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華陽ニュース

紙の市況(2021.7)詳細 7月20日更新分

【洋紙 国内の紙の市況/状況】

1.大王製紙 『エリプラ プレミア シリーズ』販売開始

 大王製紙は7月14日、『エリプラ プレミア シリーズ』の販売を開始すると発表しました。公式サイトの発表によると、

エリプラ 大王製紙がプラスチックに代わる紙素材として開発した高密度厚紙。2019年5月に食品のピックやナイフといった用途を狙った『エリプラペーパー』、2020年6月には『エリプラペーパー』に耐水性・耐油性を付与し食品容器などでの採用を企図した『エリプラ+(プラス)』の販売を開始。
エリプラ プレミア シリーズ エリプラペーパーやエリプラ+を素材として同社子会社が生産する、オリジナル紙製品。
「エリプラマドラー」「エリプラフック」「エリプラミニハンガー」の3種類を販売し、紙素材の普及を加速させることを狙う。
販売開始日 2021年7月15日

 同日付の日本経済新聞に掲載された記事によれば、今後厚みを増やして強度を高めたり、クリーニング店でも使える大型のハンガーなども開発を進める計画とのことで、同社は引き続き商品開発を進め、より良い地球の未来、子供たちの未来に貢献し、皆さまの快適な生活を応援すると表明しています。


2.日本製紙学乳容器 九州地区で学校給食用に採用

 日本製紙は7月16日、同社のストローレス学乳容器が採用された事例を発表しました。公式サイトの発表によると、

北九州市 学校給食用牛乳容器として採用。10月にテスト運用、2022年4月から本格供給開始予定。本採用になれば、理論上、ストロー重量を0.5gとして約7,000kgのプラスチックストローが削減できる計算になる。
鹿児島県 薩摩半島エリアの学校給食用牛乳容器として、本年秋以降、供給開始される予定。約4,250kgの樹脂が削減される計算になる。

 その他にも各地の地方自治体や教育委員会などから大きな反響が寄せられているとのことで、同社は今後も紙容器の可能性を追求し、様々な提案を行っていくとしています。


【その他の市況/状況】

1.家庭紙店頭価格横ばい続く

 7月13日付の日本経済新聞紙上にて、家庭紙の店頭価格が6月も前月比横ばいとなったと報じられています。東京紙商家庭紙同業会のまとめによるもので、トイレットペーパー・タオルペーパーとも横ばいの水準だったとのこと。コロナ禍の長期化によるチラシ販促の減少でトイレットペーパーやティッシュペーパーの特売が減り、消費者の衛生意識の高まりからタオルペーパーの取扱は増えていると記事では伝えられています。


2.古紙在庫6月末減少

 7月15日付の日本経済新聞紙上にて、6月末の古紙在庫が減少したと報じられています。関東製紙原料直納商工組合に所属する32社分のまとめによるもので、段ボール・新聞・雑誌3種計の6月末在庫は前年同月比で25.7%減、前月比でも14.8%の減少となったと記事では伝えられています。m


【印刷・製品関連】

1.『LAWSONマチの本屋さん』1号店が開店

 ローソンと日本出版販売は6月3日、書店併設型店舗の新ブランド『LAWSONマチの本屋さん』の1号店となる「ローソン狭山南入曽店」をリニューアルオープンしました。両社の公式サイトの発表によると、

背景 新型コロナウイルスの感染拡大による在宅時間の増加、地域の書店の減少、緊急事態宣言などによる大型店の休業といった背景から、近隣で本を求めるニーズが高まっていると判断。ローソンの2020年度(2020年3月~2021年2月)の書籍・文庫本等のカテゴリーの売上高は前年実績比2割程度上昇。
取扱量 「ローソン狭山南入曽店」では店舗面積の約4分の1を書店スペースとし、約9,000タイトルの雑誌や書籍を取り揃える。

 ローソンはこれまでも地域書店とコラボした書店併設型店舗21店の展開や、全国約5,000店での書籍専用什器の導入など、書籍を重点アイテムと位置づけた策を展開しており、今後も『LAWSONマチの本屋さん』ブランドを含む書店併設型店舗の拡大を目指すと表明しています。


※文中敬称略
※文章は2021年7月19日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。