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紙の市況(2026.2)詳細 2月10日更新分

【板紙・パッケージに関する市況/状況】

1.包装紙・段ボール原紙値上がりの報道

 2月3日付の日本経済新聞紙上にて包装用紙が、2月5日付の同新聞紙上にて段ボール原紙がそれぞれ3年ぶりに値上がりしたと報じられています。製紙各社が2025年に打ち出していた値上げを紙袋メーカーや段ボールメーカーなど主要大口需要家が受け入れたとのこと。スーパーや衣料品店などの小売店でも紙袋の有料化が広がっており、包装用紙を原材料とする紙袋の値上げも円滑に進むのではないかとの声が紹介された包装用紙に比べ、原紙値上げ直前の2024年にシートや箱の値上げに取り組んだ段ボール業界では需要家側の反発が強く交渉が長引きましたが、市況の立て直しを急ぎ足並みをそろえた供給側が押し切った形となったと記事では伝えられています。
 

2.アルミ付き紙容器の紙繊維、再生段ボールとして商用利用開始

 王子ホールディングスは1月30日、アルミ付き紙容器の紙繊維を原料とする再生段ボールがゴールドパック株式会社の「Azumino Mineral Water(紙パック1リットル)」の梱包材として採用されたと発表しました。同社が日本テトラパックと共同で構築したリサイクルスキームを活用するもので、同社の発表によればアルミ付き紙容器の紙繊維を原料とする再生段ボールが商用利用される例としては国内初とのこと。同社はこの試みを、回収しても焼却処理されサーマルリサイクルされることが大半だったアルミ付き紙容器を紙製品に再利用するマテリアルリサイクルの仕組みを構築し、飲料メーカーにおける持続可能性の新しい実践例となったと位置付けており、今後は食品・飲料業界全体での採用拡大を目指すとしています。
 

3.レンゴー 関連パッケージ1作品が「ワールドスター賞」を受賞

 レンゴーは1月30日、同社が製作に携わったパッケージ作品が世界包装機構主催の「ワールドスターコンテスト2026」において「ワールドスター賞」を受賞したと発表しました。パイロットコーポレーションのゲルインキボールペン「Juice(ジュース)」の認知拡大を目的に開発した、ボトル型ペンケースと段ボール製自販機がその受賞作品で、店頭で好きな色を選び、自分だけのオリジナルボトルがつくれる体験を段ボール製自販機で演出したとのこと。同作品は「2025日本パッケージングコンテスト」「JPMアワード2025」でも入賞しており、世界でもその有用性が認められたと同社は発表しています。
 

4.レンゴー 2026年3月期第3四半期連結業績発表

 レンゴーは2月3日、2026年3月期第3四半期(2025年4月1日~2025年12月31日)の連結業績結果を発表しました。2025年3月期第3四半期比(累計)で売上高が2.3%増、営業利益が1.1%減、経常利益が4.4%減、四半期純利益が14.3%増となったとする決算短信を公開しています。この結果について決算短信では

・値上げ効果により増収
・固定費や物流費の上昇により営業利益、経常利益が減益
・同社湘南工場敷地の一部収用による受取補償金の計上で四半期純利益が増益

と説明しています。
 通年の業績予想については2025年5月9日公表の予想を変更していませんが、湘南工場の収用に関する固定資産の圧縮処理の可否やその他の減損処理など、現時点では不確定要素が多いと同社は明らかにしています。
 

 
【その他の市況/状況】

1.大王製紙が衛生用紙の値上げを発表

 大王製紙は2月4日、家庭用・業務用紙製品の価格改定を発表しました。

対象品種 ティシュー、トイレットペーパー、キッチンタオル、ペーパータオル他
家庭用・業務用紙製品の一部
改定幅 現行価格より10%以上
改定時期 2026年4月1日納品分より

 同社は原燃料価格の高止まり、大幅な円安の継続、物流コストや人件費の上昇を要因に挙げ、値上げに理解を求めています。
 

2.12月末古紙在庫が増加

 2月3日付の日本経済新聞紙上にて、昨年12月末の古紙在庫が前月末比61%増だったと報じられています。関東製紙原料直納商工組合のまとめによるもので、年末の書類整理などで回収量が増加したことが要因とのこと。前年同月比でも15.4%増となったと記事では伝えられています。
 
【印刷、製品、その他関連】

1.王子の紙製緩衝材 DCM店舗で販売開始

 王子ホールディングスは2月3日、同社が企画した紙製緩衝材のDCM株式会社店舗での販売を開始したと発表しました。同製品は

・クラフト紙の表面に凹凸パターンを施すことで、緩衝材の機能を付与
・100%紙素材で、使用後は古紙としてリサイクル可能
・気泡緩衝材と同等のクッション効果を発揮
・プラスチック製の気泡緩衝材や発泡ポリエチレンシートの代替品として脱プラスチックに貢献
・保管スペースをコンパクトに抑えられる

等の特長を有し、割れ物や雑貨の包装、青果物の中敷きなどに活用できるとのこと。
 同社は今後も環境配慮型素材・製品の開発によってグリーンイノベーションを推進し、持続可能な社会の実現に貢献していくとしています。
 

※文中敬称略
※文章は2026年2月5日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。