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紙の市況 (2016.7)詳細  7月10日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.7~9月産業景気予測発表

 7月3日付の日本経済新聞にて、同社がまとめる主要30業種対象の7~9月の産業景気予測が発表されています。円高の進行で先行き不透明感が強まる一方、リオ五輪や猛暑予想、2020年の東京五輪が追い風となる業種もあり、外国人訪日客の伸びや人手不足が今後も続くとの観測も好材料となっています。

広告 150710_usubiusubi リオ五輪で広告出稿が伸びるも、景気の不透明感などがマイナス材料。インターネット広告は増加。
紙・パルプ 150416_kosamekosame 競争激化で洋紙値上げ効果薄れる。円高が輸入紙の流入増につながるかが焦点。各社減産で市況安定化狙う。

 30業種中、『晴れ』と『薄日』が合わせて13業種、『曇り』『小雨』『雨』が17業種、為替が今後のカギを握ると判断されています。

判定 業種名
晴れ 旅行・ホテル 訪日客需要により国内ホテルは高稼働、料金上昇。円高がプラスマイナス両方に作用。
人材派遣 幅広く需要旺盛。専門性の高い人材求める。派遣時給上昇。
薄日 11 建設・セメント 建設民間受注堅調。人件費上昇予測も資材価格は安定。セメントは輸出堅調。
繊維・アパレル 炭素繊維等産業向けは好調。衣料向けは苦戦。アパレルは世界的に低調。
情報 不正アクセス相次ぎ安全対策は堅調。AI本格化。
通信 「実質0円」廃止により大手は新規契約伸び悩む。
家電 猛暑、リオ五輪が追い風。「4K」テレビの投入で単価引き上げを狙う。
食品・飲料 猛暑が消費拡大につながるとの期待。酒類、清涼飲料水で増産の動き。
リース 日銀マイナス金利の影響で、大手は国内より海外展開に注力。再編の動きも。
ドラッグストア 訪日客需要は堅調。猛暑が追い風。
ネット
サービス
EC市場の拡大に、大手は実店舗との連携で新たな顧客層を獲得。
アミューズメント 9月発売の「FF」新作に注目。マイクロソフトは小型機投入。「Wii U」は低調続く。ゲームセンターは家族連れに期待。
広告 (上記)
曇り 10 化学 国内需要は堅調も、円高による輸入増を懸念。原油価格上昇も逆風。合成繊維などで供給過剰。
自動車 燃費データ不正で消費者の不信感募る。消費増税延期により増税前駆け込み需要の期待も消滅。北米は好調も、息切れの懸念有り。
精密機械 デジカメ市場縮小継続。熊本地震の影響も。事務機で円高等が影響。
医薬 2年連続の薬価引き下げはなくなるも、特例制度運用開始により収益低下。訪日客需要は好材料。
貨物輸送 熊本地震の影響からはほぼ復旧。荷動きは前年をやや下回る程度だが、人件費高騰を懸念。海上輸送は低調続く。
電子部品・
半導体
iPhone秋に新モデル投入で電子部品・液晶パネル受注は徐々に回復の見込み。自動車向けは好調だが円高がマイナス要因。半導体は価格底打ち傾向。
百貨店 訪日客数は増加も購入単価は下落。富裕層は底堅いが中間層で節約志向。郊外店で厳しさ増す。
スーパー 低価格商品の売れ行き伸びる。惣菜は支持増えるも外食やコンビニとの競争激化。
コンビニ 新商品投入で販売増狙う。個人消費が弱いなか、商品開発力の差で大手と中堅の差が広がる。
外食 節約志向強まり、ファミレスの勢い鈍る。ファストフードは堅調。単価引き上げよりも客数確保を優先。
小雨 鉄鋼・非鉄 市況悪化は底打ち、輸出も採算回復。国内鋼材は東京五輪需要に期待。アルミは堅調。銅は価格低迷。
石油 原油や天然ガス開発は停滞。輸出環境の悪化により国内供給が増え、価格競争激化、収益悪化。
マンション・住宅 消費増税延期により駆け込み需要は消滅。販売価格は上昇も売れ行きは厳しく、郊外では供給戸数を絞る。都心の高額物件は堅調。
紙・パルプ (上記)
プラント・造船 造船の新規商談は低調。プラントでは天然ガスで新規案件減るも、石油化学は堅調。
産業・
工作機械
国内で7、8月に補助金による受注増が期待されるが大幅な伸びは無い見方。輸出は欧米の自動車や航空機向けが堅調。中国も底を打ったとの声。
電力 原発再稼働進まず、経営は不安定。原燃料価格低下位による収益改善も一時的。電力小売り自由化で電力大手から顧客流出。

 『経営者の目』欄の、日本製紙・馬城社長の見方によれば、

・国内紙需要は減少続き、底入れ感はない。
・印刷・情報用紙は厳しいが段ボールなど産業用紙には需要増の可能性。
・中国の供給過剰の影響あるも、関税などの競争環境が対等であれば対応可能
・中国市場の動向を注視。売れ筋などの変化が速い。

とのことで、国内印刷・情報用紙需要に対する厳しい見方が示されています。

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2.日経商品指数が低下

 7月1日付の日本経済新聞紙上にて、素材42種の6月末の企業間取引価格指数が4か月ぶりに低下したと報じられています。原油安が影響した2月末よりは高い指数となっていますが、19か月連続で前年同月末を下回っており、内需が低迷する中、円高により輸出にも影響が出ていると伝えられています。
 紙・板紙の商品指数は

6月末指数 前月比 前年同月比
155.020 ▲1.4

となっており、金属や石油製品などのような著しい低下は見られませんが、中国などの景気減速、円高、地政学的リスクなど世界経済を不安定にする要因は減少しておらず、素材価格は軟調に推移するとの分析も記事では紹介されています。

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3.日本紙パルプ商事の新事業が始動

 日本紙パルプ商事は7月1日、同社サイトにて、アライズイノベーションの営業開始と野田バイオパワーJPの営業運転開始を発表しました。

アライズイノベーション株式会社(AI社) JPがシステム会社と共同で設立したシステム会社。人工知能(AI)を駆使した物流業務の効率化やコールセンター事業の改善などの実現を目指す。
手始めとして、同社の配送計画の策定をAIで効率化するプロジェクトを今年度中に開始する計画。
その他、ツールを活用したシステム開発やクラウドサービスなど、ICT分野で事業拡大を進める。
野田バイオパワーJP JPが70%を出資する子会社で、木質バイオマスを燃料とする発電事業会社。
岩手県野田村に発電プラントが完成し、同日営業運転を開始した。

 同社は発電や再生家庭紙、書店などさまざまな分野で事業拡大を進めており、その新しい試みに注目が集まっています。

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【板紙の国外の市況/状況】

1.IP社が中国・東南アジアのパッケージ事業を売却

 International Paper社が中国・東南アジアで展開していた段ボール・パッケージ事業を中国の投資会社に売却したと報じられています。3月に既に公表していたもので、売却金額は約1億5千万ドル、アジア各国に保有していた18の工場が売却されたとのこと。
 同時にIP社はスペインHolmen社のマドリッド工場を取得したと発表しています。現在は新聞用紙抄造のラインですが、改造し、再生段ボール原紙を抄造するラインとするとのこと。同社はモロッコに新しいパッケージ工場を建設することを検討しているとも報じられており、また本拠地のアメリカではウェアーハウザー社のフラッフパルプの工場を取得して同部門で世界最大のメーカーとなることが分かったとも伝えられています。

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【その他の市況】

1.対日パルプ価格が上昇

 パルプの対日価格が上昇したと報じられています。北米産NBKPの6月積み価格は前月比3%上昇して決着したとのこと。9月に中国浙江省で開催されるG20首脳会議の際には製紙工場の生産停止が実施されると見られ、生産を前倒しする必要に迫られた中国のパルプ需要が伸び価格が上昇した結果が対日価格にも反映されたと伝えられています。
 7月も引き続きドルベースでは価格が上昇する予想ですが、円高の影響で円ベースの価格は安くなる計算とのこと。また、イギリスのEU離脱が欧州の需要に影響を与える可能性もあるとのことで、今後の価格動向には一層の注目が集まりそうです。

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【印刷・製品関連】

1.大日本印刷がスイスの紙容器メーカーと協業

 大日本印刷は7月4日、スイスの紙容器大手SIG Combibloc社と日本での紙容器事業で協業することで合意したと発表しました。

SIG社 欧州で最初に飲料カートンを製造した会社。食品・飲料の無菌充填カートンで40年以上の実績があり、形状に独特の特徴がある製品を製造している。飲料に野菜やゼリーなど小型の固形物を入れられる充填システムも独自のもので、中国や韓国などで採用されている。
協業の目的 大日本印刷は液体紙容器や充填システムを販売しているが、日本の飲料向け液体紙容器は形状の独自性に乏しく、他社との差別化が難しかった。
SIG社との協業で日本の消費者に独特な形状の飲料容器を提供し、新たな需要を獲得することが狙い。

 液体紙容器の分野では3月に日本製紙がノルウェーのエロパック社とライセンス契約を締結、北欧の洗練された形状デザインや新機能のチルド用液体容器を日本市場に投入することを発表しています。 今回の大日本印刷の協業とともに、日本の液体容器分野に新風を吹き込むものとして、今後の動向に注目が集まりそうです。

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※文中敬称略
※文章は2016年7月7日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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