岐阜の印刷用紙・情報用紙・再生紙・上質紙のことならお任せ下さい。

市況情報

  • ちょっといい話
  • 市況情報
  • 商品情報
  • 印刷情報

紙の市況 (2017.11)詳細  11月10日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.紙・板紙指数 10月末下落

 11月1日付の日本経済新聞紙上にて、日経商品指数42種の10月末値が発表されました。素材や燃料などの価格の変動を、1970年を100として指数化しているもので、42種全体では前月比0.5%上昇、前年同月比13.9%上昇となりましたが、紙・板紙は

171110_ss001

となり、前月比下落、前年同月比上昇との結果となっています。
 一方、同日の別の記事によれば、11月1日時点での段ボール原紙、段ボール古紙の価格は

171110_ss002

となっており、中国の旺盛な需要が国内価格にも影響を与えているとの見方が報じられています。
 日本国内でも板紙の需要は堅調である一方、印刷用紙の需要は低迷を続けており、それぞれの動向が価格に与える影響に注目が集まっています。
space
space

2.日本製紙 第2四半期決算発表

 日本製紙は11月8日、2018年3月期第2四半期(2017年4月1日~2017年9月30日)の連結決算を発表しました。同社の決算短信によると、
171110_ss003
とのことで、

・古紙価格高騰
・洋紙需要の低迷
・値上げ交渉決着の遅れ

などから前年同四半期比増収減益、「紙・板紙事業は中間期としては初の赤字」(11月9日、日本経済新聞の記事より)との結果になっています。
 この情勢から同社は2018年3月期通期の業績を修正しています。
171110_ss004
 原油やカセイソーダにも国際価格上昇の兆しがあり、古紙と合わせ、今後も製紙各社の原燃料コストが収益を圧迫する可能性があります。

space
space

3.日本紙パルプ商事は増収増益

 日本紙パルプ商事も11月8日、2018年3月期第2四半期(2017年4月1日~2017年9月30日)の連結決算を発表しました。同社の決算短信は
171110_ss005
と前年同四半期比増収増益、通期予想も前期比増収増益の前回予想を据え置いています。
 国内卸売の紙・板紙や段ボール加工、再生家庭紙事業などが堅調に推移したのに加え、子会社の福田三商などで展開する古紙事業が好調に推移したとのことで、古紙価格の上昇が業績にプラスにも働いている状況がうかがわれます。

space
space

4.王子HD 第2四半期決算公表を延期

 王子ホールディングスは11月6日、2018年3月期第2四半期決算の公表を延期すると発表しました。海外の伐採後の植林資産の取扱について会計監査法人と見解が一致しないためとのことで、内容の精査に時間がかかるため公表時期は未定としています。
 精査の結果次第で過年度に遡り財務諸表を訂正することになれば、累計で70億円程度の純利益の減少が見込まれるとのことですが、2018年3月期第2四半期の実績に与える影響は軽微であるとして、同日、同社は、前回発表予想より減収、営業利益減、経常利益増、純利益増となる、第2四半期累計期間修正予想を発表しています。

space
space

5.大王製紙 希望退職を募集

 大王製紙は11月1日、希望退職の募集を行うと発表しました。募集人数は100名程度、60歳未満の特定の管理職層と40歳以上60歳未満の総合職一般社員層が対象としています。
 国内需要が減少するなか、成長し続ける会社を目指すためより強靭な組織体制を構築するとして、この募集により現状の管理職比率・年齢構成のゆがみを是正することが目的と、同社は理由を説明しています。

space
space

【洋紙の国外の市況/状況】

1.中国政府 新しい古紙輸入規則を公表

 中国政府が古紙輸入の新規則を最終決定したと報じられています。当初0.3%未満とされていた汚染物質(リサイクルできない廃棄物)の混入割合は1.0%に緩和されており、0.3%未満では古紙ベールをつくることができないと抗議していた米国のサプライヤーに配慮した形となっているとのこと。その他、古紙を輸入できる製紙会社や業者の資格にも制約が設けられたものとなっており、来年1月中旬には新規則が発効する予定と記事では伝えています。

space
space

【板紙の国内の市況/状況】

1.レンゴー 第2四半期決算を発表

 レンゴーは11月2日、2018年3月期第2四半期(2017年4月1日~2017年9月30日)の連結決算を発表しました。同社の決算短信によると、
171110_ss006
と増収減益で、段ボールの生産・販売は順調に伸びているものの、古紙価格の高騰や燃料コストの増加で収益減となったとしています。
 同社は通期予想についても
171110_ss007
と、売上高は増加、各利益は減少の修正予想を発表しており、古紙価格の高騰が想定以上だった影響が通期にも残るものの、現在取り組んでいる段ボール製品の価格改定が下期業績には寄与するとの見通しを発表しています。

space
space

【その他の市況】

1.段ボール古紙輸出 3か月ぶりに成立

 11月8日付の日本経済新聞紙上にて、関東製紙原料直納商工組合が段ボール古紙の輸出を3か月ぶりに再開することを決定したと報じられています。9月積み、10月積みは輸出見積もりに参加する商社も少なく、不成立となっていましたが、11月積みでは参加商社も多く、価格も国内向けを上回ったため輸出再開を決めたとのこと。背景には

・中国で環境規制強化の影響から古紙の輸入量が減少。段ボール古紙が不足して、中国内古紙価格が日本国内価格の2倍に達し、日本の古紙に再び注目が集まった。
・中国の製紙会社で、年内の輸入枠を使い切ろうとの思惑。
・「独身の日」やクリスマス商戦を前に、段ボール製品需要は最盛期。
・中国の動きをにらんだ東南アジア各国で、年内に古紙を確保しようとする動き。

などがあるとされています。
 輸出の再開で国内の段ボール古紙の流通量が減れば、再び価格は上昇基調に転じるのではないかとの警戒感もあり、国内段ボール原紙・製品メーカーでは、

・段ボール箱の値上げ交渉に有利になるとの見方。
・一部メーカーでは、決着済みの段ボール原紙の、さらなる値上げを検討しているとの話も。

といった動きがみられると、記事では伝えています。

space
space

2.家庭紙、3か月連続横ばい

 11月9日付の日本経済新聞紙上にて、10月の東京地区の家庭紙の店頭価格も横ばいとなったと報じられています。8月、9月に続き、3か月連続の横ばいとのこと。

・古紙など原燃料コストの上昇を背景に、7月にメーカー各社が家庭紙の値上げを実施。
・メーカーや小売店が過度の競争を避け、価格維持に注力。
・消費者の節約志向は根強く、素材の値上がりほどには最終価格は上昇していない。

等の背景があり、価格の綱引きが続いているものと思われます。

space
space

【印刷・製品関連】

1.ブラザー 低価格な産業用印刷機を開発

  11月3日付の日本経済新聞紙上にて、ブラザー工業が英子会社と共同で産業用印刷機を開発すると報じられています。記事によると、

内容 ブラザー工業が2015年に買収した英ドミノ・プリンティング・サイエンシズと共同で産業用印刷機を開発。
狙い ドミノ社は印刷スピードの速い食品パッケージ用デジタル印刷機など高価格帯品の製造販売が主体。
印刷スピードを落としても低価格な製品を開発すれば、アジアなどの新興国での需要が見込めるとブラザーが判断、共同開発に着手。
分担 印刷機の制御に使う半導体などの分野でブラザーの量販ノウハウを導入し、開発・製造コストを削減。
ブランドは産業用印刷機市場で知名度が高いドミノ社を採用。

 ドミノ社の高級機の技術とブラザーの豊富な量産経験の融合で、アジア市場の食品や飲料分野などの中小企業向けの量産品を開発する計画であると、記事では伝えています。

space
space

このページのトップへ

space
space
space

※文中敬称略
※文章は2017年11月9日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

関連する記事

CONTACT より詳しい情報をお求めの方は、お問い合わせ、もしくは、担当営業までまで、ご遠慮なくお申し付け下さい。

お問い合わせ

PAGE TOP