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華陽ニュース

お城初心者のへぇーなお城  10

 2026年の大河ドラマは『豊臣兄弟!』。『彼が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった』との言葉もある豊臣秀吉の弟・秀長を主人公に、強い絆で困難を乗り越え、天下統一を成し遂げた兄弟のサクセスストーリーを描くと発表されています。
 戦国時代はお城の時代。これまで特にお城に興味を持ってこなかったお城初心者が大河ドラマをきっかけに学び始めたお城の小ネタを、お城初心者の方は「へぇー」と、お城上級者の方は「えぇー・・・(そこからか・・・)」と思いながらお読み頂けると幸いです。

10 「虎口」

 お城の出入り口の事を「虎口(こぐち)」と呼びます。敵の侵入に備えて小さくつくったので「小口」だったものが、威勢の良さを表すために「虎口」となった、という説があるそうです。
 平坦地=曲輪を囲った土塁や塀を切って設けられる出入り口である虎口は、敵の侵入を許すお城のウィークポイントでもあるため、様々な仕組みが考えられました。虎口までの進入路を急な坂とする「坂虎口」は単純ながら敵の勢いを削ぐ効果があり、山城でよく見られる仕組みだとか。虎口の内外に視線を遮る土塁を設け、曲輪のなかが敵からは見えないように工夫したものもありました。
 お城に行くと、城門までの道が折れ曲がっていて真っ直ぐたどり着けない、ということがありますが、これは「喰い違い虎口」。土塁をまっすぐにつなぐのではなく、虎口のところで直角などに曲げることで、敵はスムーズに進めなくなり、また土塁に隊列の側面をさらす形になるため城内からは攻撃しやすくなります。これをさらに進化させたのが「桝形虎口」。雪国の二重玄関のように虎口の前に(あるいは内に)土塁で囲まれた閉鎖空間を設置し、狭い空間に敵を誘い込んで集中砲火を浴びせかける仕組みとなっています。「虎口」と書いて「ここう」とも読みますが、虎口はお城の弱点でありながら敵にとって虎の口のように危険な場所となるよう、様々な工夫がなされていたのでした。