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華陽ニュース

ニューノーマル関連情報2024.9

 コロナ禍などをきっかけに変化した『ニューノーマル』な生活様式のなかでも、世界の環境や人権に対する関心はなお高まりを見せており、毎日のニュースでSDGsやESG、脱炭素、エシカル消費といったキーワードを目にしない日はないほどとなっています。
 そういった、紙にも関連があるけれど紙だけにはとどまらない日々の動きを少しでもお伝えできればと、この欄を作成致しました。皆様の営業活動のお役に立てれば幸いです。

2024年7月に報道された、ESG・脱炭素他に関連する動きの抜粋

【政府・官公庁他】

政府 工場やデータセンターなどを建設する場合、脱炭素の度合いが高い案件を法人税優遇や補助金支給の対象とする仕組みを検討する。脱炭素電力が豊富な地方自治体と企業の共同申請とすることで、企業の立地政策の転換を狙う。
環境省 自動車製造での再生プラスチックの利用を促進する新組織が9月に発足する計画。環境省が調整役で、日本自動車工業会、プラスチック循環利用協会、リサイクル事業者や大学など産官学の10程度の組織が参画する方向。
大阪大学 綿/ポリエステル混紡繊維を分別・リサイクルする技術を開発。これまでリサイクルが困難として廃棄されてきた混紡繊維の再資源化が可能になり、環境負荷の低減に役立つ可能性がある。
東京海洋大学 実験船「らいちょうN」が、水素燃料電池と蓄電池のみで運航する「純燃料電池船」として国内初めて、船舶検査証書の交付を受ける。運航時に二酸化炭素を排出しない水素燃料電池船が安全に建造・運航できることを示したとして、今後の普及に貢献するとしている。2025年関西万博で運航する水素燃料電池船の建造・運航にこの成果を反映。
東京大学
東京理科大学
太平洋セメント
空気中の二酸化炭素を廃コンクリートに固定し圧力で固化する、カルシウムカーボネートコンクリートブロックの製造技術を開発と発表。空気中の二酸化炭素の削減と建築材料の循環性向上に貢献する可能性。

【産業】

電力・燃料
JERA 碧南火力発電所4号機で、石炭に熱量比20%のアンモニアを混ぜて燃焼する実証実験を終了と発表。石炭専焼の場合の排出量と比較して窒素酸化物は同等以下、硫黄酸化物は約20%減少、温室効果の高い一酸化二窒素は検出限界値以下と良好な結果で、運用性も同等との結果が確認できたことで、7月以降、商用運転に向けた工事に着工。
コスモ石油
積水化学工業
朝日エティック
フィルム型ペロブスカイト太陽電池をサービスステーション屋根及び事業所のタンク壁面に設置するための共同実証実験を開始。2024年7月から1年間の予定。耐荷重の少ない屋根や垂直曲面等にペロブスカイト太陽電池を設置する場合の設置・施工方法の検証や発電データの測定を行う。
パナソニックHD 建材一体型の太陽電池の試験販売を従来計画より2年前倒して26年に始める方針を発表。ペロブスカイト型太陽電池を住宅建材と組み合わせ「発電するガラス」としての用途を開拓する狙い。
東電エナジーパートナー 法人客を対象に、「J‐クレジット」をつけることで二酸化炭素排出量を相殺する「TEPCOカーボンオフセットガス」を8月から販売。都市ガスの脱炭素化が進む可能性。
その他
GX推進機構 7月1日に業務を開始。脱炭素関連の投資を後押しし、2050年のカーボンニュートラル目標の達成を目指す。
日本経済新聞社
野村総合研究所
対象企業の開示情報からESGなどの非財務情報に関する記事やデータを抽出して表示し、企業同士の比較も容易になる法人向けWebサービスの提供を開始。「日経バリューサーチ」や「日経ESGデータ」などのコンテンツを活用。野村総研はデータ収集システムや表示機能の開発などを担当。
あいおいニッセイ
同和損害保険
温暖化ガスの排出枠を媒介する業務を本格開始。あいおいニッセイが再エネ事業者と媒介契約を結び、取引がある企業などとの売買契約を媒介、再エネ事業者から手数料を受け取る仕組み。
三菱商事など 5か国7企業が共同で、二酸化炭素由来及びリニューアブル・バイオ原料の、より環境に配慮したポリエステル繊維向け供給網を構築したと発表。低炭素な原料・供給網を通じて供給される繊維はゴールドウィンが日本で展開する「ザ・ノース・フェイス」ブランドに採用される計画とのこと。
ノリタケ DAC(大気中の二酸化炭素を直接回収する装置)用の多孔質部材「SUPCA」を開発したと発表。二酸化炭素を吸収・脱離し回収する機能を持つシートで、原料の一部には二酸化炭素排出を抑えて製造されたバイオマス原料を採用。どのメーカーの形式にも合わせられる加工性の高さを特長として、2025年3月期中に試作品の提供と実証実験を始める方針。
中部国際空港
全日本空輸
使用済みの航空貨物用プラスチックフィルムを回収し、セントレア内のごみ箱に使うごみ袋として再生利用する空港内資源循環型スキームを共同構築。大和エネルフ、三陽化学、愛知プラスチックスとも協業。セントレア内での脱プラスチック・脱炭素に寄与。
新虎興産 高圧で水を噴射して太陽光パネルを解体する小型の装置を開発。装置をトラックに積んで太陽光発電所に持ち込んで解体することで、物流の手間やコストを減少させて太陽光パネルのリサイクル促進に貢献することを目指す。
兼松
トーイング
もみがらや倒木といった未利用のバイオマス材から製造するトーイングのバイオ炭「宙炭」を、オハイオ州の兼松子会社の試験農場での大豆栽培に使用開始。有機肥料と組み合わせ、土壌環境の向上や作物の生産増などを目指すとともに、既存の化石燃料由来の肥料の代替で、農業の脱炭素化にもつなげる狙い。
ハウス食品 「カリー屋」シリーズ9品目のレンジ対応パウチと外箱のサイズダウンを実施。年間30.9トンのプラスチックと135トンの紙資源の使用量を削減見込み。

※文中敬称略
※文章は2024年7月31日現在、新聞記事や各社のニュースリリースなどを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。