岐阜の印刷用紙・情報用紙・再生紙・上質紙のことならお任せ下さい。

市況情報

  • ちょっといい話
  • 市況情報
  • 商品情報
  • 印刷情報

紙の市況 (2017.3)詳細  3月10日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.値上げ広がる

 3月6日付(発表は3月7日)で王子製紙が印刷・情報用紙の値上げを発表し、値上げを表明したメーカーが6社となりました。(2017年3月8日現在)

メーカー 対象 値上げ幅 実施日
日本製紙
大王製紙
三菱製紙
北越紀州製紙
王子製紙
印刷用紙全般 現行価格+15円/kg以上 2017年4月1日出荷分より
情報用紙全般 現行価格+10%以上
中越パルプ工業 印刷用紙、情報用紙 現行価格+15円/kg以上
背景 ・印刷・情報用紙の国内需要の低迷
・売価の低下
・パルプの蒸解や古紙の脱墨などの過程で使用するカセイソーダの値上げ交渉が本格化
・OPECでの減産合意や昨年11月より円安基調に転じた影響等による、原燃料コストの上昇

 既に一部メーカーの一部銘柄では在庫がタイトになったとの声が聞かれるようになっています。

space
space

2.日本製紙 日本製紙USAの事業を売却

 日本製紙は3月2日、同社の米国子会社日本製紙USAの事業資産をメキシコ製紙大手に売却することで合意したと発表しました。

売却対象事業内容 電話帳用紙を中心とする中質紙製品の製造・販売 等
譲渡先 メキシコ製紙大手Bio Pappel社の米国子会社McKinley社
事業譲渡日 2017年3月31日予定
売却額 1USドル
譲渡理由 中計の「事業構造の転換」目標に基づく、北米での印刷・情報用紙事業からの撤退方針の一環。
その他 この事業譲渡にかかる損失は2017年3月期第3四半期で既に特別損失に計上済みで、通期の連結業績数値に変更はないと発表。

 同社は昨年10月、新聞・出版用紙事業の米合弁会社ノーパック社の持分株式売却を実行しており、北米において成長が見込めるパッケージ分野に事業を集中する方針であることを表明しています。

space
space

3.大王製紙 三浦印刷の買収実行を発表

 大王製紙は2月27日、東証二部上場の三浦印刷株式会社を株式公開買い付けにて買収すると発表しました。

買収方法 株式公開買い付けで同社の株式(自己株式除く)、新株予約権の全部を取得し、完全子会社化を目指す。
TOB実施期間 2017年2月28日~2017年4月11日
買収理由 大王製紙のグループ印刷会社、ダイオープリンティングとは異なるユーザー、品種を取り扱う三浦印刷を取得することで、今まで取引がなかったユーザーや製品にかかる印刷市場に参入し、市場動向や求められる品質情報等を入手して洋紙事業に反映する。

 同社は第2次中期事業計画で「洋紙事業の構造転換」を主要施策の一つに掲げており、今回の買収をその取り組み推進の一環であると位置づけています。

space
space

4.日本維新の会 紙資料配布を廃止

 3月1日付の日本経済新聞紙上にて、日本維新の会が3月より党内の全会議において紙資料の配布を廃止すると報じられています。携帯端末上の電子資料をもとに議論を行い、問題がなければ他の党にも呼びかける方針とのこと。日本維新の会は1月19日の衆院議院運営委員会理事会で、国会議案の紙資料配布を廃止し、タブレット端末で代用することを提案しており、国会のペーパレス化を推進していきたい考えであると記事では伝えています。

space
space

【洋紙の国外の市況/状況】

1.アメリカ 2016年紙・板紙生産量が微減

 アメリカの2016年紙・板紙生産量が前年比0.9%減となり、5年連続で前年比ダウンとなったと報じられています。紙生産量が同3.4%減、板紙生産量が同0.7%増で、紙の減少分を板紙の増加が緩和した結果となっています。ドイツでは2016年紙・板紙生産量が前年比0.1%増、出荷量合計は前年比0.2%減ですが、印刷用紙の出荷量は前年比3.6%減、日本製紙連合会の発表でも同様の結果(2016年紙・板紙生産量は前年比0.2%増、紙計は前年比0.8%減で板紙計は前年比1.5%増、印刷用紙(非塗工・塗工)の出荷計は前年比1.3%減、国内出荷のみだと前年比2.2%減)が示されており、印刷用紙の需要減を他の品種が補う状況が世界で散見される様子がうかがわれます。

space
space

2.ドイツの大手スーパーでビニール袋全廃

 ドイツの大手スーパーマーケットチェーン、ペニー社が、ビニール袋使用の全廃を決定し、既に昨年12月よりビニール袋の仕入を停止したと報じられています。同国の食料雑貨商業界では初の試みとのこと。再生素材のエコバッグなどを持参した顧客には、一部商品を除いて買い物ごとに0.1ユーロの値引が受けられる特典も実施するとのことで、同時に同じ金額を非営利団体に寄付すると発表したとも記事では伝えています。

space
space

【板紙の国外の市況/状況】

1.玖龍紙業 ライナー年産200万トン増産計画

 中国の玖龍紙業が再生ライナーの増産計画を従来より強化する計画であると報じられています。当初の増産計画では年産35万トンのラインの新稼働計画が発表されていましたが、最新の発表によると中国内4か所の工場や子会社で合計200万トン分のライナーボードラインを新たに稼働させる計画であるとのこと。2018年末までにこの増産体制を稼働させる計画であると記事では伝えています。

space
space

【その他の市況】

1.古紙輸出価格 3月積みで上昇

 3月1日付の日本経済新聞紙上にて、古紙の3月積みの輸出価格が上昇していると報じられています。関東製紙原料直納商工組合の平均落札価格(円建て)で、段ボール古紙と雑誌古紙が前月比8%高、新聞古紙が10%高となったとのこと。中国の旺盛な需要と円安の影響で、国内の段ボール原紙メーカーの買取価格にも波及しており、過剰な在庫を抱え値上げを実現できない段ボール原紙メーカーの収益に影響を与える可能性にも記事では言及しています。

space
space

2.パルプの2月積みは据え置き

 2月積みの北米産パルプの価格が1月積みと同水準となったと報じられています。

・冬期の設備凍結防止目的で北米メーカーが増産
・APPの稼働遅れでパルプの先安観が薄れ、中国製紙メーカーがパルプ在庫を積み増し

の綱引きで価格が横ばいとなったもようですが、APPのインドネシアの新工場が本格稼働するまでは上昇傾向が続きそうとの見方が多いとも記事では伝えています。

space
space

3.大王製紙 CNF配合のおそうじシート発売

 大王製紙は3月1日、同社が発売するトイレ掃除シートでCNF配合の新製品を発売すると発表しました。

商品名 「エリエールキレキラ!目に見えない汚れまで徹底トイレおそうじシートなのEX(つめかえ用)」
特長 セルロースナノファイバーをシート原料繊維に配合。
目に見えない細かい「ナノ汚れ」(菌、尿ハネ、ニオイ、皮脂汚れなど)まで徹底キャッチできるシートとの表現。
CNF活用に加え、表面強度向上、24時間抗菌・消臭機能も付加。
発売日 2017年4月1日
発売地区 全国

 セルロースナノファイバーをトイレ用ペーパークリーナーに配合するのは世界初の試み(同社調べ)とのことで、CNFの可能性を広げる商品となるか注目が集まりそうです。

space
space

【印刷・製品関連】

1.丸めて点灯 紙の懐中電灯

 株式会社竹尾は3月2日、AgICやnendoなどと共同開発した新製品『PAPER TORCH』を限定発売すると発表しました。

商品名 『PAPER TORCH』
内容 紙でできた懐中電灯。
合成紙に電子基板をプリントし、電池ケースにコイン電池を2個セットして、本体を筒のように丸めると点灯する。
紙をゆったり丸めると光が弱くなり、きつく丸めると光が強くなる。紙の表裏を逆にして丸めると光の色が変わる。
紙の表裏に印刷された電子基板は市松模様の中に配されており、デザイン性も高い。
AgIC 東大発のベンチャー企業。製造を担当。
同社が開発した、銀粒子を使ったインクを紙などにプリントすると電子回路になる技術を応用し、合成紙に電子基盤をプリントする「紙の懐中電灯」を作り上げた。
竹尾とは2014年以来協業関係にあり、昨年7‐8月の竹尾の展示会『光れ!紙 銀ナノinkと紙のミライ 展』ではAgICの技術を全作品に反映した展示が行われた。
DoT. 佐藤オオキ氏が設立したデザインオフィス『nendo』社と、ソフトバンクが運営するIoT製品製造販売サイト『+Style』が共同で取り組む、デザイン特化型のIoT商品開発プラットフォーム。
2016年10月、DoT.が発信する新たなIoT製品の一つとして、『Paper Torch』が紹介された。
その他 竹尾が『Paper Torch』の販売を担当。限定50個の受注生産。

 紙とデザインと新しい技術の融合で生み出される、紙の新たな可能性に今後も注目が集まりそうです。

space
space

このページのトップへ

space
space
space

※文中敬称略
※文章は2017年3月9日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

関連する記事

CONTACT より詳しい情報をお求めの方は、お問い合わせ、もしくは、担当営業までまで、ご遠慮なくお申し付け下さい。

お問い合わせ

PAGE TOP