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紙の市況 (2015.12)詳細  12月10日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.日経42種 素材価格の下落が続く

 12月1日付の日本経済新聞紙上にて、日経42種の11月末値が10月末値を1.1%下回り、今年6月以降、6か月連続で低下していることが伝えられています。原油価格の落ち込みや内需不振を反映し、2010年9月以来の低水準になっているとのこと。紙・板紙の価格は他の素材ほどに急激な落ち込みは見せてはいませんが、

11月指標
(1970年=100)
10月指標 前月比 前年同月比
紙・板紙 156.827 156.852 0% +0.2%

と、前月末を下回った10月末値より更に低下し、前年同月比でも+1.3%⇒+0.2%と後退していることが伝えられています。
 長く続く内需低迷を背景に『印刷用紙の市況も弱含んでいる』と記事では伝えており、今後の価格動向から目が離せない状況となっています。

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2.段ボール原紙 長引く在庫過剰感

 12月8日付の日本経済新聞紙上にて10月末の産業資材在庫が報じられ、素材の在庫過剰感がなお強い状況であることが伝えられています。主要15品目の内10品目が『過剰』『やや過剰』と判定されていますが、『過剰』と判定されている3品種の内の1つが『段ボール原紙』で、今年3月末の在庫が『過剰』と判定されて以来、8か月連続で『過剰』判定が続く状況となっています。

流通 品種 5月末 6月末 7月末 8月末 9月末 10月末
判定 判定 判定 判定 判定 前月比 前年同月比 判定
メーカー在庫 印刷用紙 適正 適正 適正 適正 適正 ▲3% +5% 適正
段ボール原紙 過剰 過剰 過剰 過剰 過剰 +2% +19% 過剰
流通在庫 印刷用紙 適正 適正 適正 適正 適正 ▲1% ▲6% 適正
段ボール原紙 過剰 過剰 過剰 過剰 過剰 ▲5% +20% 過剰

 洋紙に比較すると堅調な段ボール原紙でも内需低迷の影響は及んでおり、日本製紙と特種東海製紙の業務提携が良い方向に働くのではないかと期待する声も聞かれるようです。

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3.王子HD 成長分野に投資

 12月7日付の日本経済新聞紙上にて王子ホールディングスが2016年4月からの3年間で1,700億円を成長分野に投資すると伝えられています。投資の対象は

・海外でのM&A
・国内で、段ボール加工分野を中心とするM&A
・電力分野など成長事業

とのことで、自己資金で賄うとのこと。投資を可能にするだけの黒字が見込まれているとも伝えられており、資金の有効活用で海外事業や新たな収益源の育成を更に加速し、業績を拡大させる方針であるとも記事では伝えています。

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4.大王製紙 卸商会を発足

 大王製紙は11月17日、全国の主要取引卸商33社から成る卸商会『DAIO Partner Ship サクラテラス』を発足させたと発表しました。従来直需志向の強い同社が地域に密着する卸商と協働することで新たな価値を創造するとのことで、

①共に考え、共に創り上げるマーケティング志向
②様々な業態の子会社を有する大王製紙の特性を生かした差別化
③双方向・自由闊達な議論で新たな価値を作り上げる創造的な会

を運営指針とするとのこと。
 内需低迷の厳しい状況が続く国内洋紙環境下で、この新しい試みがどう発展するか、各所の注目を集めそうです。

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【洋紙の国外の市況/状況】

1.インドで新聞好調

 サカタインクスがインドで新聞印刷用インキの生産能力を倍増すると報じられています。現在増設中の生産ラインが2016年5月には稼働予定とのこと。RISIの分析として、中国では今後10年間で新聞用紙が年率7.6%の割合で減少するとの予測が報じられるなど、世界的には衰退が続く新聞用紙ですが、インドでは識字率の向上から新聞発行部数が伸びていると同記事は報じています。

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【板紙の国内の市況/状況】

1.レンゴー子会社 洋紙事業撤退

 レンゴーは11月30日、子会社である大阪製紙が洋紙事業から撤退すると発表しました。大阪製紙は新聞用紙を中心に洋紙事業を展開していましたが、新聞発行部数の減少などで近年同事業は赤字が続いていたとのことで、

・年内に洋紙抄紙機を停機
・2016年3月末に洋紙事業の営業活動を終了

として、今後は主要事業である白板紙事業に経営資源を集中するとしています。
 白板紙事業は好調とのことですが、年4万トン程度の生産が中止となると見られるとのことで、同日付の日本経済新聞では希望退職者が募集される方針であると報じられています。

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2.10月の段ボール生産は減少

 10月の段ボール生産量が前年同月比1.1%減となり、5か月ぶりに前年実績を下回ったと報じられています。

・天候不順で青果物の出荷が鈍った

影響とのことですが、農林水産省の見通しでは10月以降の好天で野菜類は12月には安値が見込まれるほど生育は順調とも伝えられており、11月以降の段ボール実績にそれが反映されるかにも注目が集まりそうです。

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【その他の市況】

1.中国 10月古紙輸入量が大幅減

 中国の10月の古紙輸入量が前月比23.6%減少したと報じられています。8月に8.5%増となった買い入れの分の反動減が来ているとのこと。前年同月比では6.8%の増加となっていますが、中国内の紙・板紙市場は低迷が続いているとも伝えられており、景気減退の影響が古紙にも及んでいる状況となっています。

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【印刷・製品関連】

1.エプソンがオフィス製紙機を開発

 セイコーエプソンは12月1日、使用済みの紙から新しい紙を生み出すオフィス製紙機『Paper Lab(ペーパーラボ)』を開発したと発表しました。コミュニケーションにとって必要不可欠なツールでありながら、有限の資源である紙のサイクルを変え、循環型社会の活性化を目指すものとのことで、

名称 『Paper Lab(ペーパーラボ)』
方法 個々のオフィスに備え付ける乾式製紙機。
使用済みのA4、A3のコピー用紙を投入すると、水を使わずに機械的衝撃で繊維化、結合素材を用いて成形し、新たなA4、あるいはA3の紙が出来上がる。添加する結合素材により用途に合わせた機能性を付与することもできる。
特長 ①従来は回収し外部で再生していた紙のリサイクルを、自社のオフィス内で実現できる。
②機密文書を外部に持ち出すことなく、内部で安心して完全抹消できる。
③再生開始後3分で1枚目の新しい紙ができ、A4なら1分間に14枚、8時間稼働で6,720枚の紙が生産できる。用途に応じて色や厚さを変えたり、機能性を付与したりもできる。
④機構内の湿度を保つため以外の水を使わず生産でき、水資源の節約にも貢献できる。
⑤新しい紙の購入量を減らし、輸送時のCO2も削減できる。
大きさ 横幅2.6mX奥行1.2mX高さ1.8m

と、様々な機能も備えた乾式の製紙機としては世界初のものになるとのこと。
 同社はこの『ペーパーラボ』を12月10日~12日の「エコプロダクツ2015」にて披露する予定であり、今後は2016年内の商品化を目指すものとしています。

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2.「週刊アスキー」の紙版が復活

 5月に完全デジタル化した「週刊アスキー」が、11月30日発売の特別編集号で紙媒体を復活させたと報じられています。「ディスプレイではなく紙で読みたい」との要望を受けてとのことで、全国の書店やコンビニ、ネット書店などで発売中とのこと。雑誌や情報誌などで紙からウェブへの移行がこれまでも報じられてきましたが、スマホやタブレットなどデジタル関連の情報を発信する同誌が完全デジタル化から半年で紙媒体を復活させ、今後も不定期ながら刊行の予定とのことで、他の雑誌でも同様の動きが見られるかどうかに注目が集まりそうです。

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※文中敬称略
※文章は2015年12月8日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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