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ニューノーマルにこの一品23 大王製紙様の『Rems(リムス)』
【ニューノーマルにこの一品】
「ニューノーマル」という言葉は新型コロナウイルス下での生活や仕事の新しい様式を表す言葉として使われていますが、近年、私たちの生活や考え方に影響を与え、変えてきたものには、海洋汚染の深刻化による脱プラの動きや、SDGs、ESG、ダイバーシティ等、さまざまなものがあります。
その、様々なもので形作られる「ニューノーマル」に、紙で貢献できる製品とは、の観点からの取組みをご紹介いたします。
23 大王製紙様の『Rems(リムス)』
2022年10月3日、大王製紙様から『Rems(リムス)』の始動が発表されました。
『Rems(リムス)』は【Re material system】から取られた名称で、製造残渣を紙の原料として再利用する、リサイクルシステムの新提案です。
内容 | 製造残渣をパルプと混ぜて混抄紙をつくり、最終製品として再利用するシステム。 これまでも大王製紙は個別の要望に応じて混抄紙を生産してきたが、『Rems』としてシステムを確立することにより、より多くの要望に応え、資源の有効活用を推進することが可能になった。 |
流れ | ①各企業・団体より製造残渣を受け入れ ②残渣とパルプを混ぜ紙を製造 ③混抄紙の完成 ④印刷・加工 ⑤封筒や名刺、タグ、パッケージなどの最終製品として再利用 Remsを使用した最終製品には「Rems認証ラベル」を付与することが可能。 |
製造残渣 | もみ殻やコーヒー粕など、原材料から目的の成分を取得した後に残る部分。これまでは廃棄されることが多かったが、環境負荷低減の観点から再利用の相談が同社に数多く寄せられていた。 同社では、受け入れ可能な製造残渣として、 ・違法性がないこと、危険物・毒劇物ではないこと ・土・砂・ガラス等の不純物が混ざっていないこと ・硬くて粉砕できないものではないこと ・100℃程度の熱で溶けるものではないこと ・腐敗しやすく、臭気があるものではないこと ・油分が含まれていないこと 等の条件を指定している。 |
生産条件 | ・最低ロット:用紙重量4トン以上 ・紙の厚み:70~300g/㎡程度の範囲内 ・リサイクル適性考慮のため、濃い色の紙は不可 |
関連商品 | 関連商品として、お米のもみ殻を使用したファインペーパー「Remsスタンダード‐FS」を同日発売開始。四六判Y目の90kg、135kgが規格品として用意されている。 |
価格は一般用紙の3~5倍程度、納期は仕様決定から混抄紙完成まで3か月程度との目安が示されていますが、まずは特設ウェブサイトよりご相談を寄せてほしいと同社は呼び掛けています。
※文章中、敬称略