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華陽ニュース

不定期配信 江戸ネタ 24

今年の大河ドラマ「べらぼう」の舞台、江戸。文化の担い手が特権階級から町民へと広がり、政治に与える経済の影響が拡大するこの時代には、様々な文化や風習が新しく生まれ、現代へとつながっているものもあります。
江戸時代の出版や紙、風習や様々な出来事などについて、小ネタをご紹介致します。

24 「紅嫌い」

 墨一色から紅絵、漆絵、紅摺絵、錦絵と、次第にカラフルに、華美になっていった浮世絵ですが、天明から寛政の一時期、墨や薄墨などを主体に紫や藍などを加える渋い色づかいの浮世絵が流行った時期がありました。「紅嫌い」と呼ばれる流行で、地味ながら雅やかな表現を求めて始まった手法でしたが、寛政の改革で質素倹約が唱えられ、華美な風俗を戒める風潮が広がると流行に拍車がかかったとのこと。紅嫌いの創始者とも第一人者ともされる鳥文斎栄之の「風流やつし源氏」シリーズなどが今に残されており、栄之の作品を多く手掛けた版元は老舗の西村屋与八だったと伝えられています。