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紙の市況 (2016.3)詳細  3月20日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.印刷用紙にも「過剰感」の報道

 3月10日付の日本経済新聞紙上にて、1月末時点での素材在庫の状況が報じられました。

流通 品種 8月末 9月末 10月末 11月末 12月末 1月末
判定 判定 判定 判定 判定 前月比 前年同月比 判定
メーカー在庫 印刷用紙 適正 適正 適正 適正 適正 +9% +15% やや過剰
段ボール原紙 過剰 過剰 過剰 過剰 過剰 +8% +17% 過剰
流通在庫 印刷用紙 適正 適正 適正 適正 適正 +3% ▲7% 適正
段ボール原紙 過剰 過剰 過剰 過剰 過剰 +3% +14% 過剰

 段ボール原紙は既に11か月、在庫の過剰判定が続いていますが、印刷用紙のメーカー在庫にも2014年9月末以来の「やや過剰」判定が下され、印刷用紙で過剰感が高まったと記事では報じられています。
 日本製紙が機械の定期修理を前に在庫を積み増したのが原因とのことですが、「印刷会社向けの需要が落ち込んでいる」との日本製紙・佐藤専務の言葉も紹介されており、カタログやチラシなど商業印刷向けの塗工紙で需要が鈍いことが在庫状況に影響を与えていると見る向きもあるようです。

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2.大王製紙 海外での新戦略

 大王製紙が海外売上高を引き上げるべく、衛生用紙の分野で活発な動きを見せていることが報じられています。

タイ ・乳幼児向けウェットティッシュの現地生産を開始、4月より出荷予定。
・これまで昼用限定だった大人向け紙おむつを、夜用・パンツタイプにも広げ本格販売。
・女性用ナプキンの販売開始。
インド これまで未参入だった乳幼児向け紙おむつの輸出販売を年内に開始。将来は現地生産も視野。
ベトナム
マレーシア
1月に駐在員を配置。将来の衛生用品の市場拡大を見越して。

 同社は2018年3月期に海外売上高を2015年3月期の2倍超に引き上げる計画とのことで、衛生用品でのノウハウを武器に今後も東南アジアや南アジアなどで積極的な戦略を展開していくものと思われます。

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3.慶応大とテトラパックが包装容器に新技術

 慶應義塾大学とテトラパックが食品等の包装材の内側をコーティングする新技術を開発したと報じられています。DLCなどの層を積み重ねる技術とのことで、

DLC ダイヤモンドライクカーボン。ダイヤモンドとグラファイトの中間的な物質で、硬質、摩擦に強く、化学的に安定しているなどの特徴から、ハードディスクや機械部品、自動車部品、ペットボトルの内壁などのコーティングその他に利用されている。
今回報道の技術 慶応大の鈴木教授らが、室温・大気圧下で、PETなどのフィルム上にDLCの薄膜と酸化ケイ素の薄膜を積み重ねて形成する装置を試作。
包装材での利用 DLCに酸素の透過を防ぐ機能があることから、紙パックなどの内側にコーティングすることで飲料などの劣化を抑える効果が期待されている。
DLCと酸化ケイ素を積層構造にすることで、柔軟性が増し、さまざまな形状に加工する包装容器への応用が可能となる。

 半年間の試験後実用化を判断するとのことですが、DLCを従来より安く作れる新技術とのことで、その利用範囲の拡大にも今後注目が集まりそうです。

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【洋紙の国外の市況/状況】

1.APP中国がLBKPライン休転を前倒し

 APP中国が、LBKPを年産200万トン生産するラインの定期保守点検を、予定していた5月から4月に前倒しする予定であると報じられています。この休転により6万トン程度の減産になる見通しとのこと。今回の保守点検は製品の品質向上を目指したものとされていますが、実態は中国国内での供給過剰を背景にしたLBKPの値下げ圧力に対抗する措置と見られていると記事では伝えており、パルプ市況への影響にも注目が集まりそうです。

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【板紙の国内の市況/状況】

1.レンゴーの発電設備が完成

 
 レンゴーは3月8日と3月10日に相次いで二工場での発電設備の完成を発表しました。

八潮工場 バイオマスボイラー発電設備が完成。建築廃材からの木質チップやパーム油を搾った後の油かすを主な原料としており、従来の都市ガスを使うボイラーから切り替えることで、エネルギー源の多様化と年間65,000トンのCO2排出量削減が期待できる。
尼崎工場 ガスタービン発電設備を新設。老朽化した設備を更新し、エネルギー消費の効率化を図ることで難関3,800トンのCO2排出量削減が期待できる。

 今後も省資源、省エネルギーを念頭に環境負荷低減に努めていくと同社は表明しています。

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【板紙の国外の市況/状況】

1.IP社がアジアの段ボール・パッケージング事業を売却

 世界最大手の紙パルプメーカー、International Paper社が中国と東南アジアで展開する段ボール・パッケージング事業を中国の株式投資会社に売却すると発表しました。関係当局の承認次第で数か月以内に完了する見込みとのこと。IP社は昨年10月にも、中国の太陽紙業と合弁関係を解消して保有株式を売却した経緯があり、その際には、中国市場の構造的な供給過剰により合弁会社の業績がはかばかしくなかったことが売却の理由として上げられています。

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【その他の市況】

1.製紙会社の古紙買値割増金が下落

 製紙会社が国内で古紙を調達する際に支払う割増金を減額していると報じられています。古紙の輸出増に伴い、国内製紙各社は一部で仕入値に割増金(プレミアム)をつけて原料古紙を確保していますが、中国の需要減や最近の円高進行で輸出価格が下落、国内でも割増金を引き下げる動きが出て来ているとのこと。
 国内では紙の需要減少が古紙の発生減少につながり、古紙在庫が少ない状況が続いているため、これ以上の値崩れはないと見られていると記事では伝えていますが、年初来の金融市場の動揺やマイナス金利の導入による消費者態度指数の悪化、ベアの鈍化など消費回復を鈍化させる状況が足元では続いており、それが古紙を原料とする段ボールなどの需要にどう影響を与えるかにも注視が必要です。

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2.家庭紙出荷量2月は増加

 1月の出荷量が前年同月を下回っていたトイレットペーパー、ティッシュペーパーですが、2月の出荷量(速報値)は前年同月比でそれぞれ5.7%増、3.1%増と、いずれも前年実績を上回ったことが報じられています。ただ、主な要因はうるう年で小売店の営業日数が1日多かったことがあるとのことで、1日平均で比較すると、トイレットペーパーが2.0%増であるのに対し、ティッシュペーパーは0.5%減と、ほぼ横ばいの結果となったようです。

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【印刷・製品関連】

1.VOC警報機キャンペーン販売中

 一般社団法人日本印刷産業連合会が共同開発したオフセット印刷工場用VOC警報機が、全日本印刷工業組合連合会よりキャンペーン販売中であると同サイトにて告知されています。

商品名 オフセット印刷工場用VOC警報機XH‐981
背景 2012年に発生した胆管がん問題を契機として、印刷事業所から有機溶剤による健康被害を発生させないため、日本印刷産業連合会が警報機メーカーの新コスモス電機株式会社と共同開発。
機能 ①VOC濃度が一定レベルを越えるとランプと音声メッセージで警告。
②交換期限が来るとランプと音声で通知。
③警報発令の開始時刻・終了時刻を記録することで、高濃度発生の原因追及に寄与。
その他 日本印刷産業連合会のグリーンプリンティング(GP)資機材に認定。

 今回の全日本印刷工業組合連合会のキャンペーン販売は同会の会員を対象としたもので、健康被害対策の予防保全の一環として機器の普及促進を目的としたものであると、連合会は説明しています。

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※文中敬称略
※文章は2016年3月18日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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