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紙の市況(2019.11)詳細 11月20日更新分

【洋紙 国内の紙の市況/状況】

1.製紙8社 第2四半期決算出揃う

 11月中旬となり、製紙大手8社の2020年3月期第2四半期決算(2019年4月1日~2019年9月30日)が出揃いました。

 特種東海製紙を除く7社で営業益増となっていますが、増減の要因には共通するものもあり、

プラス要因 ・国内で印刷用紙、家庭紙、段ボールなどの価格修正効果
・原燃料価格上昇に一服感
マイナス要因 ・海外事業でパルプ市況の軟化
・国内洋紙は需要低迷、板紙などに天候不順の影響
・米中貿易摩擦の長期化による世界経済の減速、先行き不透明感

等が挙げられています。
 また同時に、王子HD、レンゴー、中パの3社を除く5社が2020年3月期通期の業績予想の修正を発表しました。上方修正を発表したのは大王製紙で、

大王製紙 営業利益・経常利益・純利益を上方修正 価格修正の浸透、高付加価値品へのシフト、コスト削減などが奏功

としていますが、他の4社は下方修正となっており、

日本製紙 売上高を下方修正、利益は据え置き 円高や海外市況の悪化等による輸出売上高の減少、天候不順による国内板紙販売数量の減少などの影響を反映
北越 売上高、営業利益、経常利益、純利益を下方修正 世界的なパルプ市況の軟化などを反映
三菱製紙 売上高を下方修正、利益は据え置き 欧州子会社の価格維持が目的の販売数量減少、採算性重視による市販パルプの数量減などを反映
特種東海 売上高、営業利益、経常利益、純利益を下方修正 段ボール原紙の販売数量減少、リニア工事関連の遅れ、パルプ市況悪化の影響などを反映

と、パルプ市況の悪化などの影響が2020年度を通じて影響を及ぼすとの見方が示されています。


2.日本製紙 キャップ付パック出荷増の報道

 11月8日付の日本経済新聞紙上にて、日本製紙のキャップ付き紙パック容器の出荷が増えていると報じられています。2018年度は前年度比23%増、今年度はさらに3割増やす計画とのこと。飲料用の容器にキャップで開け閉めできる飲み口を付けたタイプのもので、飲みかけの飲料をペットボトルのように持ち運べる利便性などが特に乳業メーカーで注目されているとされており、19年度中には充填機の新機種も販売されて充填設備の更新需要に備える計画だと記事では伝えられています。


【板紙 国内の紙の市況/状況】

1.レンゴー 「エコプロ2019」に出展

 レンゴーは11月14日、「エコプロ2019」への出展を発表しました。同社サイトの発表や、「エコプロ2019」特設サイトの記事によると、

名称 「エコプロ2019」
要旨 テーマは「持続可能な社会の実現に向けて」。
環境・SDGs・EGS事業に関わる企業や自治体、関心の高い生活者や団体などを来場対象者とし、SDGs関連情報発信の強化や新たな企画展開などを図る。
会期 2019年12月5日~7日 10:00~17:00
会場 東京ビッグサイト
レンゴーの展示 ・段ボールの特長やリサイクルの仕組み
・セルロース関連製品
・開封が容易で店頭での品出し作業を効率化する同社のリテールメイトシリーズ「レンゴー スマート・ディスプレイ・パッケージング(RSDP)」
・機能性段ボール
・防災関連製品 等

 同社の製品づくりのキーワード”Less is more.”(より少ない資源で大きな価値を生む)を体現する様々なパッケージを紹介するとして、同社は来場とブースへの立ち寄りを呼び掛けています。


【その他の市況/状況】

1.王子・中パ・三菱が木材チップ共同調達

 王子ホールディングス、中越パルプ工業、三菱製紙の3社は11月13日、3社の合弁会社を通じて輸入木材チップの共同調達を開始したと発表しました。各公式サイトの発表によると、

合弁会社商号 O&Cファイバートレーディング株式会社
2019年12月2日付でOCMファイバートレーディング株式会社に商号変更予定
事業内容 王子HDグループ、中越パルプグループ、三菱製紙グループが使用する輸入木材チップの調達に関する事業
共同調達目的 原料調達コストの削減
事業開始日 2019年11月13日

 輸入木材チップを共同調達することにより、船や業務、人員の有効活用や効率化、調達先の最適化などが実現し、3社グループの競争力強化が図れると、各社は共同調達の目的を説明しています。


2.ティッシュ価格横ばい

 11月9日付の日本経済新聞紙上にて、10月の家庭紙の店頭価格が横ばいだったと報じられています。東京紙商家庭紙同業会の調べとのこと。メーカー値上げが浸透したと記事では分析しています。


3.関東商組 古紙輸出を見直し

 11月12日の日本経済新聞紙上にて、関東製紙原料直納商工組合が古紙の輸出事業を見直すと報じられています。11月出荷分から

  • ・1回あたりの輸出量を小口化
  • ・応札価格を非公表に

し、商社が入札しやすく、古紙の輸出促進につながる体制作りを図るとのこと。
 応札価格を非公表にすることには国内製紙会社の仕入価格への影響を抑える狙いがあるとされていますが、関東商組の輸出価格は日本全国の古紙輸出価格の指標となっているため、非公表に戸惑う声も聞かれると記事では伝えています。


【印刷・製品関連】

1.日本製紙の紙製ストローが受賞

 日本製紙は11月14日、同社の紙製ストロー「シルフィール™」が2019第32回小学館DIMEトレンド大賞「日用品部門賞」を受賞したと発表しました。公式サイトの発表によると、

日用品部門賞 時代のニーズに合わせ人々の暮らしに欠かせない商品に贈られる賞
受賞理由 ・脱プラスチック需要に合致
・口当たりの良さ、耐久性・安全性で高い評価

 授賞式では「環境意識の高まりと日本の脱プラ化に大きく貢献している商品」と紹介されたとのことで、同社は今後も「紙化ソリューション」で社会の課題解決への貢献を図っていくとしています。


2.大王製紙がベビー用紙おむつ自販機の設置を開始

 
 大王製紙は11月14日、ベビー用紙おむつが購入できる、飲料とコラボした自動販売機の設置を開始したと発表しました。公式サイトの発表によると、

内容 セコム医療システム、ダイドードリンコと共同で、飲料と紙おむつが買える自動販売機を設置。
場所 茨城県潮来市 道の駅「いたこ」
商品 ベビー用紙おむつ「GOO.N2枚入り」(パンツタイプMまたはL)
ダイドードリンコのお茶・紅茶飲料、水、果実野菜飲料などと同じ自販機で販売。
特長 ・紙おむつの機能を損なわない包装形態を実現
・紙おむつと飲料はダイドードリンコが一括補充
・24時間販売

 子育て世代が紙おむつの心配をすることなく外出できるようにとの狙いがあるとのことで、国土交通省の子育て応援設備の整備加速の方針に沿って、今後は高速道路のサービスエリアや道の駅、商業施設、公共施設などに紙おむつ自動販売機の設置を進めていくと同社は説明しています。


※文中敬称略
※文章は2019年11月18日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。