象が続く日本。天気予報が外れて泣く業界、潤う業界様々なようですが、皆様のお客様はいかがでしょうか。今月は、お盆休みを前にした8月半ば、お取引先のお客様にお伺いした、印刷業の現況と未来などについてお伝え致します。

・小ロット、多品種、短納期の仕事に特化しているせいか、消費増税前後の影響はさほど感じなかった。それよりは、地元印刷会社とネット印刷や、安値を提示して新規参入を図るライバルとの競争が激化していると感じる。安売り競争には未来が無く、参加したいとは思わないが、ライバルが撤退したとしても破格な安値だけは残っていくし、その価格でやってくれないかと頼まれてしまうこともある。
・最近はリピートの仕事ですら見積が必要なのが普通で、利益率は下がっていくばかり。景気回復というが、実感はない。
・待っているだけでは仕事は減るばかりなので、新規開拓は必要。ただ、要はいかに営業コストを掛けず、利益を上げられるか。その点でネットの活用は意味があると思う。安さが魅力のネット印刷だが、価格や納期がきっちり決まっていて、交渉などで余分なストレスが掛からないのも強みの一つ。
・高齢化や後継者の問題で、特定分野の印刷技術の空洞化が目立つようになってきた。例えば、製本やナンバリング、バックカーボンができる加工屋さんが見つけにくくなっていたり、印刷機材展で帳票印刷機を見かけなくなったりなど。こういった仕事は確かに減っているが、ゼロになるものではないし、インキの特練を始めとする高度な印刷技術が必要でもあるので、仕事が減るのを我慢して生き残れれば強みが活かされるのではないか。
・印刷業が生き残るには「専門化」か「業態変革」が必要だと思う。「専門化」や「業態変革」を考え、未来を夢見てそれを語ると、人に笑われたりもするが、25年前には夢物語だったオンデマンド印刷が今はどこの印刷会社もこぞって謳う強みになっていることなどからも、新しい分野に積極的に打って出ることの重要性が分かると思う。ただ、新しいことをやるにも、営業コストが掛かるやり方では意味が無い。新規と利益のバランスを管理することが重要。

「新規開拓を任された営業は、しばしば、新規開拓自体が目標になってしまいコストの観点が抜けてしまうことがある。本当は利益を上げるのが目標なんですが。」というお言葉は、外回りの営業マンだけでなく、社員全てが肝に銘じておくべきことだと感じました。
貴重なお話を有難うございました。

2.大王製紙・特種東海製紙も包装用紙値上げ

大王製紙が8月11日、包装用紙の値上げを発表しました。特種東海製紙も包装用紙の値上げを決め、8月19日に代理店への交渉を開始したとのこと。包装用紙の分野では王子マテリアが先んじて値上げを発表しており、

メーカー 発表日 対象 値上げ幅 実施時期
王子マテリア 8月5日 両更クラフト紙(一般、重袋)、
純白ロール紙等、
包装用紙全般
現行価格の
12%以上
平成26年
10月1日出荷分より
大王製紙 8月11日 クラフト紙(両更、半晒、晒、色)、
ヤンキー紙(片艶晒、純白、筋入、
未晒片艶、金属合紙・建材用原紙 他)
現行価格
+12%以上
平成26年
10月1日出荷分より
特種東海製紙 8月19日 両更クラフト紙など 現行価格
+12%以上
平成26年
10月1日出荷分より

との内容となっています。包装用紙の国内出荷で大きな割合を占める王子マテリア・大王製紙・特種東海製紙の値上げ発表に、関心が集まっています。

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3.印刷用インキも値上がりの報道

グラビアインキの国内取引価格が上昇していると報じられています。DICグラフィックスや東洋インキが2月に打ち出した値上げが7月以降、順次浸透してきているとのこと。カタログやパッケージのカラー印刷にも多く使用されるグラビアインキですが、食品パッケージの分野では、

ポリプロピレンフィルム お菓子やパンの袋に使用 今年前半に値上がり
ナイロンフィルム レトルト食品に使用
グラビアインキ 食品パッケージのカラー印刷に使用 7月に入り値上げ浸透
紙カップ原紙等 飲料容器等に使用 日本製紙などが3月に値上げ発表
白板紙 お菓子の箱等に使用 日本製紙などが10月からの値上げ発表

と、資材の値上げが相次いでおり、最終製品への転嫁も含めた今後の動向に注目が集まりそうです。

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4.大王・三菱・中パ・特種東海 4~6月業績

大王製紙、三菱製紙、中越パルプ工業、特種東海製紙の平成27年3月期第1四半期(4~6月)の業績が相次いで発表されています。それぞれのサイトの発表によると、

メーカー 売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
大王製紙 +1.8% +107.7% +155.5% +185.4%
三菱製紙 +5.1% ほぼ横ばい(赤字) 赤字幅が拡大 赤字幅が拡大
中越パルプ工業 +5.0% +46.2% +8.8% 11.5倍
特種東海製紙 +2.3% ▲28.8% ▲27.7% ▲36.2%

との結果が公表されています(数字は対前年同四半期増減率)。
大王製紙は洋紙の値上げが数量減を吸収し採算改善、三菱製紙はヨーロッパにおける感熱紙の競争激化と同社が募集した希望退職に伴う特別損失が収益に影響を与えたと、紙上では伝えられています。

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【洋紙の国外の市況/状況】

1.中国商務部が輸入コート紙のAD関税を撤廃

中国商務部が8月5日付で、日本・韓国からの輸入コート紙に賦課されていたアンチダンピング関税を撤廃すると発表したと伝えられています。2003年から賦課が始まった関税で、4~71%の割合で10年間課されていたものとのこと。この10年で、中国の年間輸入量は日本からが52%減、韓国からが51%減と半減していたと記事では伝えています。

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【板紙の国外の市況/状況】

1.理文造紙の段ボール原紙ラインが本格稼働

日本製紙グループの中国・理文造紙がテストを重ねていた段ボール原紙の新ラインが7月、本格稼働を始めたと報じられています。重慶工場の20号機で、年産40万トンの生産能力を持っていますが、当面は年産32万トンのクラフトライナーを生産する予定であるとのこと。中国の段ボール原紙は経済減速から市況的にも厳しい状況が続いていますが、スクラップアンドビルドが進むことで長期的には発展が見込める市場であると、同社では判断しているようです。

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【その他の市況】

1.大王製紙 海外の紙おむつ生産設備増強を発表

大王製紙は8月8日、中国とタイでベビー用紙おむつの生産設備を増強すると発表しました。

地域 対策内容 効果
中国 生産ライン増設、製品・資材保管倉庫建設、
工場隣接地の用地取得
生産能力を現状比1.5倍に拡大
タイ 生産ライン増設(9月より稼働予定) 生産能力を現状比1.3倍に拡大

同社は紙おむつを含むホーム&パーソナルケア海外事業を成長事業と位置付けており、今後も様々な展開が期待されるものと思われます。

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2.王子HD 発電燃料用チップの販売始める

王子ホールディングスがバイオマス発電の燃料用に木材チップの販売を始めると報道されています。

原料 北海道などの社有林で伐採した木材を加工
販売先・用途 ①各地の発電所に燃料として供給
②自社の発電設備の燃料として使用
効果 ①木材事業の売上高を、現在の45億円から90億円に倍増
②丸太の取扱量を50万立方メートルから3年以内に100万立方メートルへ

とのことで、自社林だけでなく、近隣の民有林の未利用材も積極的に引き受ける方針とのこと。製紙メーカーや大手流通では発電・売電事業への参画が盛んになってきていますが、その拡大が今後、周辺事業にも及んでいくものと思われます。

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【印刷・製品関連】

1.大日本・凸版も、電力小売り自由化に対応する動き

大日本印刷と凸版印刷が、従来培ってきた販促のノウハウを活かして、2016年の一般家庭向け電力小売り自由化に向け、新サービスを始める動きを見せています。

大日本印刷 新規参入する電力小売事業会社向けに、コンサルティングサービスを開始。
全国の生活者を対象としてアンケートで分かった、電力小売り自由化に前向きな意思決定者を取り込むための戦略や販売モデルを立案・設計・構築し、提供、サポートする。
同サービスを8月18日より販売開始し、2016年度までに2億円の売上を目指す。
凸版印刷 2012年度より北九州市にて電力データ活用の実証実験を実施。
モニター家庭のスマートメーターから電力活用データを取得し、各モニターに合わせた情報やクーポンをスマホに配信することで、電力活用データを活かしたマーケティングの有効性を実証し、また、消費者に外出を促すことで節電につなげる。
将来的には電子チラシやクーポンの活用で買い物がお得になる仕組みと電力を結びつけ、新電力の利用を促す狙いも。

紙からネット、スマートグリッドへと、情報の収集やその活用、販促の場がどんどん広がりを見せているようです。

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※文中敬称略
※文章は新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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