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華陽ニュース
紙の市況(2021.4)詳細 4月30日更新分
【洋紙 国内の紙の市況/状況】
1.王子HD 業績予想修正を発表 |
王子ホールディングスは4月20日、2021年3月期(2020年4月1日~2021年3月31日)の連結業績予想の修正を発表しました。公式サイトに掲載された発表によると、
内容 | 営業利益、経常利益、当期純利益を上方修正。従来予想で前年同期比約34%減としていた営業利益が同約21%減となり、従来予想を140億円上回るとした。 |
要因 | ・国内及び東南アジアのパッケージング事業の販売が想定より上振れ。 ・グループ全体で強力にコストダウンに注力。 |
4月21日付の日本経済新聞では、巣ごもり需要の拡大などで生活関連用品の出荷が伸びたことなどから、梱包に使用される段ボールや包装用紙などの出荷が想定以上に伸びたことが寄与したと分析されています。
2.特種東海も営業利益・経常利益を上方修正 |
特種東海製紙は4月27日、2021年3月期(2020年4月1日~2021年3月31日)の連結業績予想の修正を発表しました。公式サイトに掲載された発表によると、
内容 | 営業利益、経常利益を上方修正。当期純利益は下方修正。営業利益、経常利益は前期実績を上回り、下方修正後の当期純利益も前期実績を上回るとの予想を発表した。 |
要因 | ・特殊素材事業の海外向け一部製品が想定以上に需要回復。 ・ペーパータオルの需要が想定以上で推移。 ・原材料に関わる低価法の評価損が前年同期より減少。 ・コスト削減効果 ・固定資産の減損損失計上により純利益は下方修正。 |
今回の業績予想修正に伴い、配当予想も増額の方向で予想を修正すると、同社は発表しています。
【印刷・製品関連】
1.凸版 抗ウイルス・抗菌シートを開発 |
凸版印刷は4月16日、家具・什器などに貼る用途で使用する化粧シートで、抗ウイルス・抗菌性のあるシートを開発したと発表しました。公式サイトの発表によると、
名称 | トッパン抗ウイルス・抗菌クリアシート |
内容 | 表面に付着した特定のウイルスや菌の増殖を抑え、減少させることが可能な、再剥離の透明粘着シート。 |
用途 | 住宅、商業施設、医療施設、公共施設などで、テーブル、カウンター、手すり、スイッチ、タッチパネルなどに貼る用途を想定。 |
その他 | SIAA(抗菌製品技術協議会)の抗ウイルス・抗菌加工の認証を2020年9月1日に取得。2021年4月19日より、建築物の管理・運営や施工を行う事業者様向けに販売を開始。 |
誰でも手軽に貼れ、透明なため既存の色柄や文字を損ねることもないとして、同社は本製品の特長をPRしています。
※文中敬称略
※文章は2021年4月28日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。