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紙の市況 (2016.2)詳細  2月10日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.王子HD 南通工場の資産価値を見直し

 王子ホールディングスは2月4日、平成28年3月期第3四半期(平成27年4月1日~平成27年12月31日)の業績を発表しました。
 

売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
1,071,212
(+8.8%)
49,651
(+55.1%)
48,710
(+41.0%)
29,481
(+60.8%)

(単位は百万円、カッコ内は対前年同四半期増減率、▲はマイナス)

と、昨年11月10日発表の第2四半期の業績発表と比較して、売上の伸び率は減少、営業利益の伸びは増加した数字となっており、経営成績に影響を与えた要因として、

社会情勢 ・国内経済は、円安、原油安、インバウンド消費などにより緩やかな回復基調。
・アメリカは利上げ実施により緩やかな回復。
・資源価格下落や通貨安により、新興国・資源国の景気減速に対する警戒強まる。
・その他、欧州債務問題やテロなどの地政学的リスク。
品種別結果 ・段ボール、家庭紙、売電、パルプ販売などは好調。
・印刷情報用紙の国内販売量は減少も、値上げ効果により売上はほぼ前年並み。
・特殊紙の国内販売で、一部事業からの撤退が影響。
・江蘇王子製紙有限公司でのパルプ製造設備営業運転開始、Oji Fibre Solutions(NZ) Ltd.の連結子会社化などが増収に寄与。
・原油安が利益の押し上げに貢献。

などを上げています。
 併せて同社は、江蘇王子製紙有限公司の資産価値再評価を試算したことも発表、551億円の減損損失が発生する見込みとして、平成28年3月通期の連結業績予想を修正しています。減損損失の対象は中国・南通工場の印刷情報メディア関連資産で、

・各社の相次ぐ設備投資により、中国の印刷情報用紙は供給過剰状態。
・景気減速や急速なIT化による需要減少などで市況が悪化。

等から減損処理を実施、減価償却費が減少する分に合わせ原燃料費などのコストを見直して収益改善を図るものとしています。
 同工場は昨年紙パルプ一貫生産を開始、今回の第3四半期決算でもパルプ販売の大幅増に寄与していると発表されていますが、昨年11月の中間決算発表では今後新規ビジネスを検討していくともされており、南通工場の今後の活用方法にも注目が集まりそうです。

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2.三菱製紙 収益が黒字化

 三菱製紙は2月5日、平成28年3月期第3四半期(平成27年4月1日~平成27年12月31日)の業績を発表しました。売上高は1,617億円余りとほぼ横ばいの数字となりましたが、営業利益が19億円、経常利益が10億円、四半期純利益が9億7千万円と、いずれも昨年の赤字から黒字の業績となっており、好調な様子が窺われます。
 好調の要因を同社は、

・PPC用紙等情報用紙の国内販売好調
・印刷用紙で値上げ効果
・印刷用紙・産業用インクジェット用紙の輸出増
・水処理膜用支持体、海外向けリライトメディア、大手電池メーカー向けバッテリーセパレータの販売増
・2014年8月実施の希望退職によるコストダウン効果

などとしており、昨年10月、5億円から20億円へと修正した平成28年3月期通期の当期純利益の予想も引き続き据え置くものとしています。

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3.日本製紙 FSSC22000を取得

 日本製紙は2月1日、同社の飲料用紙パックを製造している子会社、三木紙パック株式会社と石岡化工株式会社が、国際的な食品安全マネジメント規格であるFSSC22000を取得したと発表しました。

FSSC22000 オランダの『食品安全認証財団』が開発し、『グローバル食品安全イニシアチブ(GFSI=世界中の小売業やメーカーなどが所属する、食の安全に取り組む組織)』によって認められている、食品の製造や取り扱いに関する国際的な安全認証システム。
日本製紙の取組み 飲料用紙パック事業部門において、ISO9001を基本に品質管理に取り組んできたが、食品安全に対する国内外の要望に応えるべく、関連会社4社が平成26年よりFSSC22000の取得を目指してきた。
認証取得会社 4社のうち草加紙パック株式会社と江川紙パック株式会社が2015年3月に認証を取得。
今年1月に上記2社が認証を取得し、4社の認証取得が完了。

 同社は食品への異物混入についても、ハード面・ソフト面を強化し、意図的な異物混入の防止を図っているとしています。

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4.日本紙パルプ商事は減収減益

 製紙各社の第3四半期決算が原油安や価格修正などを背景に概ね増収増益となっているのに対し、日本最大の紙流通、日本紙パルプ商事株式会社の第3四半期決算は前年同期比減収減益の発表となっています。

売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
382,231
(▲1.9%)
4,745
(▲8.4%)
4,814
(▲6.8%)
2,444
(▲7.4%)

(単位は百万円、カッコ内は対前年同四半期増減率、▲はマイナス)

 業績に対し同社は、

・国内で電子化の進行等により洋紙需要が減少。
・中国における事業の見直し。
・その他新興国経済の減速。
・再生家庭紙事業での新工場稼働に伴う費用の増加。

等が影響していると分析しています。
 同社は業績発表の前日、2月3日に、過去5年に渡り不正な在庫処理による利益の過大計上があったことを報告しており、平成28年3月期においてその分の約2億7千万円を売上原価に計上することも発表していますが、今回発表された平成28年3月通期の業績予想はその分以上の修正となっており、前回発表予想(平成27年5月15日)と比較して、売上高が300億円、営業利益が20億円、経常利益が10億円減少するものとしています。一方、当期純利益は見直しが無く、前期比6%増の33億5千万円の予想を据え置いています。

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【洋紙の国外の市況/状況】

1.新生紙パルプ商事 台湾現地法人を設立

 紙流通の新生紙パルプ商事は2月1日、台湾に現地法人を設立し、同日営業を開始したと発表しました。同社は台湾市場への進出を、東アジア地域における事業展開の重要な拠点と位置付けているとしています。同じく紙流通の株式会社竹尾が昨年台湾で初めて開催したペーパーショウが、デザイン関係者だけでなく一般ユーザーにも大好評を博したとの話もあり、今後の台湾市場の動向にも注目が集まりそうです。

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【板紙の国内の市況/状況】

1.レンゴーの第3四半期も増収増益

 
 レンゴーは2月2日、平成28年3月期第3四半期(平成27年4月1日~平成27年12月31日)の業績を発表しました。

売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
405,338
(+1.9%)
12,192
(+87.7%)
13,232
(+74.8%)
6,891
(+66.2%)

(単位は百万円、カッコ内は対前年同四半期増減率、▲はマイナス)

 主力の段ボール製品の販売量は減少したものの、軟包装事業の好調、値上げ効果、原油安などが功を奏し、洋紙事業撤退の特別損失を計上しているにもかかわらず増収増益となったとしています。
 また同2月2日、同社は、淀川工場を平成30年3月末に閉鎖し、段ボール原紙の生産拠点を6工場から5工場に集約すると発表しました。老朽化による閉鎖とのことで、淀川工場で行っていたライナーの製造は同社の金津工場などに引き継がれるとのことですが、生産拠点の集約によるコスト削減効果などにも今後注目が集まりそうです。

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【その他の市況】

1.パルプ1月積み価格横ばい

 パルプの1月積み対日価格が前月比横ばいとなったと報じられています。12月積みも横ばいだったことが既に報じられており、下がるとの観測もある中、中国の旧正月前の在庫積み増しが影響して横ばいにとどまったとのこと。
 中国では12月のパルプ輸入量が前月比6.5%増と回復して年間のパルプ輸入量は過去最高を記録したと報じられていますが、景気の減速で素材全般が供給過剰の状態にあるとの報道もあり、2016年も引き続き中国の動向が素材市況を左右するものと思われます。

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2.段ボール古紙輸出価格が続落

 2月積みの段ボール古の紙輸出価格が続落したと報じられています。雑誌古紙は前月積み比3%高ですが、新聞古紙は同5%安、段ボール古紙は同8%安で、3か月連続の値下がりとなったとのこと。
 旧正月の休み前で中国の需要が減少していること、不需要期のため日本国内の製紙会社も調達を控えていることなどが原因として上げられていますが、3月は毎年、古紙の発生・調達ともに盛んとなる時期であり、需要期の価格がどうなるかに注目が集まりそうです。

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【印刷・製品関連】

1.書き換えられるピアス・イヤリングを電子ペーパーで

 凸版印刷は2月1日、株式会社白球(東京都)、株式会社昭和機電(広島県)とともに、電子ペーパーを利用した書き換えられるイヤーアクセサリーを開発したと発表しました。

背景 近年盛り上がりを見せているファッションとテクノロジーの融合という市場での、新事業開発プロジェクトを3社共同で実施。
概要 凸版印刷が開発したセグメント型カラー電子ペーパーを活用。正四面体型のピアス、或いはイヤリングのデザインパターンを、ユーザーがその日のコーディネイトなどに合わせて選択できるように設計。
2月上旬より、アパレルメーカーやデザイナーなどに共同開発向けのサンプル提供を開始する予定。

 3社はこの製品をアパレルメーカーなどに提案、2016年内の製品化を目指すものとしています。

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※文中敬称略
※文章は2016年2月8日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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