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華陽ニュース

不定期配信 江戸ネタ 20

今年の大河ドラマ「べらぼう」の舞台、江戸。文化の担い手が特権階級から町民へと広がり、政治に与える経済の影響が拡大するこの時代には、様々な文化や風習が新しく生まれ、現代へとつながっているものもあります。
江戸時代の出版や紙、風習や様々な出来事などについて、小ネタをご紹介致します。

20 「名所図会(めいしょずえ)」

 江戸時代の人気の出版物のひとつが「名所図会(めいしょずえ)」と呼ばれる、土地土地のガイドブックでした。京都の名所案内である『京童』(1658年)が最初期のもので、その後、奈良の名所案内である『八重桜』『大和名所図会』、巡礼地とその周辺を案内する『西国三十三所名所図会』、江戸については『江都名所図会』、『江戸名所図会』などの出版物が残されています。
 名所図会はその名の通り、説明文よりはむしろ画が主体の出版物でした。ただ旅をするには宿場の場所や距離、駕籠や人足を使う場合の料金といった詳細も必要となるため、それを記した工程表や運賃表のような出版物、あるいは『旅行用心集』といった旅での注意点を記した書物も残されています。