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華陽ニュース
ニューノーマル関連情報2025.4
コロナ禍などをきっかけに変化した『ニューノーマル』な生活様式のなかでも、世界の環境や人権に対する関心はなお高まりを見せており、毎日のニュースでSDGsやESG、脱炭素、エシカル消費といったキーワードを目にしない日はないほどとなっています。
そういった、紙にも関連があるけれど紙だけにはとどまらない日々の動きを少しでもお伝えできればと、この欄を作成致しました。皆様の営業活動のお役に立てれば幸いです。
2025年2月に報道された、ESG・脱炭素他に関連する動きの抜粋
【政府・官公庁他】
経済産業省 | 輸入木材などを燃料として使うバイオマス発電への新規支援を2026年度から止める。円安や物価高騰で採算性が悪化し、輸入バイオマス燃料を使った発電事業のFITへの新規参入も22年度以降途絶えているため。 |
二酸化炭素を回収して地下貯留する「CCS」事業について、北海道苫小牧市沖を区域に指定したと初めて発表。 | |
環境省 国立環境研究所 宇宙航空研究開発機構 |
観測技術衛星「いぶき」で測定した二酸化炭素の濃度の2024年1年間の増加量が、2011年以降で最大と発表。2010年以降、毎年前年の水準を上回っている。 |
政府 | 2月18日、新しいエネルギー基本計画と地球温暖化対策計画を閣議決定。2040年度の電源構成を再生エネで4~5割、原子力で2割、火力で3~4割、再生エネの内訳は太陽光が23~29%、風力が4~8%、水力が8~10%、地熱が1~2%、バイオマスが5~6%としている。 |
北海道大学 | 野田隆史教授らのグループが厚岸町の磯辺に生息する貝や海藻など31種類の生物に対し、人類の活動で排出が増えている二酸化炭素の増加による海の酸性化が、生物の増減に関与するかを研究。4種の生物が増加、5種が減少を確認。 |
豪クイーンズランド大学など | 2019年の観光分野の温暖化ガス排出量が世界全体の8.8%を占めたとする研究結果を発表。2009年から19年の増加率は年3.5%で、このペースで増え続けた場合、20年後には倍増すると予測。 |
【産業】
ニッスイ | カニカマ商品のプラスチックトレーを廃止の報道。包装変更を順次進め、年間約110トンのプラスチック削減を見込む。配送時の段ボール体積も約45%削減、二酸化炭素排出削減効果にも期待。 |
キリンHD | 自社でグリーン水素を製造しボイラー燃料の一部を都市ガスから切り替える。今年4月にキリンビール北海道千歳工場で工事に着手し、2026年6月に水素製造装置などが稼働を始める計画。最大で同工場の温暖化ガス年間排出量の2割を削減できる見通し。 |
東京建物 | 大型分譲マンションで日本初の「ZEH‐M」(消費エネルギーが実質ゼロのマンション)物件が竣工したと発表。地上3階建て、総戸数38戸。高断熱サッシ、全熱交換器、太陽光パネル、エネファーム等を採用。 |
JR東海 | 水素動力車両向けエンジンの性能試験と、ペロブスカイト型太陽電池を搭載した東海道新幹線の防音壁の試作品を公開。水素エンジンは非電化区間の車両に使われるディーゼルエンジンの代替を想定し、将来的な二酸化炭素排出実質ゼロに向けて性能向上を進めている。 |
東急不動産 | 河川の水流を発電に使う小水力発電事業に参入。2030年までに発電能力を30メガワット程度まで増やし、発電した電力は地域や自社の開発した不動産物件などに供給する計画。 |
※文中敬称略
※文章は2025年2月28日現在、新聞記事や各社のニュースリリースなどを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。