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紙の市況(2020.5)詳細 5月31日更新分

【洋紙 国内の紙の市況/状況】

1.王子・特種東海、2020年3月期決算発表

 特種東海製紙が5月21日、王子ホールディングスが5月25日に2020年3月期決算を発表し、製紙8社の決算が出揃いました。

 要因について王子・特種東海は

王子HD プラス要因 ・国内事業で価格修正効果
マイナス要因 ・海外でパルプ市況の軟化
特種東海製紙 プラス要因 ・消費増税に伴う影響緩和策に関連した一部製品の受注増
・国内初の偽造防止技術を付与した新規セキュリティー用紙の販売
・トイレットペーパーで販売価格の値上げ効果
マイナス要因 ・パルプの外販価格の低下
・三島工場の新ガスエンジン稼働に伴う一時的な固定費の増加
・試験研究費の増加
・物流経費の増加

等を挙げています。
 2021年3月期の業績予想に関して、王子HDは売上高が7.1%、営業利益が15.2%下落する予想を発表しており、5月26日付の日本経済新聞の記事によれば、新型コロナウイルス感染症の影響を売上高で670億円、営業利益で220億円の下押し要因として想定していると伝えられています。
 


2.北越 長期経営ビジョンと中期経営計画を発表

 
 北越コーポレーションは5月15日、長期経営ビジョン「Vision 2030」と「中期経営計画 2023」を新たに策定したことを発表しました。同社の公式サイトの発表より抜粋すると、

長期経営ビジョン「Vision 2030」

基本方針 変動の大きい事業環境下で
・コンプライアンスを遵守
・ガバナンスの有効な経営
・環境に配慮した事業活動
・高品質でコスト競争力の高い商品・サービスの開発・提供
を実施し、全てのステークホルダーとともに持続的な成長を目指す。
期間 2020年4月1日~2030年3月31日(10年間)
目標とする企業グループイメージ ・環境経営を基軸に持続可能な社会の発展に貢献
・多様な労働力と最新技術で、時代に適応した新たな事業領域に挑戦
・夢・希望・誇りが持て、働き甲斐がある企業グループ

「中期経営計画 2023」

期間 2020年4月1日~2023年3月31日(3年間)
基本方針 ・新たな事業を開拓し、事業ポートフォリオをシフト。
・管理の一元化でグループ内外の連携を強化して収益力を高め、M&A等で海外事業を拡大。
・生産体制の最適化や物流改革等で国内既存事業の収益力を強化。
・段ボール原紙事業のコア事業化。
・紙加工事業の拡充。
・内部統制の強化や監査役室の設置などでガバナンスを強化。
・「グループ環境目標2030」や環境配慮型商品の開発などでSDGs活動を推進。

 新たな長期ビジョンや中期経営計画の策定で更なるグローバル企業としての持続的な成長を目指すと、同社は表明しています。


3.三菱製紙、パルプ製仕切り板を販売

 
 5月27日付の日本経済新聞紙上にて、三菱製紙が木材パルプなどを使った机の仕切り板の販売を開始すると報じられています。軽さや組み立てやすさ、アクリル製に比べ安価な点が特長であるとのこと。緊急事態宣言の解除を受け、オフィスに出勤する社員が増え、机に設置するパーティションの需要が伸びると判断したのが販売開始の理由であると、記事では説明されています。


【その他の市況/状況】

1.4月積み北米産パルプ価格が上昇

 5月14日付の日本経済新聞紙上にて、北米産針葉樹晒クラフトパルプの4月積みの日本向け輸出価格が値上げで決着したと報じられています。家庭紙の原料として使用されることから、新型コロナウイルスの感染拡大による米欧や中国での家庭紙需要の堅調が影響したと記事では伝えられています。
 南米産広葉樹晒クラフトパルプも同じく価格が上昇したと記事では伝えられていますが、L‐BKPを原料とする印刷用紙は世界的に需要が縮小傾向であるため、先行きは不透明だとの声も合わせて伝えられています。


2.段ボール古紙の輸出価格が上昇

 5月20日付の日本経済新聞紙上にて、段ボール古紙の輸出価格が上昇したと報じられています。

・都市封鎖などにより欧米で古紙回収が停滞。工場やスーパーなども閉鎖の影響で古紙の発生が減少。
・医療用や食品向けなど、古紙を原料とする段ボール箱の需要は堅調。

等の要因で、米欧から東南アジアに輸出される段ボール古紙量が減り、代替分として日本の古紙を輸入する動きがベトナムやインドネシアなどで広がったためとされています。
 輸出価格の上昇が国内古紙価格にも影響することが期待されていますが、

・中国や東南アジアから欧米向けの製品輸出が低調。
・欧米でも自粛緩和で古紙の回収量が増える可能性。

といった状況から、現在の市況が維持されるかどうかは不透明であると、記事では伝えています。


3.4月家庭紙価格横ばい

 5月19日付の日本経済新聞紙上にて、4月の家庭紙の店頭価格が横ばいだったと報じられています。東京紙商家庭紙同業会の調べによるもので、トイレットペーパーではパルプ物・再生紙物ともに横ばいだったとのこと。3月に続き特売が手控えられていることが価格維持の要因だと、記事では分析しています。


【印刷・製品関連】

1.鳥取大学が紙製フェイスシールドを開発

 5月20日付の日本経済新聞紙上にて、鳥取大学が県内企業と共同で紙製のフェイスシールドを開発したと報じられています。記事や、鳥取大学の公式サイトに掲載された内容によると、

製品名 紙製フェイスシールド『ORIGAMI(おりがみ)』
特長 紙とポリプロピレンを組み合わせたシート状の製品であるため、
・使い捨てできる
・手で折り曲げるだけで使用できる
・様々なサイズに対応できる
・低コストで素早く提供できる

 鳥取大学医学部付属病院の助教が、東京の医療機関の物資不足の課題を解決するために地元企業と共同開発したものとのことで、初回生産3万枚分のうち、各1万枚が鳥取県と東京都に寄付される予定であると、鳥取大学のトピックスでは伝えられています。


※文中敬称略
※文章は2020年5月27日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。