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紙の市況 (2015.10)詳細  10月10日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.10~12月産業景気予測発表

 10月4日の日本経済新聞にて、同社がまとめる主要30業種対象の10~12月の産業景気予測が発表されました。『広告』は「薄日」、『紙・パルプ』は「小雨」と、ともに7~9月の予測の横ばいですが、他業種では3業種が評価ダウンとなっており、原油価格の下落や中国経済の減速が響いていると伝えられています。

広告 150710_usubiusubi 大手企業を中心に広告出稿は底堅い動き。今後東京五輪関連の出稿が本格化するとの見通し。
紙・パルプ 150710_kosamekosame 原料価格の高止まり、内需減少が継続。メーカーは輸出拡大や収益源の多様化に動くも、改善は限定的。

 業種全体では『晴れ』と『薄日』が合わせて15業種、『曇り』『小雨』『雨』が15業種と、丁度半々の予測となっています。

判定 業種名
晴れ 通信 新型iPhone販売好調。動画などのサービス拡充で1人当たりの収入増。格安スマホもシェア拡大の兆し。
人材派遣 製造業、サービス業、外食関連などを中心に幅広い業種で人材需要旺盛。
旅行・ホテル 国内旅行好調持続。訪日外国人客、シニア層などで国内ホテルは稼働率高水準。値上げの動きも。
薄日 12 建設・セメント 東京五輪関連で建築は好調。労務費・資材費の上昇を懸念。今後はリニア中央新幹線の工事獲得競争が本格化。
繊維・アパレル 秋冬商品より純国産衣料品の認証制度開始。影響は様子見。
情報 マイナンバーのシステム対応に商機。ビッグデータ分析関連の需要も。
食品・飲料 値上げが徐々に浸透。個人消費の回復が鈍い分をカバー。
リース 大手企業の設備投資意欲が活発。中国の景気動向が懸念材料。
電子部品・
半導体
スマホ依存が強まり、中国の経済減速の影響がより鮮明に。
スーパー 加工済み生鮮食品が堅調で、高齢者、単身者、共働きなどの層の取り込みに成功。
ドラッグストア 都市部は食品導入、郊外店は調剤薬局の併設で新規顧客開拓。訪日客需要も底堅い。
ネット
サービス
電子商取引が高成長。スマホによる個人間取引などで市場に活気。
外食 値上げによる客数減に歯止め。売上徐々に回復傾向。
アミューズメント 新作ソフト効果で年末商戦が活気づきそう。
広告 (上記)
曇り 12 鉄鋼・非鉄 国内需要は徐々に回復。海外は市況悪化。
化学 国内樹脂需要は底堅いが、国際市場は先安観などから買い控え懸念。
マンション・住宅 都心の高額物件が好調、郊外の家族向けが低調、の状態が継続。
自動車 国内販売の低迷がさらに継続。10月下旬のモーターショーに期待。
プラント・造船 ばら積み船の市況は低迷、大型のコンテナ船やタンカーの受注は堅調。プラントは原油安が影響。
産業・
工作機械
受注の6割に当たる輸出の落ち込みが響く。国内の設備更新需要は堅調。
家電 競争力低下により海外事業縮小続く。4Kテレビは好材料。
精密機械 デジカメ市場縮小続く。企業向け複合機は海外が回復軌道。
医薬 政府方針により後発医薬品メーカーに大きなチャンス。
貨物輸送 宅配需要堅調も、人件費上昇などにより採算改善は限定的。海上輸送は船種や荷により明暗。
百貨店 訪日客、富裕層は依然好調も、主力の衣料品の回復が鈍い。
コンビニ 8~9月は天候不順で苦戦があり、10~12月も天候要因が影響しそう。
小雨 石油 原油価格の想定以上の下落により、元売り各社は在庫評価損・マージン縮小で苦しい状況。
紙・パルプ (上記)
電力 業界全体の燃料費が膨らみ、先行きに不透明感。

 想定以上の原油安、中国経済の減速、一般消費者の根強い節約志向など、マイナスに働く要素は共通しており、現在好調な業種でも先行きの不透明さをぬぐえない予測となっています。

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2.8月末紙在庫報じられる

 8月末の産業資材在庫が10月7日付の日本経済新聞紙上にて報じられています。主要15品目中『過剰』『やや過剰』の判定が9品目となり、内需が振るわない状況を反映していると記事では伝えています。

流通 品種 3月末 4月末 5月末 6月末 7月末 8月末
判定 判定 判定 判定 判定 前月比 前年同月比 判定
メーカー在庫 印刷用紙 適正 適正 適正 適正 適正 +7% ▲8% 適正
段ボール原紙 過剰 過剰 過剰 過剰 過剰 +1% +7% 過剰
流通在庫 印刷用紙 適正 適正 適正 適正 適正 +3% ▲15% 適正
段ボール原紙 過剰 過剰 過剰 過剰 過剰 +3% +21% 過剰

 段ボール原紙の『過剰』判定が続いていますが、前年同月比マイナス8%(メーカー)、マイナス15%(流通)でありながら『適正』と判定される印刷用紙も問題を孕んでおり、年末に向けた需要も盛り上がりに欠けると語るメーカー関係者の言葉も紹介されています。

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3.リンテック営業益が14%増の見通し

 9月30日付の日本経済新聞紙上にて、リンテックの2015年4~9月期の連結営業利益が前年同期比14%増となる見通しだと報じられています。売上高も4%増える見通しで、好調の要因を同紙では、

・スマホ・タブレット市場の拡大で、電子部品の接着に使うフィルムの販売が増加
・半導体製造過程でシリコンウエハーを固定する粘着テープの販売が好調
・航空機向け炭素繊維の需要増で、炭素繊維を成型する際に使用する工程紙が販売増加

と、好調市場に貢献する機能紙やフィルムの販売が伸びていることを伝えています。
 一方、アジア市場では容器ラベルの粘着剤が、アメリカ市場ではビルや自動車などの遮光フィルムが伸び悩んでいるため、印刷材・産業工材事業は営業減益になりそうとのことで、中国景気や米子会社の先行き不透明から、通期予想は据え置くもようと記事では伝えています。

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【洋紙の国外の市況/状況】

1.ブラジル・フィブリア社に買収話

 ブラジルの大手パルプメーカー・フィブリア社に買収の話が出ていると報じられています。同じくブラジルのパルプメーカー・エルドラド社の親会社によるものと同国の経済誌が報じているとのこと。フィブリア社は世界最大の晒ユーカリ・パルプメーカー、エルドラド社も同国大手パルプメーカーの一つであり、この話が実現すれば世界のユーカリパルプ事情に影響があることも考えられますが、今のところ両社の関係者はこの件についてコメントしていないとのことです。

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【板紙の国内の市況/状況】

1.日本製紙と特種東海製紙が段ボール原紙等で業務提携

 日本製紙と特種東海製紙は10月7日、段ボール原紙と重袋用・一般両更クラフトの分野で業務提携することを発表しました。

目的 原燃料コスト上昇や競争激化などの厳しい事業環境に両社協力の規模拡大で対抗。
①生産工場で、両社のノウハウ結集により、品質向上・コスト削減の実施
②販売機能統合による効率化の推進、コスト削減実施
③原燃料や資材等の共同調達
④将来的には家庭紙・特殊紙の分野でも提携による相乗効果
を実現することで、競争力のある生産・販売体制の構築が期待できる。
事業提携の要旨 ①特種東海製紙が島田工場を新製造会社として分社化。新製造会社の株式は特種東海製紙が50%超66.6%以下を、日本製紙が33.4%以上50%未満を保有。
②日本製紙が両社の該当分野の販売機能を統合した新販売会社を設立。新販売会社の株式は日本製紙が50%超66.6%以下を、特種東海製紙が33.4%以上50%未満を保有。
今後の日程 2015年10月7日 基本合意書締結
2016年4月 最終合意書締結(予定)
2016年6月 特種東海製紙の定時株主総会で島田工場の分社化を承認決議(予定)
2016年10月 新製造会社の設立、新販売会社の設立、日本製紙による新製造会社への出資が完了(予定)

 2014年の国内出荷高の統計、市場シェアの推定値を元にした計算では

段ボール原紙 国内出荷880万トン
市場規模約5,000億円
日本+特種東海が国内出荷シェア20%となり、レンゴー(17%)を抜いて王子マテリア(25%)に次ぐ2位に。
重袋用・一般両更
クラフト紙
国内出荷41万トン
市場規模約400億円
日本+特種東海が国内出荷シェア26%となり、王子マテリア(14%)+王子製紙(13%)に迫る。

と、該当分野での存在感を高める事業提携となるとのことです。

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【その他の市況】

1.家庭紙9月の小売価格横ばい

 家庭紙の9月の小売価格が横ばいとなったと報じられています。大手メーカーのパルプ製のトイレットペーパー・ティッシュペーパーの東京地区の店頭価格がともに前月と同値になったとのこと。
 中小メーカーの再生紙物の値上げ実現を背景に、大手製紙も7~8月から10%以上の値上げを打ち出していましたが、浸透していない模様だと記事では伝えています。

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2.パルプ9月積み価格横ばい

 パルプの9月積み対日価格が8月比据え置きとなったと報じられています。中国の価格が横ばいで決着し、対日価格もそれに準じたとのこと。中国の需要が盛り上がっていない事情と、パルプメーカーの整備休止による供給減で、価格のバランスがつり合ったもようと記事では伝えています。

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3.段ボール古紙10月積み輸出価格上昇

 段ボール古紙の10月積みの輸出価格が前月積み比0.5%上昇したと報じられています。新聞古紙、雑誌古紙は横ばいとなったとのこと。

天候不順で古紙の発生が減少 150318_yazirushi02 輸出先の中国の需要減

で、小幅な値上がりになったとのこと。
 紙の消費減から古紙の発生も減っており、回収場所や回収対象を広げるなどの対策が取られていますが、同時に古紙の品質低下も問題となっています。リサイクル禁忌品が混入し抄造した紙にトラブルが生じるなどの古紙の品質低下は、

・結果的に製造コストが上昇するため、製紙メーカーで利用されづらくなる
・米国産などと比較して、輸出品としての競争力が弱まる

等を招くとして、全国製紙原料商工組合連合会などが品質の維持向上を呼び掛けているとのことです。

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【印刷・製品関連】

1.中電「カテエネ」が凸版印刷「Shufoo!」と連携

 中部電力が9月29日に発表した新サービスに、凸版印刷の「Shufoo!」と連携したものがあることが報じられています。中部電力のポイントサービス「カテエネ」の表示画面に「Shufoo!」の電子チラシを表示させるもので、

カテエネ会員 地域のお買いもの情報を入手できる。
中電顧客企業 カテエネに広告を掲載でき、集客や商機拡大につながる。

と個人・ビジネス両方の顧客にサービスが提供でき、電力自由化を前にした中部電力にとっては顧客囲い込みにつながるものであるとしています。
 凸版印刷は10月1日、「Shufoo!」と「価格.com」の連携で集客の拡大を図る新サービスの開始も発表しており、今後も外部メディアとの連携を推進してチラシ情報の価値最大化に努めるものとしています。

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※文中敬称略
※文章は2015年10月8日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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