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紙の市況(2020.3)詳細 3月20日更新分

【洋紙 国内の紙の市況/状況】

1.大王製紙 衛生用紙の好調に注目

 3月18日付の日本経済新聞紙上にて、衛生用紙が底堅い大王製紙の成長戦略が再評価されつつあると報じられています。株価について同紙は、

・東証業種別株価指数の「パルプ・紙」は年初から18%下落。
・王子HDは同19%下落、日本製紙は同24%下落。
・大王製紙は年初から4%の下落だが、他の同業大手と比べ底堅い。

とし、その背景には、

・20年3月期までの値上げ効果が一巡し、今後は販売量が業績に影響。
・印刷用紙需要減、衛生用紙需要増の流れを、新型コロナウイルスの感染拡大が助長する可能性。旅行パンフレットの部数減、在宅勤務によるペーパーレス、等。
・同業大手は衛生用紙の売上高に占める割合が平均5%、大王製紙は約2割。

等、紙パルプ産業の需要構造の変化が、長期投資家が大王製紙株を選びやすい状況をつくっていると伝えています。
 大王製紙は衛生用紙を含む「ホーム&パーソナルケア」事業の収益を「紙・板紙」事業を上回るものにする方針で、目標達成の戦略の一つとして海外M&Aを行っていますが、海外事業の一部には赤字の地域もあるとのことで、投資家の評価を高めるためには海外事業の収益化が必要と記事では指摘しています。


【その他の市況/状況】

1.2月のティッシュ店頭価格は横ばい

 3月17日付の日本経済新聞紙上にて、2月の家庭紙の店頭価格が横ばいとなったと報じられています。東京紙商家庭紙同業会の調べによるもので、

・ティッシュペーパー・トイレットペーパーともに2月の店頭価格は前月比横ばい。
・2月後半から仮需が発生。一部で需要増によるトラック不足。

とのこと。
 家庭紙各社は在庫が十分あり生産も順調であることから冷静な購買行動を繰り返し呼びかけ、3月中旬現在、誤った情報の拡散を発端としたトイレットペーパー等の仮需は落ち着きを見せ始めています。


2.雑誌・新聞古紙が値下がり

 3月7日付の日本経済新聞紙上にて、雑誌古紙、新聞古紙が値下がりしたと報じられています。古紙問屋の買値が雑誌古紙・新聞古紙とも前月末から0.5円安くなったとのこと。
 中国をはじめとする各国の環境規制強化により輸出が低迷、国内古紙在庫が増加していた従来からの状況に、

・年度末で古紙の発生量が増加
・新型コロナウイルスの影響で中国で需要が不振

といった状況が背景として追加されたと記事では伝えています。


【印刷・製品関連】

1.広告費、「ネット」が首位に

 3月12日、15日付の日本経済新聞紙上にて、2019年のインターネットの広告費が地上波のテレビ向け広告費を超え、媒体別で初めて首位となったと報じられています。電通の3月11日の発表によるもので、記事等によると、

概要 ・2019年の「インターネット広告費」が2兆円を突破。媒体別で初の首位に。
・新聞向けは前年比5%、雑誌向け同9%、ラジオ向け同1.4%、テレビ向け同2.7%と、それぞれ下落。マスコミ4媒体合計が前年比3.4%ダウンと落ち込む一方、インターネット広告費は同19.7%増となり、広告費全体の伸び(同6.2%増)を牽引。
・紙媒体(電車の中吊り、折込、DM、フリーペーパー等)やアナログ看板から、デジタルサイネージ(屋外・電車内・駅構内等)へのシフトが顕著。
背景 ・スマホの普及。スマホで動画を見る生活スタイルが浸透し、動画広告市場が急拡大。
・今春の「5G」の商用化により、さらに動画広告が増える見込み。

といった変化が指摘されています。
 一方、サイトの閲覧履歴などから個人の好みを推測して広告を選別・表示する「ターゲティング広告」は消費者の反発やブラウザー提供企業の規制強化などから打ちにくくなる方向にあるとのことで、よりプライバシーに配慮して消費者離れを防ぎ、広告効果も実現する新たな取り組みが進み始めていると記事では伝えられています。


※文中敬称略
※文章は2020年3月19日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。