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華陽ニュース

紙の市況(2023.11)詳細 11月30日更新分

【板紙・パッケージに関する市況/状況】

1.レンゴー インド・段ボールメーカーの株式取得

 レンゴーは11月16日、インドの段ボールメーカー、ヴェルヴィン・コンテナーズ社の株式の30%を取得したと発表しました。公式サイトの発表によると、

ヴェルヴィングループ インド西部のムンバイ、ゴア、プネで段ボール、紙袋、紙コップ、紙製食品容器の製造・販売を行う会社。
ヴェルヴィン・コンテナーズ ヴェルヴィングループがインド南部での事業展開を行うために設立した会社。2024年3月の部分操業開始に向け段ゴール工場を建設中。
今回のレンゴーの資本参加に伴い、ヴェルヴィン・レンゴー・コンテナーズに社名を変更。

 世界最多の人口を抱え製造業の振興施策も盛んなインドでは今後の段ボール市場の大幅な需要伸長が期待できるとして、レンゴーは今回の資本参加により同社のグローバル戦略のさらなる充実を図るとしています。
 


2.三菱製紙 「バリコート🄬」が石けんパッケージに採用

 三菱製紙は11月24日、同社の包装用コート紙「barricote🄬(バリコート🄬)」が株式会社畑惣商店の「紫根石鹸」のパッケージに採用されたと発表しました。バリコート🄬の持つ

・生分解性、古紙リサイクル性を有する、環境に配慮した紙製包材
・紙包材でありながら高い酸素バリア性・水蒸気バリア性を有し、石鹸の含有水分を保持できる

といった特性が評価されたとのこと。
 同社は引き続き他社と協力し、プラスチック削減の要望に応えられる製品づくりに努めていくとしています。


3.トライフ 環境配慮のヒートシール紙を開発

 特種東海製紙グループの株式会社トライフは11月24日、生分解性のある樹脂と紙を組み合わせた、環境配慮型商品のヒートシール紙を開発したと発表しました。生分解性のある樹脂を使用して一般低密度PEと同程度のヒートシール性を実現、食品衛生法にも対応していると、その特長を説明しています。


【その他の市況/状況】

1.大王 手のひらサイズのペーパータオルを新発売

 大王製紙は11月15日、「エルヴェール ペーパータオル」の手のひらサイズの新商品「エルヴェール ペーパータオル クリア」を11月20日より発売すると発表しました。同社サイトに掲載されたニュースリリースによると、

内容・狙い リサイクルパルプを使用した「エルヴェール ペーパータオル」から、手のひらサイズ/手のひらサイズミニの「エルヴェール ペーパータオル クリア」2商品を新発売。
原燃料価格の高騰などで商品値上げが続くなかでも、衛生環境維持のためペーパータオルの使用を継続したいとの声に対応。
商品の特長 ・リサイクルパルプの使用で環境に優しい「エルヴェール」ブランドの製品
・「ウエットクレープ製法」の採用で、破れにくく快適な拭き心地とコンパクトなサイズでもしっかり拭き取れる高い品質を実現
・無駄なく使えるコンパクトなサイズで「省資源化」「ごみの減量化」「省スペース化」
・300枚入りの大容量で交換の手間も軽減

 同社は「エルヴェール ペーパータオル クリア」の開発・販売により、SDGsの目標「12.つくる責任 つかう責任」の達成に貢献することを目指すとしています。


【印刷、製品、その他関連】

1.TOPPAN「世界のブックデザイン2022‐2023」展開催

 TOPPANホールディングスは11月16日、「世界のブックデザイン2022‐2023」展の開催を発表しました。同社のニュースリリースによると、

内容 2023年4月にドイツ・ライプツィヒブックフェアで発表された「世界で最も美しい本2023コンクール」で選ばれた受賞図書のほか、日本、ドイツ、オランダ、スイス、カナダ、中国、韓国の各国コンクールの受賞図書約150点を展示。
2020年に始まった韓国のブックデザインコンクールは本展で初めて紹介されるとのこと。
会場 印刷博物館 P&Pギャラリー
会期 2023年12月9日~2024年3月3日
休館日あり、要確認

 日本の「第56回造本装幀コンクール」受賞図書なども展示されるとのことで、世界のブックデザインの潮流を実感することができると、同社は展示会の意義を説明しています。


※文中敬称略
※文章は2023年11月28日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。