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華陽ニュース

紙の市況(2021.4)詳細 4月20日更新分

【洋紙 国内の紙の市況/状況】

1.太田紙販売 プラスチック・スマートキャンペーンに登録参加

 日本製紙は4月7日、同社グループの太田紙販売株式会社が、環境省のプラスチック・スマートキャンペーンに登録参加したと発表しました。公式サイトの発表やプラスチック・スマートキャンペーンのサイトによると、

プラスチック・スマートキャンペーン 環境省が実施する、プラスチックとの賢い付き合い方を広めるキャンペーン。海洋プラスチックごみ問題の解決を目的とし、正しい処理・回収やリサイクル、再生品利用、バイオマスプラスチックや他の素材での代替といった取り組みを推進する。企業の場合、登録すると、自社のプラごみ削減に向けた取り組みを登録し、PRしたり、ロゴマークを名刺などで使用したりすることができる。
太田紙販売 紙ファイルや紙ボールペン、紙製AED収納ボックス、防災トイレ「ほぼ紙トイレ」等、他素材から紙へと置き換えた紙製商品を取り扱い、脱プラ製品の利用推進を行っている。

 日本製紙によればこのキャンペーンに登録参加するのは紙卸商としては太田紙販売が全国初とのことで、今後も脱プラ製品の普及により持続可能な社会の構築に貢献していくとしています。


【板紙 国内の紙の市況/状況】

1.レンゴー セロファンの海洋生分解認証取得

 レンゴーは4月13日、同社で製造・販売するセロファンが「OK biodegradable MARINE」認証を取得したと発表しました。公式サイトの発表によると、

「OK biodegradable MARINE」認証 海水中での生分解性を証明する国際認証。
セロファン 木材パルプを原料とする透明フィルム。同社のセロファンは
・森林認証取得の原材料を使用
・バイオマスマーク認定
・自然界の微生物によって生分解され、プラスチックごみ問題の解決に貢献が期待される
等、環境に優しい製品。

 同社は昨年12月、同社が製造販売する球状セルロース粒子でも同じ認証を取得しており、今後とも環境に優しい製品の開発と供給に努めていくとしています。


【その他の市況/状況】

1.家庭紙店頭価格が横ばい

 4月16日付の日本経済新聞紙上にて、3月の家庭紙の店頭価格が前月比横ばいとなったと報じられています。東京紙商家庭紙同業会の調べによるもので、トイレットペーパー、タオルペーパーで前月比横ばいの価格帯となったとのこと。新型コロナウイルス下の新常態の生活の中で、タオルペーパーの消費が伸びており、トイレットペーパーでは長尺もの・コンパクト化されたものの需要が高まっていると記事では伝えられています。


【印刷・製品関連】

1.脱炭素・脱プラの動きが広がる

 脱プラや脱炭素に関する動きが連日新聞紙上に掲載されています。4月16日付の日本経済新聞紙上に掲載された記事によると、

大日本印刷 回収したプラスチックを原料として再利用するICカードの製造を開始。第一弾として丸井グループとみんな電力が提携して発行している「みんな電力 エポスカード」で採用。再利用のポリ塩化ビニールを使用した非接触ICクレジットカードは日本初とのこと。
全日本空輸 国際線エコノミークラスの機内食の主菜容器をプラスチックからバガス素材に切り替え。機内物品における使い捨てプラスチック使用量の約3割を削減できる計画。

 SDGsやESG、エシカル消費への関心が高まるなか、脱炭素・脱プラへの動きが様々な企業・団体に広がっています。


※文中敬称略
※文章は2021年4月16日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。