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紙の市況(2025.8)詳細 8月31日更新分

【洋紙 国内の紙の市況/状況】

1.王子エフテックス 江別工場生産品の値上げを発表

 王子エフテックスは8月1日、江別工場で生産する全製品の価格を改定すると発表しました。2025年10月出荷分から新価格を適用するとのことで、価格改定幅は個別に案内するとのこと。同社は設備維持コストや操業人材確保のコスト負担増を価格改定の理由に挙げ、顧客の理解を求めています。

 

【板紙・パッケージに関する市況/状況】

1.レンゴー 国際物流総合展に出展

 レンゴーは8月18日、「国際物流総合展 2025 第4回 INNOVATION EXPO」に出展すると発表しました。「その物流課題、包装から見直そう。」をテーマに、物流課題の解決につながる包装機械、物流資材、資材管理や現場作業を効率化する新技術を紹介、展示するとのこと。会期は2025年9月10~12日と予定されており、同社はブースへの立ち寄りを呼び掛けています。
 

 
【その他の市況/状況】

1.再生トイレ紙の卸値が値上がり

 8月19日付の日本経済新聞紙上にて、古紙を原料としたトイレットペーパーの卸値が上昇したと報じられています。4月以降で打ち出されていた値上げが浸透し、コスト転嫁が実現したとのこと。ただ、大手のパルプ製トイレットペーパーでは値上げの浸透具合にメーカーでばらつきがあり、ティッシュペーパーでは割安な輸入品の増加で値上げが進んでいないなど、品種によって交渉結果にばらつきがあることも記事では伝えています。
 

2.レンゴーのCNFが外壁用下地調整塗材の硬化促進剤に採用

 レンゴーは8月18日、同社開発のセルロースナノファイバー「ファインナチュラ™」が、株式会社タイルメントの外壁用有機系下地調整塗材向け硬化促進剤に採用されたと発表しました。ファインナチュラ水分散体の

・外壁用下地調整塗材との複合が容易
・複合することで内部硬化性が飛躍的に向上
・施工期間が大幅に短縮
・複合することで液だれしにくい特性を獲得

といった特長が評価され、採用に至ったとのこと。同社は特に冬場の施工期間短縮のニーズは高く、今後も市場拡大が見込まれるとして、これからもファインナチュラの用途拡大に取り組んでいくとしています。
 

【印刷、製品、その他関連】

1.紙にこだわったカフェとTANT KIRA

 特種東海製紙は8月15日、紙加工会社の三洋紙業が運営するカフェとTANT KIRAが期間限定でコラボすると発表しました。8月15日~9月15日の期間、三洋紙業運営の原宿のコーヒーショップ『PAP.COFFEE』のカフェカウンター下にTANT KIRAの貼箱を敷き詰め、TANT KIRAを使用したノベルティカードを配布するとのこと。PAP.COFFEEはコーヒーのスリーブからテーブルやスツールまで紙にこだわるカフェとのことで、特種東海製紙はこだわりのコーヒー・かき氷とともにTANT KIRAの輝きを感じてほしいとPRしています。
 

2.キャノン オフィス向け複合機でLED方式

 キャノンは8月5日、2024年11月立ち上げの新ブランド『imageFORCE(イメージフォース)』から、オフィス向け複合機5シリーズ15モデルを9月上旬より順次発売すると発表しました。オフィス中核機となる『C5100』シリーズ、『C6100』シリーズ、『C3150F』には従来のレーザー光ではなくLEDマルチチップを採用した次世代露光デバイス「D²Exposure」を搭載、

・キャノンのオフィス向け複合機で最高解像度となる4,800X2,400dpiを実現。
・画像の滑らかさ、細線、小サイズの文字の再現性を向上、様々な成果物を高品位に制作可能。
・本体原材料においては再生樹脂材の使用率約30%。本体梱包材においては発泡スチロールの使用を廃止、リサイクル可能な段ボールを使用することで廃棄プラスチックを削減。

といった特長を有しているとのこと。
 8月27日付の日本経済新聞の記事によれば、同社が主力のオフィス向け複合機で印刷方式を変えるのは55年ぶりとのことで、A3複写機・複合機の分野で世界最大手の同社がレーザーからLEDに軸足を移すことは業界の競争関係にも影響すると記事では分析しています。
 

※文中敬称略
※文章は2025年8月27日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。