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紙の市況 (2016.5)詳細  5月20日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.製紙各社 平成28年3月期決算出揃う

 5月10日以降、製紙各社の平成28年3月期決算が相次いで発表されています。各社の発表によると、

メーカー 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
金額 増減率 金額 増減率 金額 増減率 金額 増減率
王子HD 1,433,595 6.4% 73,685 57.8% 62,362 17.7% 15,257 △12.0%
日本製紙 1,007,097 △4.3% 22,623 △4.4% 17,123 △26.2% 2,424 △89.5%
大王製紙 474,077 5.3% 24,323 11.6% 21,259 △2.4% 14,594 10.5%
北越紀州製紙 246,849 8.1% 9,236 50.4% 10,587 △7.6% 7,476 △10.6%
三菱製紙 216,340 0.6% 3,872 272.8% 2,216 約16倍 2,217 黒字転換
中越パルプ工業 99,927 △1.2% 1,413 △13.1% 1,319 △24.5% 162 △89.9%
特種東海製紙 78,460 △0.5% 3,750 51.4% 3,926 42.2% 2,498 約12倍

(金額の単位は百万円、%は対前期増減率、△はマイナス)

との結果で、

メーカー 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
王子HD 150717_uwamuki 150717_uwamuki 150717_uwamuki 150717_shitamuki
日本製紙 150717_shitamuki 150717_shitamuki 150717_shitamuki 150717_shitamuki
大王製紙 150717_uwamuki 150717_uwamuki 150717_shitamuki 150717_uwamuki
北越紀州製紙 150717_uwamuki 150717_uwamuki 150717_shitamuki 150717_shitamuki
三菱製紙 150717_uwamuki 150717_uwamuki 150717_uwamuki 150717_uwamuki
中越パルプ工業 150717_shitamuki 150717_shitamuki 150717_shitamuki 150717_shitamuki
特種東海製紙 150717_shitamuki 150717_uwamuki 150717_uwamuki 150717_uwamuki

と、対前期増減は各社で異なる結果となったようです。
 各社が共通してあげているプラス・マイナス要因としては、

プラス要因 ・印刷用紙で値上げ効果
・家庭紙の販売が国内外で好調(国内ではインバウンド効果や高齢化の影響、海外では日本製紙おむつの高評価・普及の影響等)
・段ボール原紙の販売は堅調
・売電事業が貢献
マイナス要因 ・国内印刷用紙の需要は低調(チラシ、カタログ等の削減、電子媒体への移行)
・原料の古紙価格が高止まり
・国際的な資源価格の下落に伴う、輸出収益の悪化
・新興国等の景気減速
・欧州の債務問題
・各地の地政学的リスク(政情不安、テロ等)

などがありますが、個別には、

王子HD 中国・インドネシアの関連会社の不調により、損失を計上。
日本製紙 北米や欧州子会社の減損損失を計上。資産売却推進で当期純利益を底上げ。
大王製紙 家庭紙、衛生用紙が内外で好調。洋紙事業では、塗工紙から非塗工紙・包装用紙へのシフト、平判販売率アップ等の改革を推進。
北越紀州製紙 中国で白板紙事業開始。カナダの紙パルプ会社を子会社化。
三菱製紙 情報用紙の国内需要や印刷用紙の輸出が堅調で、休止していた八戸工場の3号機を再稼働。インクジェット用紙や水処理膜支持体等も堅調。
中越パルプ工業 川内工場の台風被害、高岡工場の生産トラブル等が収益を圧迫。来期は王子HDとの資本・業務提携効果の発現を期待。
特種東海製紙 「エアラス」やCNF、新規偽造防止技術の確立など、新製品・新技術の開発に定評。松田新社長の下、技術立社を目指す新体制で2017年3月期をスタート。

といった事情があり、同じ増益、あるいは減益にも各社の特徴が表れているようです。

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2.素材3月末在庫 過剰感強まるの報道

 5月13日付の日本経済新聞紙上にて、3月末の素材・燃料在庫状況が発表されました。15品目中「過剰」「やや過剰」判定のものが12品目となり、円高による輸出減などで在庫には依然過剰感があると伝えられています。

印刷用紙・段ボール原紙の在庫状況変遷
流通 品種 10月末 11月末 12月末 1月末 2月末 3月末
判定 判定 判定 判定 判定 前月比 判定
メーカー在庫 印刷用紙 適正 適正 適正 やや過剰 適正 ▲3% 適正
段ボール原紙 過剰 過剰 過剰 過剰 過剰 ▲1% 過剰
流通在庫 印刷用紙 適正 適正 適正 適正 適正 ▲11% 適正
段ボール原紙 過剰 過剰 過剰 過剰 過剰 ▲5% 過剰

 毎年3月は紙・板紙の在庫が減少する時期であり、前月比数値もその傾向を示していますが、段ボール原紙では依然過剰感が続いており、一層の需給バランスの実現が求められている状況となっています。

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3.日本製紙 石巻に世界最大級のCNF量産設備

 日本製紙は5月18日、石巻工場にセルロースナノファイバー(CNF)の大量生産設備を建設すると発表しました。

投資金額 16億円
年産能力 500トン
稼働開始 2017年4月予定

 同社は2007年よりCNFの製造技術確立に本格的に取り組んでおり、昨年10月には既にCNFの機能を生かした抗菌・消臭機能の高い紙おむつ製品を実用化・販売していますが、今後はCNFの他の特徴を生かした有望用途を実用化し、早期に市場を獲得していくものとしています。

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【洋紙の国外の市況/状況】

1.中国 紙・板紙産業堅調との発表

 中国の紙・板紙産業が堅調に推移していると発表されています。中国造紙協会の発表によるものとのことで、同協会の年次報告書によると、2015年の紙・板紙生産量累計は前年比2.29%増の1億7百万トン、消費量累計は前年比2.79%増の1億4百万トンになったとのこと。玖龍紙業、理文造紙、太陽紙業など大手メーカーの2015年実績も好調で、背景には需要の緩やかな伸びと原燃料価格の低下があると報じられていますが、2016年4月のパルプや古紙はいずれも供給がタイトな状況から価格が上昇したと伝えられており、9月の「G20首脳会議」に向けた環境対策が今後古紙の供給と価格に影響を与えるとの見方も報じられています。

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2.インドネシアで紙輸入に新たな規制

 インドネシアの商務省が木材製品の輸入規制を変更したと報じられています。Fedex社のサイト記載された内容によると、今後木材製品の荷受人は輸入業者として登録され、APIと呼ばれる輸入業者登録番号とPIと呼ばれる輸入の認可が必要となるとのこと。同記述によると、木材製品には印刷用紙やトイレットペーパー、コピー用紙や印刷物など、幅広い内容の紙や紙製品が含まれるとのことで、今後の紙・紙製品の輸出に影響を与える可能性が示唆されています。

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【板紙の国内の市況/状況】

1.レンゴー 平成28年3月期決算発表

 レンゴーは5月13日、平成28年3月期の決算短信を同社サイトに掲載しました。

売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
金額(百万円) 対前期増減率 金額(百万円) 対前期増減率 金額(百万円) 対前期増減率 金額(百万円) 対前期増減率
532,534 1.9% 15,727 182.5% 16,633 133.0% 9,816 71.7%

とのことで、売上はほぼ横ばいながら大幅な増収との結果になっています。
 同社が置かれた環境は洋紙メーカー一般と共通していますが、国内では食品向け・通販向けの好調、海外ではタイやベトナムでの積極的な事業展開が成績に寄与したものと同社は分析しています。
 

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【板紙の国外の市況/状況】

1.レンゴー トライウォール社の買収を発表

 レンゴーは5月13日、香港に実質的な本社を置くトライウォールホールディングスを子会社化すると発表しました。トライウォール社は自動車部品や航空機部品、電機機器等重量物の包装に使用する特殊段ボールの分野で世界的なブランドを有し、アジアや欧米各国で事業を展開する会社で、レンゴーは同社のもともとの創業者である鈴木雄二氏やその他の株主から株式100%を取得する契約を締結したと発表しています。
 重量物段ボールはレンゴーが現在主に製造している一般段ボールとはビジネス領域が異なるとのことで、この買収によりレンゴーは、重量物段ボールを製品ラインナップに新たに加えると同時に、トライウォール社の顧客に従来製品を拡販できるという相乗効果も期待できるものとして、より一層の業容拡大、業績向上につなげていくと表明しています。

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【その他の市況】

1.家庭紙店頭価格が横ばい

 家庭紙の4月の店頭価格が横ばいだったと報じられています。東京紙商家庭紙同業会の発表によるもので、東京地区の店頭価格が横ばいになるのは3か月連続とのこと。古紙価格の高止まりや輸入家庭紙の流入など、価格を左右する要因が上下相半ばするなかで、家庭紙の価格はせめぎ合いを続けている模様です。

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【印刷・製品関連】

1.間伐材をペットシートに利用

 5月14日付の日本経済新聞にて、岐阜県産業技術センターが開発したペット用シートが紹介されています。

開発者 岐阜県産業技術センターの繊維部の研究員の方が、パール・スティックやカワボウ繊維など県内4社との共同研究で開発。
内容 スギやヒノキの間伐材加工の工場で出た粉じんを不織布の間に挟み込みシート化したもの。消臭や抗菌効果が期待できる。
実用化 猫用のトイレシートに加工。岐阜市内の猫カフェや一般家庭で試験し、消臭効果を認める回答が得られたため、今後、商品化に向け研究継続の移行。

 間伐材とペットの組み合わせでは、これまでも、消臭効果に着眼した猫砂や、国産材使用の犬用ケージなど、さまざまな商品が開発・商品化されていますが、そのラインナップに岐阜県発のペット用シートが加わるかどうかに注目が集まりそうです。

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※文中敬称略
※文章は2016年5月19日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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