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紙の市況 (2016.6)詳細  6月10日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.日経42種 紙は横ばい続ける

 6月1日付の日本経済新聞にて、産業資材や燃料の企業間取引価格指数の5月末値が発表されました。原油相場上昇を反映して42種合計の指数は3か月連続で上昇しましたが、紙・板紙は4月末と同様、前月比横ばい、前年同月比で低下という傾向となっています。

品目 4月末指数 5月末指数 前月比 前年同月比
月次42種 158.194 158.665 0.3 ▲10.9
紙・板紙 155.020 155.020 ▲1.4

(指数は1970年を100としたもの。前月比、前年同月比は騰落率%、▲はマイナス)

 原油価格の上昇が石油製品の値上がりにつながり、指数を押し上げた形となっていますが、

・6月2日のOPECでは、イランの反対により原油生産量の上限設定は合意に至らず
・中国経済の減速や米国の利上げが影響し、非鉄では指数が低下
・需給の悪化に歯止めが掛かりつつある状態で、需要が伸びているわけではない

などから、価格が本格的に上昇に転じたとは言えない状況が続いています。

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2.4月末在庫 段ボール原紙は「過剰」続く

 6月7日付の日本経済新聞紙上にて、4月末の素材・燃料在庫状況が発表されました。「合成樹脂 過剰感薄れる」「針葉樹合板やや不足」と、一部素材で過剰感が和らいだ様子が伝えられていますが、素材全体では過剰感は解消されておらず、円高により輸入が増え、さらに過剰感が強まる可能性があるとの指摘もされています。

印刷用紙・段ボール原紙の在庫状況変遷
流通 品種 11月末 12月末 1月末 2月末 3月末 4月末
判定 判定 判定 判定 判定 前月比 前年同月比 判定
メーカー在庫 印刷用紙 適正 適正 やや過剰 適正 適正 0% +13% 適正
段ボール原紙 過剰 過剰 過剰 過剰 過剰 ▲6% +11% 過剰
流通在庫 印刷用紙 適正 適正 適正 適正 適正 ▲6% ▲15% 適正
段ボール原紙 過剰 過剰 過剰 過剰 過剰 +1% ▲4% 過剰

 日本製紙と特種東海製紙の段ボール原紙・包装紙分野での提携は、正式な契約締結を終え今後の本格提携に向け順調な滑り出しとなっていますが、その効果が発揮されるまでに新たな動きはないのかどうか、今後も需給の行方に注視が必要です。

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3.大王製紙 川之江工場を再開

 大王製紙は5月27日、6年前より休止中の川之江工場に家庭紙生産設備を新設し、稼働を再開すると発表しました。

生産能力 月産約4,500トン
稼働時期 平成30年度中
設置場所 愛媛県四国中央市 川之江工場内
生産品目 ティシュー、トイレットロール、キッチンペーパー等
設備投資額 約210億円

 同社は川之江工場を高い品質とコスト競争力を有する最新鋭の家庭紙生産工場として再開させるとのことで、隣接する三島工場の構造転換の推進に役立つとともに、地元愛媛の経済活性化にも貢献するものとしています。
 また同日、同社は定款の一部を変更する案があることも発表しており、事業内容の一部に「化学薬品の製造、加工並びに売買」を追加する案を6月29日開催予定の株主総会に提出すると公表しています。

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【洋紙の国外の市況/状況】

1.王子HD マレーシアの情報用紙加工・印刷会社を買収

 王子ホールディングスは5月27日、マレーシアのTele Paper(M) Sdn Bhd社(TP社)を丸紅株式会社と共同で買収すると発表しました。

社名 Tele Paper(M) Sdn Bhd
所在地 マレーシア シャーラム
事業内容 感熱紙・ノーカーボン紙などの加工・印刷。レジスター用紙、ATM用紙、チケット用紙、その他各種事務機器用記録紙等を製造販売。
買収内容 同社がTP社の株式40%、丸紅が36%を取得する株式売買契約書を締結。

 同社は既にタイに感熱紙・ノーカーボン紙の生産会社を有しており、今回その加工・印刷を行う会社を取得したことで、東南アジアにおける感熱紙・ノーカーボン紙事業の領域を生産から加工・印刷まで拡げ、機能材事業の海外展開をさらに拡大していくものとしています。

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【板紙の国外の市況/状況】

1.レンゴー子会社 新工場増設

 レンゴーは6月1日、同社の中国の子会社が江蘇省に新工場を増設したと発表しました。

社名 江蘇中金瑪泰医薬包装有限公司
所在地 中国江蘇省
事業内容 医薬包材の製造販売
増設内容 錠剤やカプセル薬の容器であるPTP用アルミ製品の新工場を本社工場所在地に増設。(PTPは錠剤やカプセル薬をアルミと樹脂フィルムで挟んで包装するタイプのもの)

 新工場は最新鋭設備を備えたものであるとして、同社はこの機に中国医薬品市場での業容拡大を目指すものと発表しています。

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【その他の市況】

1.パルプ輸入価格が上昇

 パルプの輸入価格が上昇したと報じられています。北米産の針葉樹パルプの5月積み対日価格は前月比1%上昇で決着したとのことで、価格が上昇するのは1年ぶりとのこと。

・中国が9月のG20開催時に製紙工場の生産を停止するとの観測から生産を前倒し。原料確保のため値上げを受け入れ。
・北米で定期修理のための休転と生産トラブルが重なり、供給がタイトに。
・日本でパルプを輸入するメーカーは中小が多く、意向が反映されにくい。

等の状況があり、パルプメーカーが提示している6月積み分の値上げも受け入れざるを得ないとの声も伝えられています。

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2.古紙輸出価格が小幅値動き

 
 6月積みの古紙の輸出価格がわずかに上下したと報じられています。段ボール古紙・新聞古紙は前月積み比1%上昇、対して雑誌古紙は前月積み比1%低下となったとのこと。パルプと同じく、古紙でも、中国で開催のG20首脳会議の影響があると見られており、古紙の引き合いが強まると見る商社もあると記事では伝えています。

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3.ティッシュペーパー価格が下落

 
 ティッシュペーパーの価格が5カ月ぶりに下落したと報じられています。東京地区の5月の店頭価格は前月比で10円ほど低下しており、特売が増えたことが影響しているとのこと。一方、トイレットペーパーは4月と同水準の店頭価格だったとのことで、また、ペーパータオルなども同水準を維持したと記事では伝えられています。

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【印刷・製品関連】

1.出版取次 雑誌売り上げが不調

 
 6月1日に日本出版販売(日販)、6月3日にトーハンと、出版取次大手2社が相次いで2016年3月期の決算内容を発表しました。いずれも雑誌の売上が不調で、日販では32年ぶりに雑誌の売上が書籍の売上を下回ったと報じられています。

雑誌売上 トーハンは前期比5.4%減、日販は前期比9.9%減。女性向け雑誌の不調と、コンビニでの雑誌販売の落ち込みが両社とも共通したマイナス要因。
コミック売上 トーハンは前期比0.2%減、日販は前期比3.9%減。人気作品の連載終了が影響。トーハンは人気の既刊作品の仕入強化で対応。
書籍売上 トーハンは前期比1.2%増、日販は前期比0.5%増。『火花』などが年間を通して貢献。

 出版取次業界では2社に次ぐ中小で民事再生や倒産が続き、それに伴って書店の廃業・倒産も次々と報告されています。書店の減少が売上高の減少にもつながるとして、両社とも、文具等の取扱いの増加や書店への出資、コミックを原作とする映画事業への出資や他社との配送業務の協業など、生き残りをかけ今後もさまざまな手を打っていくことを発表しています。

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※文中敬称略
※文章は2016年6月8日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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