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紙の市況 (2017.2)詳細  2月10日更新分

【洋紙 国内の市況/状況】

1.製紙各社 2016年4~12月期決算発表

 製紙各社が2017年3月期第3四半期累計(2016年4月1日~2016年12月31日)の決算を発表しています。8日までに公表されている各社の決算短信によると、

メーカー 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
金額 増減率 金額 増減率 金額 増減率 金額 増減率
王子HD 1,050,856 △1.9% 53,759 8.3% 36,575 △24.9% 24,299 △17.6%
日本製紙 726,735 △4.0% 16,642 6.4% 21,551 △2.3% △6,287
三菱製紙 150,822 △6.7% 3,200 65.4% 2,250 110.0% 988 1.1%
中越パルプ
工業
69,077 △6.5% 725 28.8% 603 17.2% 1,003
(前年同期はマイナス)

(第3四半期までの累計。金額の単位は百万円、%は対前年同四半期増減率、△はマイナス)

と発表されています。

王子HD ・段ボールや家庭紙、機能紙などは国内外とも概ね堅調。
・国内の印刷・情報用紙は需要減、市況軟化等により減少。
・円高で原燃料コストは改善するものの、海外売上高は目減り、外貨建て資産の為替差損も発生。
日本製紙 ・家庭紙、板紙、建材等は堅調。洋紙は販売数量減。
・北米での印刷・出版用紙事業撤退によるものとして72億円を特別損失に追加計上。
三菱製紙 ・国内の情報用紙、写真感光材料、不織布等は堅調。
・印刷用紙、産業用インクジェット用紙の輸出も好調。
・海外市場は需要減、円高の影響で販売金額が減少。
・外貨建て資産の為替差損が、為替相場の変動により第2四半期累計期間より縮小。
中越パルプ工業 ・印刷用紙は前年比数量・金額ともに増加。前年に価格修正の反動減があったため。
・板紙・加工品等の販売は数量・金額とも前年並み。
・包装用紙は輸出が好調で数量増も、金額は減少。
・パルプは市況悪化と円高の影響で数量・金額ともに減少

と、各社注力する分野により状況は異なっています。
 為替相場は米大統領の発言の影響等もあり先行きが不透明となっておりますが、円安が続けば原燃料コストの増加、円高に振れれば輸出環境の悪化が懸念され、企業業績や市況に反映されることも考えられます。

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2.日本製紙 新しい機能性材料を開発

 日本製紙は1月30日、新しい機能性材料の開発を発表しました。

名称 ミネラルハイブリッドファイバー「ミネルパ」 商標登録申請済み
特徴 木材パルプをベースに無機物(填料である鉱物など)を高比率で配合させた機能性材料。
無機物の持つ様々な特性を付与した新素材を紙として提供できる。
用途 難燃性壁紙、ボード、消臭・抗菌機能があるペーパータオル等。

 この新素材は2月15日~17日の「新機能性材料展2017」の同社のブースで展示される予定となっています。

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3.日本紙パルプ商事 福田三商を子会社化

 日本紙パルプ商事株式会社は1月27日、簡易株式交換により福田三商株式会社を完全子会社化すると発表しました。福田三商は中部を拠点とする老舗の古紙商社で、古紙の発生量が減少するなか、安定した古紙供給体制を確立し、古紙再資源化事業をさらに推進するためには両社の経営資源を融合すべきとの判断をしたと、日本紙パルプ商事は子会社化の目的を説明しています。株式交換の効力発生日は今年4月1日予定と発表されていますが、その後、福田三商と、日本紙パルプ商事の古紙資源化事業を行っている株式会社エコリソースJPとの合併も検討されていると、同社は続けて説明しています。

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4.中越パルプ ナノフォレスト事業部を新設

 中越パルプ工業は1月27日、同社開発本部の下にナノフォレスト事業部、ナノフォレスト製造課を同日付で新設したと発表しました。ナノフォレスト(nanoforest®)は同社の製造したCNFの登録商標とのことで、今年6月のCNF量産化設備の稼働に向け、生産・販売を担う組織として同部、同課を設立したと、同社は目的を説明しています。CNFの製造にはいくつかの方法がありますが、同社は水の力を利用した、薬品を使わない製法でCNFを取り出しているとのことで、森の恵みから高機能素材をなるべく傷めないように取り出して日々の生活の向上に貢献していくと同社は説明しています。

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5.大王製紙 日清紡の紙事業を買収との報道

 日本経済新聞の2月7日の1面に、大王製紙が日清紡の紙事業を買収する方針を固めたとの記事が掲載されました。日清紡の製品・製造拠点を手に入れることで大王製紙は家庭紙事業首位の座を固め、製紙事業から撤退する日清紡はブレーキ事業などに経営資源を集中するとのこと。この報道に対し、両社は同日、公式サイトにそれぞれの見解を発表し、大王製紙は「検討を進めていることは事実」、日清紡は「大王製紙への譲渡を含めた可能性を検討」中ではあるものの、決定した事実はないとそれぞれ表明しています。
 報道では家庭紙の側面に焦点があてられていますが、日清紡はNTラシャやアラベール、ヴァンヌーボシリーズといった優れたファインペーパーを数多く製造販売している会社でもあり、それら洋紙の行く末にも注目が集まりそうです。

続報:2月10日、大王製紙と日清紡ホールディングスの両社は、大王製紙が日清紡HDの紙製品事業を譲受することをそれぞれの取締役会で決議したと発表しました。事業譲受日は2017年4月3日を予定、日清紡は紙事業子会社の日清紡ペーパープロダクツに紙事業関連資産等を承継させ、その日清紡ペーパープロダクツの全株式を大王製紙が取得する予定であることが説明されています。

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【洋紙 国外の市況/状況】

1.欧州で紙・板紙生産量が微減

 欧州製紙連合会の累計速報値で、2016年紙・板紙累計生産量が前年比0.1%減となったと報じられています。日本製紙連合会が発表している2016年同生産量は0.2%の微増ですが、米国(1.0%減)、カナダ(1.8%減)の生産量が欧州と同じく減少、韓国が微増、ロシア(3.8%増)、インド(2.9%増)、中国(2.9%)の生産量が前年比増となっているとのこと。ブラジルは紙・板紙の生産量は横ばいとのことですが、パルプの生産量は前年比8.1%の増加となっており、そのうちの60%以上が輸出され、なかでも中国の購入量がブラジルの輸出の約38%を占めトップとなっていると報じられています。

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【板紙の国内の市況/状況】

1.レンゴー 2016年4~12月期決算発表

 レンゴーは2月6日、2017年3月期第3四半期累計(2016年4月1日~2016年12月31日)の決算を発表しました。

売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
金額 増減率 金額 増減率 金額 増減率 金額 増減率
410,749 1.3% 21,548 76.7% 22,659 71.2% 14,723 113.7%

(金額の単位は百万円、%は対前年同四半期増減率、△はマイナス)

 段ボール製品などの好調に加え、軟包装事業なども好調に推移したこと、燃料費が低下したことなどが増収増益の要因であると同社は決算短信で説明しています。

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2.レンゴー アサヒ紙工を完全子会社化

 レンゴーは1月27日、埼玉県に本社を置くアサヒ紙工株式会社を完全子会社化したと発表しました。日本製紙が40%保有していた株式をレンゴーが取得し、アサヒ紙工の全株をレンゴーが保有することとなったとのこと。アサヒ紙工は埼玉県、長野県、茨城県に工場を保有して青果物や自動車向けなどに段ボールシート、ケースなどを製造販売しており、この子会社化でレンゴーは関東甲信越地区の同社の段ボール事業をさらに拡充していくと発表しています。

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【その他の市況】

1.古紙2月積み輸出価格一服感

 古紙の輸出価格に一服感が出ている様子が報じられています。関東製紙原料直納商工組合の2月積み輸出入札の平均価格は、段ボール古紙で前月積み比0.4%下落、新聞古紙は同3%下落、雑誌古紙は上昇していますが、0.8%高となったとのこと。昨年11月以降顕著だったドル高が落ち着いたのが要因とのことで、ドル建てでは段ボール古紙価格も上昇、新聞古紙は横ばい、雑誌古紙は4%高となったとのことですが、中国の大手製紙会社が古紙の手当てを済ませている一方、中小製紙会社ではまだ購買意欲が強いとの話もあり、需給状況と為替相場に今後も注目が集まりそうです。

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2.北米産パルプは値上がり

 北米産パルプの1月積み対日輸出価格が前月積み比3%上昇したと報じられています。中国で家庭紙や包装用紙向けの需要が伸びていること、APP社のインドネシア新工場のパルプ生産の本格稼働がずれ込んだことなどでパルプの引き合いが強まったことが背景にあるとのこと。APP社・OKI新工場の中国向け輸出分のパルプ販売は4月以降になるとの話もあり、需要期を前にパルプ価格の市況にも注目が集まりそうです。

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3.家庭紙価格横ばい

 家庭紙価格が1月も横ばいとなったと報じられています。東京地区の店頭価格調べで、3か月連続の横ばいとのこと。店頭での特売が少なく、値動きが少なかったのが要因と記事では伝えられています。

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【印刷・製品関連】

1.岐阜シャツ第2弾はポロシャツ

 昨年「岐阜シャツ」で好評を博した「岐阜シャツプロジェクト」が、今夏は第2弾としてポロシャツを販売する予定であると報じられています。日本経済新聞や岐阜新聞の記事によると、

岐阜シャツ 岐阜商工会議所と岐阜の繊維関連4社で構成されるプロジェクトが昨年4月に販売したシャツ。
生地は美濃和紙の繊維で出来ており、織田信長の陣羽織をモチーフにした立て襟が特徴。
第2弾 昨年の紳士物シャツに続き、美濃和紙の生地を使用したポロシャツを今年夏~秋に販売する計画。
2017年は織田信長岐阜入城・岐阜命名から450年として記念イベントの開催が企画されており、土産物として販売する計画。
今後の展開 1月にメンバーがイタリアとスペインを視察し、市場調査や情報発信を実施。
岐阜の友好姉妹都市であるイタリア・フィレンツェ市との共同での商品開発も視野。

 プロジェクトメンバーは「美濃和紙の生地はインパクトがあった」と語り、海外での展開に手応えを感じている様子だったと記事では伝えられています。

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※文中敬称略
※文章は2017年2月9日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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