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華陽ニュース
紙の市況(2026.1)詳細 1月31日更新分
【洋紙 国内の紙の市況/状況】
| 1.製紙連 2026年紙・板紙内需見通しを発表 |
日本製紙連合会は1月20日、紙・板紙内需の2025年実績見込みと2026年見通しを発表しました。サイトに掲載された発表によると、
| 2025年実績見込み | 紙・板紙計で前年比2.6%減、紙が同4.3%減、板紙が同1.0%減の見込み。用途別ではグラフィック用紙が同6.3%減、パッケージング用紙が同1.0%減、衛生用紙が同0.1%増。 |
| 2026年見通し | 紙・板紙計で2025年比2.7%減、2019年比21.2%減の見通し。紙が2025年比4.6%減、板紙が同1.0%減、グラフィック用紙が同6.8%減、パッケージング用紙が同1.0%減との見通しを示している。 国内景気の緩やかな回復基調、冬季五輪やWBC、FIFAワールドカップ等のイベント等をプラス要因として挙げるも、人口減少、少子高齢化、人手不足、デジタル化、省包装化といった紙・板紙内需減少の傾向は変わらないとみている。 |
各製品での値上げ交渉の本格化が需要減少のさらなる要因となるとの見方もあり、1月21日付の日本経済新聞紙上では、グラフィック用紙需要が下げ止まるかどうかは見えないとの製紙連会長の声も紹介されています。
| 2.特種東海 巴川と絶縁紙のライセンス契約 |
特種東海製紙は1月23日、巴川コーポレーションとの間で絶縁紙の製造・販売ノウハウのライセンス契約と棚卸資産譲受に関する基本契約を締結したと発表しました。この契約締結により特種東海は巴川が製造・販売している変圧器用絶縁紙と同等品質の製品を製造・販売することを目指し、特種東海の既存事業であるアラミドペーパー事業と合わせて絶縁分野の市場開拓に取り組むとのこと。同社はこの契約が中長期的に同社の連結業績や企業価値向上に資するとの考えをお知らせにて表明しています。
【板紙・パッケージに関する市況/状況】
| 1.レンゴー 5作品が「JPMアワード2025」受賞 |
レンゴーは1月16日、同社が制作に携わった5点の店頭什器が「JPMアワード2025」の5部門で受賞したと発表しました。同社の発表によると、「JPMアワード」は一般社団法人日本プロモーショナル・マーケティング協会が主催する国内最大のPOP広告や店頭什器を顕彰するもので、プロモーションツールの表現力向上とプロモーション業界に対する社会的認知を高めることを目的としたものとのこと。同社が関わった5作品は
| Juiceマルシェ ペンケースX自動販売機型什器 |
パイロットのゲルインキボールペン「Juice」の認知拡大を目的に、ボトル型ペンケースと段ボール製自販機を開発したもの。店頭で好きな色を選び自分だけのオリジナルボトルがつくれる体験を段ボール製自販機で演出。SNSで紹介され集客に貢献。 文具・ファッション小物・メガネ・時計部門の金賞・オーディエンス賞を受賞。 |
| チョコボール ガチャ什器 |
森永製菓のチョコボールの什器。ボタンを押すと装飾パーツが動き商品が出る仕掛けを紙素材を中心に開発し、ワクワクする購入体験を演出。 ハンガーB部門・金賞を受賞。 |
| Spoon Free モビールPOP |
アヲハタの「スプーンを使わず片手で塗れるジャム」をモビール型のPOPで表現したもの。商品の便利さ・楽しさを訴求し、狭いジャム売り場での視認性を向上。 ショウカード・スティッカー部門の金賞を受賞。 |
| ココンシュペール アウトバスシリーズディスプレイ |
クラシエのヘアケアブランドの店頭カウンター什器。まゆ成分を特徴とする商品に合わせ、まゆや香水をモチーフにした華やかなデザインで商品の魅力を引き立てる。 トイレタリー部門の銀賞を受賞。 |
| KIRE‐NA(キレーナ) 陳列台 |
パイロットの、まっすぐな線が引けてにじまないペン先が特長の蛍光ペンの陳列台。 ・ペン先がしなる様子やまっすぐ線が引ける点を直感的に理解できる商品ダミー ・曲面でも線が引きやすい様子を体験できるラウンド形状の試し書きメモ の2つの工夫が特長。株式会社kiCkとの共同出品。 文具・ファッション小物・メガネ・時計部門の銀賞を受賞。 |
同社は、クリエイティブなデザインや提案により、これからもお客様の商品開発、販売促進、イメージアップに貢献していくとしています。
【その他の市況/状況】
| 1.日本製紙 秋田工場に国内最大のエリートツリー採種園 |
日本製紙は1月19日、同社秋田工場に国内最大規模のエリートツリー採種園「秋田閉鎖型採種園」を開設したと発表しました。成長に優れ二酸化炭素吸収能力が高く花粉量が少ないなどの特徴を持つスギ・ヒノキのエリートツリー等の増殖について同社は「特定増殖事業者」の認定を受けており、今回の秋田閉鎖型採種園の開設や2025年度に着工予定の鳥取県の拠点などを含め、同社グループ全体のエリートツリー苗木生産能力は年間460万本体制となるとのこと。同社は生産体制の増強により国内林業の苗木不足解消とエリートツリーの拡大に努めると同時に、森林の多面的機能の維持・強化への貢献と、森林資源ビジネスの拡大や社有林の価値向上の両立を図るグリーン戦略を推進するとしています。
| 2.家庭紙店頭価格 12月も横ばい |
1月21日付の日本経済新聞紙上にて、家庭紙の主要品種全ての12月の店頭価格が前月比横ばいとなったと報じられています。東京紙商家庭紙同業会のまとめによるもので、横ばいは5か月連続とのこと。年末は家庭紙製品の特売が増える時期ですが、大幅な値引きは少なく価格水準は維持されていると記事では伝えられています。
| 3.パルプ価格が上昇 |
1月23日付の日本経済新聞紙上にて、南米産L‐BKPの2025年12月積みの対日価格が前月比3%高となったと報じられています。4か月連続の上昇とのこと。北米産N‐BKPは3か月連続で横ばいとなったと記事では伝えられています。
【印刷、製品、その他関連】
| 1.紙の出版物の販売額が1兆円割れ |
出版科学研究所は1月26日、2025年の出版市場の推定販売金額を発表しました。紙の出版物の推定販売金額は前年比4.1%減で、1976年に1兆円の大台に乗って以来50年ぶりに1兆円を割り込んだとのこと。書籍は前年から2億円増と健闘したものの、雑誌が前年比10.0%減、コミックス(単行本)もデジタルシフトの進行と大きなヒットがなかったことで前年比大幅減となったと同所は分析しています。
※文中敬称略
※文章は2026年1月28日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。