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華陽ニュース

紙の市況(2024.12)詳細 12月20日更新分

【板紙・パッケージに関する市況/状況】

1.2025年の段ボール需要予測が前年比減

 全国ダンボール工業組合連合会は12月16日、2024年の段ボール需要見込みと2025年の段ボール需要予測を発表しました。2024年の段ボール需要見込みは前年比98.7%。年初には100.5%と前年比プラスの予測が発表されていましたが、実質GDP成長率の回復鈍化なども影響し、前年比マイナスとなる見込みだと発表されています。
 2025年の段ボール需要予測は前年比99.8%。民間調査機関の経済予測や各需要部門の動向を勘案したものとして前年比マイナスとしていますが、マイナス幅は2023年実績、2024年見込みに比べ縮小するものとしています。
 

2.レンゴー 印パッケージメーカーの株式取得

 レンゴーは12月13日、連結子会社のトライウォール社がインドの重量物パッケージメーカー、プロンク・インド社の発行済み株式の90%を取得したと発表しました。プロンク・インド社はインド国内4か所に工場を有し、木材梱包を中心とした重量物包装資材の製造・販売、梱包サービスなどを行っている会社とのことで、同社はプロンク・インド社がグループに加わることでさらなる供給体制の充実を図り、多種多様なニーズに応える包装・サービスを提供していくとしています。
  
【その他の市況/状況】

1.パルプ 対日価格が上昇

 12月14日の日本経済新聞紙上にて、北米産N‐BKP、南米産L‐BKPの11月積み対日価格がともに前月積み比2%上昇したと報じられています。南米産L‐BKPは5か月ぶり、北米産L‐BKPは2か月連続の上昇で、それまでのパルプの値下がりを受け中国企業が買いに転じたことが影響したと記事では伝えられています。海外でパルプ生産を行う国内製紙メーカーの2024年度上期のパルプ事業の収益は下がっていましたが、パルプ市況の回復は収益の改善に寄与するだろうと記事では分析しています。
  

2.王子HD「第8回ライフスタイルWeek【春】」出展

 王子ホールディングスは12月11日、2025年1月15日~17日開催予定の「第8回 ライフスタイルWeek【春】」に出展すると発表しました。同展は雑貨・ファッション・美容・インテリア・食器・食品ギフトの商談展で、王子HDは同展の「サステナブルEXPO」に、パルプモールドや循環資源混抄紙など、森林資源由来・廃棄物由来の素材を使用したサステナブルな製品群を展示するとのこと。同社はぜひ来場して展示物を手に取ってご覧頂きたいと呼びかけています。
 
【ESG、SDGs等関連】

1.大王製紙 EcoVadisのサステナビリティ評価で「シルバーメダル」獲得

 大王製紙は12月17日、フランスのEcoVadisが提供するサステナビリティ評価で「シルバーメダル」を2年連続で獲得したと発表しました。EcoVadisは180か国、220業種、13万社以上の企業に対しサステナビリティ評価を提供しており、シルバーメダルは全評価対象企業の上位15%に入る企業に与えられる評価であるとのこと。同社は今回の評価も踏まえ、引き続き「持続可能なサプライチェーンの確立」に努めていくとしています。
 

2.大王製紙 4自治体に11万枚のマスクを寄贈

 大王製紙は12月6日、同社の工場がある愛媛県四国中央市、岐阜県可児市、岐阜県川辺町、岐阜県坂祝町の4自治体に11万枚のマスクを寄贈したと発表しました。人々の暮らしや社会を支える製品を提供するメーカーとして、南海トラフ地震やその他の自然災害発生時の備え、行政サービスにて同社のマスクを活用いただきたいとの想いから今回の寄贈に至ったと、同社は目的を説明しています。
 
【印刷、製品、その他関連】

1.ダイオーミウラ おもてなしセレクション2024金賞を受賞

 大王製紙は12月17日、同社グループの総合印刷会社ダイオーミウラ株式会社が製造販売する「紙カトラリー」が「おもてなしセレクション2024」で金賞を受賞したと発表しました。「おもてなしセレクション」は日本の優れた『おもてなし心』あふれる商品・サービスを発掘し世界に広めることを目的に創設されたもので、国際通用性、利用しやすさ、共感性、価格妥当性、独自性、持続可能性の6つの基準で対象製品・サービスを認定するものであるとのこと。金賞を受賞した「紙カトラリー」は原紙のFSエリプラペーパーをダイオーミウラの技術で加工した100%エコフレンドリーな商品であるだけでなく、シルバーカトラリーを思わせるデザインに仕上げた美しいフォルムも特徴で、今後もリサイクルスキームの構築など、利用者にも環境にもやさしい紙カトラリーの提供を目指した取り組みを進めていくとしています。
 
※文中敬称略
※文章は2024年12月18日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。