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紙の市況 (2016.11)詳細  11月20日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.製紙各社 2016年4~9月期決算発表

 11月中旬にかけ、製紙各社より2017年3月期第2四半期累計(2016年4月1日~2016年9月30日)の決算が発表されています。各社の決算短信によると、

メーカー 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
金額 増減率 金額 増減率 金額 増減率 金額 増減率
王子HD 692,940 △3.7% 33,684 18.4% 12,825 △62.1% 8,301 △51.9%
日本製紙 475,069 △4.9% 10,488 24.5% 13,493 △16.7% △3,871
大王製紙 228,540 △0.6% 11,176 11.4% 8,125 △8.1% 3,598 △14.4%
北越紀州製紙 132,319 12.8% 6,187 77.0% 4,306 14.0% 3,277 44.9%
三菱製紙 100,375 △6.2% 1,980 233.1% 500 310.1% △294
中越パルプ工業 45,919 △4.7% 1,004 170.2% 822 161.7% 1,247 625.7%
特種東海製紙 38,435 △2.8% 2,055 1.7% 2,128 △0.4% 2,515 92.6%

(第1、第2四半期の累計。金額の単位は百万円、%は対前年同四半期増減率、△はマイナス)

との数字で、どのメーカーも営業利益に関しては前年同四半期比増との結果となっています。
 メーカーによって主要品種や市場、買収戦略などにより結果に違いは出てきていますが、

プラス ・家庭紙事業は国内外ともほぼ堅調。
・海外、あるいは輸出の段ボール事業・パッケージ関連もほぼ好調。
・円高により輸入の原燃料のコストが低下し、収益増要因に。
マイナス ・国内の印刷用紙は需要低迷。市況軟化で販売金額も減少。
・天候不順により国内の段ボール事業がマイナスの影響を受けた企業もあり。
・円高の影響により海外事業の販売金額が目減り。
その他 ・熊本地震など自然災害に影響を受けたかどうかにより、品種別業績に差。

などの要因は共通しています。
 米大統領選の影響により足元では円安進行となっていますが、今後の見通しは不透明感を増しており、王子HD、日本製紙、大王製紙、北越紀州製紙、三菱製紙の各社が通期の予想を前回発表より下方修正しています。(中越パルプ工業は営業利益をプラス、経常利益・純利益をマイナスに修正。)

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2.北越紀州製紙 CNC研究の現状を発表

 北越紀州製紙は11月17日、「セルロースナノクリスタルの研究開発に関するお知らせ」を同社サイトに掲載しました。発表内容によると、

概要 昨年買収したカナダのAl‐Pac社は、2010年よりカナダ・アルバータ州の研究機関とセルロースナノクリスタル(CNC)の共同研究を進めている。
2013年に研究機関内にあるCNCのパイロットプラントが稼働(月産400kg)。
今年11月17日に、アルバータ州政府とCNCの商用材料開発に向けて協力関係をさらに発展させることについて、担当大臣と合意。
CNCとは セルロースを化学処理して結晶(クリスタル)部分を取り出しているセルロースナノ素材。
セルロースナノファイバー(CNF)に比べ長さが短い(幅3~10ナノメートル、長さ100~300ナノメートル)。

 日本では製紙各社を含む複数の企業によりCNFの研究が進められており、北越紀州製紙でもエアフィルターなどへの利用開発が進められているとのことですが、同社は日本のCNFとカナダのCNCの両方で一層の研究開発を進めていくと発表しています。

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3.王子HD 「甘草(カンゾウ)」の国内短期栽培技術を確立

 王子ホールディングスは11月17日、薬用植物「甘草」の国内での栽培期間を短縮する技術を確立したと発表しました。サイトに掲載の文書や日本経済新聞の報道によると

甘草 薬用植物。漢方薬の約7割に原料として使用されているほか、化粧品、食品、雑貨等に幅広く使用されている。
課題 現状、野生品の輸入に依存しているが、資源枯渇の危惧があり、中国では輸出規制の対象となっている。
国内の栽培では薬効成分を基準値までに高めることが難しく、基準値に達する場合でも栽培に5~6年必要。
新技術の内容 薬効成分を2年の栽培で基準値まで高められる技術を確立、実証実験に成功。
肥料や水分の調節により一般的な農地で育てられるため、量産に向く。
今後の展開 自社の遊休地を利用し、数年内に栽培面積を10ヘクタールに拡大する方針。
2019年には医薬品、日用品、化粧品などの原材料として供給を開始する考え。

 同社はこの新技術で甘草の国内栽培化と国産品の普及に大きく貢献できるものと考えているとコメントを発表しています。

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【洋紙の国外の市況/状況】

1.大王製紙が東南アジアで家庭紙増産

 大王製紙が海外での家庭紙増産を計画していることが報じられています。11月5日付の日本経済新聞および11月11日の同社サイト掲載の発表によると、

インドネシア 子ども向け紙おむつの増産を計画。10億円を投資して加工機を1台増設し、生産能力を25%高める。
タイ 現地子会社に生理用ナプキンの生産設備を新設。従来生産の子ども用紙おむつ、ウエットティシューに加えて多品種化を図り、今後も年率5%前後で増えると予想される現地の需要に対応する。

 同社は海外の家庭紙事業を強化し連結売上高の10%を稼ぎ出す部門に成長させる計画とのことで、「ハラル認証」を取得した紙おむつを販売するなど現地ニーズへの対応策も進めていると記事では伝えています。
 

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【板紙の国外の市況/状況】

1.王子HD ミャンマーで軟包装・紙コップ事業開始

 王子ホールディングスは11月11日、ミャンマーで新たに軟包装・紙コップ事業を開始すると発表しました。

実施会社 Oji Myanmmar Packaging社(OMPC社)
内容 食品、飲料、生活消費財向け軟包装および紙コップの製造、販売
事業開始 2017年3月開始予定。
背景 現地で高まる高級品や輸出向けの軟包装需要に対応。
その他 OMPC社では現在段ボール箱の製造販売と紙パルプ、フィルム、その他包装資材の輸入加工販売等の事業開始を準備。
その他、事業多角化として、子ども用紙おむつの輸入加工販売や水処理施設の製造・販売・サービス事業の展開も計画。

 同社は東南アジア等におけるパッケージング事業の展開に力を入れており、今後もさらなる進展が期待されています。

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【その他の市況】

1.日本製家庭紙に折り鶴マーク

 日本家庭紙工業会は11月14日、日本製の家庭紙に付ける新マークのお披露目会を開きました。

デザイン 折り鶴と清らかな水の意味の三本線を組み合わせたマーク。下部に「日本製」の文字。
対象 家庭紙工業会の会員企業38社が生産した、原紙から商品まで一貫して国内で製造した家庭紙。
すでに一部トイレットペーパーやティッシュペーパーでマーク付が販売中。

 家庭紙業界では近年、安価な輸入品の増加の影響で日本製の価格が低迷していることが問題視されており、同工業会はこのマークの付与で品質の良さをアピール、価格競争から脱却した販売につながることに期待を寄せています。

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【印刷・製品関連】

1.大日本印刷 オリジナル書体で「にじみ」を表現

 大日本印刷は11月18日、同社のオリジナル書体『秀英体』でにじみを表現した「にじみフォント」を開発、販売を開始すると発表しました。

秀英体 同社が明治時代から開発を続けているオリジナル書体。美しく読みやすい書体として高い評価を得ている。
2006年、創業130周年記念事業の一環として、秀英体のリニューアルを開始。
にじみフォント 活版印刷物の印影を分析して、印圧によってにじむインクの風合いを再現。
出版や広告の分野で再注目されているアナログ感、レトロ感を醸し出す活版印刷の需要に対応。
販売展開 第一弾として『秀英にじみ明朝L』をソフトバンク・テクノロジー株式会社のWebフォントサービス「FONTPLUS」にライセンス提供。
11月18日より「FONTPLUS」の利用者は『秀英にじみ明朝L』を利用でき、WebサイトやWeb広告にレトロ感などの表現を追加することができる。

 同社は今後も「にじみ」フォントシリーズとして「にじみゴシック」や「にじみアンチック」などを追加する予定とのことで、書籍、雑誌、商業印刷など、『秀英体』の利用範囲の拡大を推進する計画であると発表しています。

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※文中敬称略
※文章は2016年11月18日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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