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紙の市況 (2015.8)詳細  8月10日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.王子・日本 4~6月業績発表

 王子ホールディングスは7月31日、日本製紙は8月5日、平成28年3月期 第1四半期(平成27年4~6月)の業績を発表しました。

王子ホールディングス(カッコ内は対前年同四半期比)
売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
359,005百万円
(+12.5%)
15,778百万円
(+54.1%)
26,360百万円
(+217.0%)
16,894百万円
(+441.7%)
プラス要因 ・円安・原油安等を背景に国内で収益環境が改善
・段ボール原紙輸出増
・国内・海外ともに、飲料等向け段ボール販売堅調
・前年買収したニュージーランド子会社のパルプ・板紙・パッケージング事業が増収に寄与
・国内家庭紙販売増、紙おむつでは子ども用が商品リニューアルにより大幅増
・欧州・南米で感熱紙販売増
・売電事業増加
・国内印刷・情報用紙で価格修正効果
・中越パルプ工業の株式追加取得に伴う負ののれん相当額を営業外収益に計上
マイナス要因 ・ギリシャ債務問題、中国経済の成長ペース鈍化など
・特殊紙で一部事業撤退により国内販売が減少
・感熱紙の国内販売、北米販売分が減少
・新聞用紙、印刷・情報用紙で需要減等による販売量減少
日本製紙(カッコ内は対前年同四半期比)
売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
251,901百万円
(△1.3%)
4,304百万円
(△31.4%)
10,725百万円
(+77.7%)
12,633百万円
(+295.5%)
プラス要因 ・洋紙・板紙ともに輸出拡販、販売数量大幅増
・飲料・青果物向け段ボール原紙の需要堅調
・家庭紙で前年は増税後数量減があり、今期は前年同期を上回る
・溶解パルプ、化成品は堅調
・木材・建築事業で、消費増税後の反動減から緩やかに回復傾向
・理文造紙株売却益が増益に寄与
マイナス要因 ・新聞用紙の発行部数減、印刷・情報用紙で需要低迷等による販売量減少
・液晶用途向け機能材料の販売数量減
・四国コカ・コーラ株売却に伴う売却損の発生

 第一四半期の売上高・営業利益だけを見ると、王子が増収増益、日本が減収減益となっていますが、両社とも通期の業績に関しては従来予想通りとしています。

2.紙 輸出大幅増の報道

 日本の製紙メーカーが輸出を増やしていると報じられています。8月7日付の日本経済新聞の報道によると、

段ボール原紙 1~6月の輸出量が対前年同期比26.8%の増加。輸出先はベトナム、
ミャンマー、バングラデシュなど。日本品の品質の高さが評価。
日本製紙は輸出量を月7千トンから1万トンに引き上げる計画。
レンゴーは月8~9千トンの輸出量を1万トンまで増やす計画。
印刷用紙 塗工紙の1~6月の輸出量が対前年同期比16.4%の増加。
日本製紙は今後も輸出増を計画。
北越紀州製紙も塗工紙を中心に中国や東南アジア向け輸出を増やす計画。

 いずれも、国内や中国での需要低迷・減速分をインドや東南アジアでカバーする狙いがあるとのことですが、中国の景気減速が東南アジアの景気や市況に影響を与える可能性も指摘されており、輸出環境の変化にも注視が必要な状況となっています。

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3.6月末紙在庫 段ボール原紙でなお過剰感

 6月末の産業資材在庫が8月5日の日本経済新聞紙上にて報じられました。段ボール原紙在庫は前月比で減少していますが、業界による需給判断は過剰感が続いていると報じられています。

流通 品種 1月末 2月末 3月末 4月末 5月末 6月末
判定 判定 判定 判定 判定 前月比 前年同月比 判定
メーカー在庫 印刷用紙 適正 適正 適正 適正 適正 +2% ▲7% 適正
段ボール原紙 やや過剰 やや過剰 過剰 過剰 過剰 ▲3% +9% 過剰
流通在庫 印刷用紙 適正 適正 適正 適正 適正 ▲7% ▲23% 適正
段ボール原紙 適正 適正 過剰 過剰 過剰 ▲1% +25% 過剰

 印刷用紙は『適正』、段ボール原紙は『過剰』との判定が続いていますが、国内需要が低迷を続け改善の要因に乏しい印刷用紙に対し、猛暑が続き飲料向けの出荷増が期待できる段ボール原紙と、環境には違いがあり、今後需給がどう動くか、一層の注目が集まりそうです。

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【洋紙の国外の市況/状況】

1.日本製紙 シンガポールで子会社

 日本製紙は7月30日、同社グループの日本紙通商傘下のシンガポール子会社、『NP Trading Singapore』の全株式を取得し、商号を変更した上で同社の100%の子会社として営業を始めたと発表しました。

社名 NP INTERNATIONAL(S)PTE.LTD.
事業内容 紙・板紙及びグループ製品の販売、地域内グループ販社統括
営業開始 2015年8月1日
狙い ・東南アジア、中近東諸国のマーケティング機能強化
・メーカー直営販売会社としての情報伝達の短縮化、市場ニーズへの迅速な対応
・『NP INTERNATIONAL』に東南アジア地区の販売においての本社機能を持たせ、将来的には同エリアの日本製紙グループの販売子会社を統括

 日本紙通商も日本製紙が議決権の98.35%を保有する連結子会社ですが、あえて直営の販売会社とする姿勢に、日本製紙の海外市場本格参入への強い意志が現れているものと見ることもできそうです。

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2.大王製紙 インドネシア子会社を三菱商事と合弁会社化

 大王製紙は8月3日、インドネシアにある同社の紙おむつ販売子会社と製造子会社の2社を、三菱商事との合弁会社にすると連名で発表しました。

対象 『エリエール インターナショナル トレーディング インドネシア』
(紙おむつの輸入販売会社)
『エリエール インターナショナル マニュファクチャリング インドネシア』
(紙おむつの製造会社)
方法 ①2社の発行済み株式の一部を大王製紙が三菱商事に譲渡
②今年11月に2社が三菱商事に対し第三者割当増資を実施
株式割合 大王製紙100%⇒大王製紙60%、三菱商事40%に。
その他 製造会社である『エリエール インターナショナル マニュファクチャリング インドネシア』は工場建設中で、今年12月に操業開始予定。

 両社は、現地生産によるインドネシア紙おむつ市場本格参入を開始するにあたり、

150610_maker
大王製紙
150610_customer
三菱商事
・品質・価格の両方で競争力のある紙おむつ製造技術・開発力
・タイや中国で紙おむつ市場参入成功事例
・インドネシアにおける紙おむつ輸入販売2年の実績を元にした、販売・マーケティングノウハウ
インドネシア大手流通・小売グループである
アルファグループと、資本・業務提携関係、
既に複数事業を展開

という各々の強みを活かし、現地販売先の拡大、販売網・物流網の整備に共同で取り組むとしています。将来的にはインドネシアからの輸出や他の家庭紙への展開も視野に入れているとのことで、今後の展開にも一層注目が集まりそうです。

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【板紙の国内の市況/状況】

1.レンゴー 第一四半期業績発表

 レンゴーは7月31日、平成28年3月期第一四半期(4~6月)の連結業績を発表しました。

レンゴー 第一四半期業績(カッコ内は対前年同四半期比)
売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
131,399百万円
(+0.7%)
3,004百万円
(+88.7%)
3,510百万円
(+84.5%)
1,457百万円
(+142.0%)
プラス要因 ・段ボール事業で、製品価格の改定や燃料価格の低減等により増益
・軟包装関連事業が、積極的な営業活動や原材料費の低減により増収増益、海外事業の増収にも寄与
・重包装事業が、コンテナバッグの需要増などにより増収増益
・運送事業の採算改善
マイナス要因 ・主力の段ボール製品の販売量が減少

 製品価格の改定や燃料価格の低減等により、対前年同四半期と比較して大幅な増益となっていますが、通期業績に関しては不確定要素が多いとして、5月14日発表の予想を据え置いています。

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【その他の市況】

1.日本紙パルプ商事 再生家庭紙の新工場が稼働

 日本紙パルプ商事は7月31日、同社の子会社が静岡県富士市に建設していた再生家庭紙の新工場が完成し、営業運転を開始したと発表しました。

社名 信栄製紙株式会社 新工場
所在地 静岡県富士市中之郷575-1
総投資額 約120億円
事業内容 再生トイレットロール・ティッシュペーパーの製造
生産能力 1日生産量 約150トン

 また、同社は合わせて、同社の連結子会社3社が社名を変更することも発表しています。

変更前 変更後 変更日
三栄レギュレーター株式会社 コアレックス三栄株式会社 2015年10月1日
信栄製紙株式会社 コアレックス信栄株式会社
道栄紙業株式会社 コアレックス道栄株式会社

 3社は日本紙パルプ商事の他の連結子会社とともに『コアレックスグループ』を形成しており、社名を『コアレックス』に統一することで、ブランド強化と環境事業会社としての企業姿勢の明確化を図るものであると、同社は説明しています。

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【印刷・製品関連】

1.凸版印刷 お買い物動向レポートvol.5を公開

 凸版印刷は7月30日、同社の電子チラシサービス「Shufoo!」を利用したお買いもの意識調査の結果を同社サイトにて公開しました。5回目となる今回は、今年1月より相次いでいる食料品・日用品の値上げがどう家計に響いているかを調査したもので、

・大半の主婦が値上げが家計に影響を与えていると感じている
・値上げ対抗策はポイントカードや特売、クーポンなどの活用による食費の節約など
・賃上げに先行する物価上昇に不安・不満を覚える主婦が多数

(凸版印刷株式会社 「Shufoo!」調べ)

との結果が出ているとしています。
 同社は「Shufoo!」による生活者の意識調査を定期的に行っており、次回のテーマは「主婦のスマホ利用に関する意識調査2015」を予定しているとしています。

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※文中敬称略
※文章は2015年8月7日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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