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華陽ニュース
紙の市況(2025.12)詳細 12月26日更新分
【洋紙 国内の紙の市況/状況】
| 1.中越パルプ 色物製品等の値上げ発表 |
中越パルプ工業は12月18日、色物製品等の価格改定を発表しました。
| 対象品種 | 新せんだいカラー 新パステルカラー せんだい封筒用ケント 竹紙 |
| 改定幅 | 現行価格より+10%以上 |
| 改定時期 | 2026年3月1日出荷分より |
同社は2025年内では2月にカップ原紙、7月に壁紙原紙、10月に包装用紙、11月に印刷・情報用紙の値上げを発表しています。
【板紙・パッケージに関する市況/状況】
| 1.白板紙卸値上昇の報道 |
12月24日付の日本経済新聞紙上にて、白板紙の卸値が3年ぶりに上昇したと報じられています。製紙各社が8~10月に打ち出した値上げを印刷会社や大手食品メーカーなどが受け入れたとのこと。受け入れた値上げ分を転嫁するため年明けから食品・雑貨など最終ユーザー企業に交渉を始めるとの印刷会社の声も紹介されており、消費財自体の価格に波及するのかにも注目が集まりそうです。
| 2.日本製紙「ラミナ🄬(生分解タイプ)」がアメニティ製品の包材に採用 |
日本製紙は12月19日、同社が開発したヒートシール紙「ラミナ🄬(生分解タイプ)」が株式会社東京マツシマが販売するアメニティ製品の包材として採用されたと発表しました。今回包材が採用されたアメニティグッズは東京マツシマが加盟するアメニティ・リサイクル協会が推進するビジョン「廃棄物ゼロのおもてなしへ」に基づき開発されたものとのこと。同協会の掲げる目標の「2030年までにアメニティ製品の100%サステナブル素材への切り替えと、新規化石由来プラスチックゼロ」の達成に向けた素材のひとつとして「ラミナ🄬(生分解タイプ)」が着目されたと同社は採用の要因について説明しており、本包材を使用した歯ブラシ製品はアメニティ・リサイクル協会の認定商品としてホテルチェーンでの展開が決定していると明らかにしています。
【その他の市況/状況】
| 1.王子グループ「新機能性材料展2026」に出展 |
王子ホールディングスは12月19日、グループの王子タックと王子キノクロスが「新機能性材料展2026」に出展すると発表しました。会期は2026年1月28日~2026年1月30日の3日間で、東京ビッグサイト西ホールのマテリアルゾーンに出展とのこと。
王子タックは
・ファイルム代替 紙製・生分解タック
・再生使用・廃棄物削減に貢献 特殊糊タック
・リサイクルフィルム・減プラフィルムタック
・プラス機能タック
・環境対応加工製品
の5つのカテゴリーの商材・新製品を、
王子キノクロスは
・水解性・生分解性不織布
・アップサイクル対応不織布
・パルプ系吸音材
・コスメ用途不織布
・粉体のシート化技術
などの素材や体験展示を行う予定とのことで、同社は来場の際は立ち寄ってほしいと呼びかけています。
※文中敬称略
※文章は2025年12月24日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。