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紙の市況 (2016.5)詳細  5月10日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.日経42種 紙はやや低下

 4月29日付の日本経済新聞にて、産業資材や燃料の企業間取引価格指数の4月末値が発表されました。11品目で前月比値上がりが報じられましたが、紙・板紙は前月比横ばい、前年同月比でやや低下した指数となっています。

品目 4月末指数 前月比 前年同月比
月次42種 158.194 1.3 ▲10.7
紙・板紙 155.020 ▲1.4

(指数は1970年を100としたもの。前月比、前年同月比は騰落率%、▲はマイナス)

 鋼材の中国での価格下落が一服、原油でも相場が上昇し軽油や灯油などが値上がりしていて、素材全体の価格は上昇に転じた形となっていますが、

・品目によって内需の回復にばらつき
・熊本地震による工場の被災
・中国の供給過剰の解消にはなお時間が必要
・円高傾向にある為替相場

などの影響から上昇が今後も続くには力不足との判断もあり、今後の価格状況に注目が集まっています。

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2.大王製紙 CNFの研究用プラントを稼働

 大王製紙は5月9日、同社三島工場内にセルロースナノファイバーのパイロットプラントを設置、4月より稼働させたと発表しました。

生産能力 年間100トン(最大生産時)
稼働時期 2016年4月
目的 ①省エネルギー型CNF製造プロセスの研究開発を促進し、事業化に向けた課題の一つである「製造コストの低減」を実現させる。
②早期の事業化のため、CNFのサンプル供給量と供給先を増加させる。
今後の計画 ①今年6月に、エネルギー使用量が従来の10分の1になるCNF製造の実証実験を開始。量産化時には製造コストがキロ1,000円以下になる見込み。
②2017年春、ドライパウダーCNF製造用の乾燥装置を設置。
③パイロットプラントのスケールアップ検討、品質改善を進め、2020年に商業プラントの建設を計画。

 CNFは食品や化粧品、自動車部品やフィルターなど各分野での利用が検討されており、製紙各社が相次いで製品販売やプラント建設などを発表していますが、同社はこのパイロットプラントでCNFの研究開発を一層促進し、更なる用途の開発を進めていくものとしています。

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【洋紙の国外の市況/状況】

1.日本製紙 タイで木質バイオネス燃料を生産

 日本製紙は4月27日、同社が出資するタイのSCGパッケージング社フィブラス事業部門会社(PPPC社)との間で、トレファクション技術を用いた木質バイオネス燃料の生産実証設備をタイに設置する共同開発契約を締結したとなったと発表しました。

トレファクション技術 比較的低温でじっくりと木質バイオマスを炭化させることで、通常の炭化よりも熱量を大幅に残すことができる技術。
この技術で炭化させた木質バイオマス燃料をトレファイドペレットと呼ぶ。
トレファイドペレット 他の木質バイオマスペレットや木質チップに比べて、耐水性、粉砕性に優れ、エネルギー密度が高く、発電量を向上させるほか、物流費低減につながることが期待されている。
設置内容 木質バイオマス燃料の需要増を背景に、タイ東北部のPPPC社工場敷地内に年産8千トン規模の生産実証設備を設置。原料は近隣の同社植林地から調達。
今後の計画 ①2017年春にトレファイドペレットの生産を開始。
②日本製紙釧路工場の微粉炭ボイラーで混焼試験。
③2017年12月末を目途に事業化を検討。
④事業化の際は年産8万トン規模の商業生産設備の設置を予定。今回の設備設置と並行してアジアを対象とした市場調査を三井物産と共同で実施。

 同社はトレファイドペレットの安定生産技術を確立して事業化を実現し、一層のエネルギー事業の領域拡大を目指すものとしています。

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2.日本紙パルプ商事がアリゾナに古紙プラント

 日本紙パルプ商事は4月28日、同社の子会社JRS Resourcesがアリゾナ州に新拠点を開設したと発表しました。

名称 JRS Resources‐Phoenix Plant
所在地 アメリカ アリゾナ州フェニックス
事業内容 段ボールを中心とした古紙再資源化事業
開設日 2016年4月
開設意図 近年人口が増加し続けているフェニックスで、連動して発生増が見込まれる古紙の調達力を強化するため。

 同社は既にアメリカに同様の拠点を2か所有しており、今後も国内外で同事業の更なる拡大に取り組むものとしています。

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【板紙の国内の市況/状況】

1.3月段ボール生産も増加

 2月に引き続き、3月の段ボール生産も増加したことが発表されています。全国段ボール工業組合連合会が5月2日に発表した速報値によると、3月の段ボールシートの生産量は前年同月比4.5%増、段ボール箱製造により消費した量は同6.0%増、段ボールシートとして出荷・販売された量も同0.2%増と、堅調な荷動きとなったことが伝えられています。
 一方、5月9日には、熊本地震による九州地方の農林水産業関係への被害額を1,085億円余りとする農林水産省の推計も発表されており、被災が段ボール生産に影響を与える可能性が示唆されてきたことなどから、今後の動向に一層の注目が集まりそうです。

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【その他の市況】

1.古紙の輸出価格が下落

 古紙の輸出価格が反落したと報じられています。円高傾向やアメリカの古紙価格の下落基調、中国の需要減などが影響し、段ボール古紙の5月積み落札価格は前月積み比5%、新聞古紙は同4%、雑誌古紙は同3%下落したとのこと。アメリカでは2015年の古紙回収率が66.8%と1990年の約2倍となっており、古紙回収率の高さが価格に与える影響にも注目が集まりそうです。

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【印刷・製品関連】

1.エプソンの「ペーパーラボ」に小型化計画

 オフィス内製紙機「ペーパーラボ」の小型版を開発していくとセイコーエプソンが発表し、話題となっています。

「ペーパーラボ」 セイコーエプソンが開発したオフィス内製紙機。使用済みのコピー用紙を投入すると、約3分で再生紙に成形することができる。2016年内に発売する計画で、3年後の売上高100億円を同社は計画している。
小型版の開発 現行機は縦2.6メートル、高さ1.8メートルのかなり大きなものだが、これを顧客のニーズに合わせて小型化していく計画。2020年までに開発する予定。
小型版の発売で販売対象を広げ、2026年に売上高500億円達成を目指す。
「ペーパーラボ」の利点 ①オフィス内で使用した紙を再生することで環境負荷低減を目指す。
②機密情報漏洩対策に貢献する。
③小型化で設置できる場所のバリエーションを増やし、対象顧客を広げる。

 「ペーパーラボ」で紙のサイクルを変え、紙に新たな価値を与えて循環型社会の活性化を目指すと同社は発表しています。 

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※文中敬称略
※文章は2016年5月10日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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