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紙の市況(2025.12)詳細 12月10日更新分

【洋紙 国内の紙の市況/状況】

1.大王製紙・王子エフテックスが値上げ発表

 大王製紙と王子エフテックスは11月28日、用紙の価格改定を発表しました。

大王製紙
対象品種 印刷用紙、情報用紙、ファインペーパー
改定幅 全品種 現行価格 +10%以上
改定時期 2026年2月1日出荷分より
王子エフテックス
対象品種 江別工場生産品を除く、全製品
価格改定幅 10%以上
改定時期 2026年2月出荷分より

 大手の値上げ発表が続いた印刷・情報用紙に加え、ファインペーパーでも値上げ交渉が進むものと思われます。

 

【板紙・パッケージに関する市況/状況】

1.日本製紙 液体用紙容器と包装用紙の値上げを発表

 日本製紙は12月4日に液体用紙容器の、12月5日に包装用紙の値上げを発表しました。

対象品種 液体用紙容器のうちフジパック全品
値上げ幅 4%以上
実施時期 2026年4月1日納入分より
対象品種 包装用紙 全品種
値上げ幅 現行価格の10%以上
実施時期 2026年3月1日出荷分より

 4日に発表した液体用紙容器について同社は、同製品は2025年4月に値上げを実施も物価上昇の趨勢が変わらず、液体用紙容器原紙については2025年度に入り大幅な価格上昇を示しているとして値上げに理解を求めています。
 

2.日本製紙の紙製バリア素材がナッツの袋に採用

 日本製紙は11月27日、同社の紙製バリア素材「シールドプラス🄬」がBardon株式会社のナッツの量り売り製品のパッケージとして採用されたと発表しました。お客様の健康と地球環境への配慮を深く追求しているBardonの理念と課題解決に貢献できる素材として、シールドプラスの紙でありながら優れたバリア性能を持つ特長が着目されたとのこと。同社はシールドプラスの主な特長として

・高いバリア性能による品質保持
・環境負荷低減への貢献
・紙ならではの風合いと機能性

を挙げており、紙を基材とした環境配慮型の機能素材として今後もさらなる用途展開を進めていくとしています。
 

【印刷、製品、その他関連】

1.国際紙パルプ商事、紙製人工芝をオフィスに導入するショールームを開設

 国際紙パルプ商事は11月28日、同社が販売する紙製人工芝「ペーパーターフ」をオフィス空間に活用した「キャンピングオフィス」を体感できるショールームを本社ビル1階エントランスロビーにオープンすると発表しました。同社サイトの発表によると

キャンピングオフィス空間の企画・設計 「自然と、仕事が、うまくいく」働き方を提案する株式会社スノーピークビジネスソリューションズによるもの。
ペーパーターフの活用により、オフィスにいながら自然を感じ、快適に働くという新しいワークスタイルを体感できる場とする。
ペーパーターフ バショウ科の植物アバカを主原料とする天然繊維「かみのいとOJO⁺」を使用した紙製人工芝。吸放湿性に優れたドライな肌触りや消臭・抗菌機能が評価され、プラスチック製人工芝に代わりマイクロプラスチック削減に貢献する人工芝として商業施設や教育施設などで活用が広がっている。

 ショールームは2025年12月15日より公開予定とのことで、見学には事前予約が必要と同社は呼び掛けています。
 

※文中敬称略
※文章は2025年12月8日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。