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華陽ニュース

ニューノーマルにこの一品51 J‐クレジットの活用

【ニューノーマルにこの一品】

 「ニューノーマル」という言葉は新型コロナウイルス下での生活や仕事の新しい様式を表す言葉として使われていますが、近年、私たちの生活や考え方に影響を与え、変えてきたものには、海洋汚染の深刻化による脱プラの動きや、SDGs、ESG、ダイバーシティ等、さまざまなものがあります。
 その、様々なもので形作られる「ニューノーマル」に、紙で貢献できる製品とは、の観点からの取組みをご紹介いたします。

51 J‐クレジットの活用

 引き続きJ‐クレジットについて「どんな風に活用できるの?」をまとめてみました。

カーボン・オフセットに使う 事業活動で排出される温室効果ガスを減らす努力を行っても、どうしても排出されてしまう分を「J‐クレジット」の購入で相殺し、温室効果ガス排出量を実質ゼロとする取り組み。
例えば、地元の森林保全活動によって創出されるJ‐クレジットの購入で、カーボン・オフセットの取り組みをPRできるほか、SDGs「13:気候変動に具体的な対策を」「15:みどりの豊かさも守ろう」に貢献しているとのPRもできる。
どんぐり制度 ある製品やサービスの、原材料調達から廃棄までのライフサイクル全体で排出する温室効果ガス量を二酸化炭素に換算して商品・サービスごとに表示する仕組み=カーボンフットプリント(CFP)を活用して、それをJ‐クレジットでカーボン・オフセットすることで、製品・サービスに「どんぐりマーク」を付けてアピールできる制度。
カーボン・オフセット宣言 自社で行うカーボン・オフセットの取り組みをJ‐クレジット制度サイトで公開できる仕組み。認証機関による認証や証書の付与などは行われないが、自社が透明性のあるカーボン・オフセットに取り組んでいると主張できる。
同サイトでは、クレジットの購入でカーボン・オフセットされた製品を販売するものや、製品の売上ごとに売上金の一部をクレジットの購入に充てるもの、開催に伴う温室効果ガス排出量を算定しオフセットする分のクレジットの購入を災害復興支援の目的に合致するよう選択したイベント等、様々な取り組みのカーボン・オフセット宣言が紹介されている。
各種報告への活用 温対法、GXリーグ、SHIFT事業であれば、再生可能エネルギー発電、省エネ、森林吸収など、全ての種別で創出されたJ-クレジットによるオフセット分を含んだ温室効果ガス排出量などを報告可能。
一方、再エネ発電によるJ-クレジットしかオフセットに認められず、自家発電した電力においては再エネ発電によるものでもJ‐クレジットによるオフセットは認められない『RE100』への報告など、基準が厳しいものもあるので、各報告ごとに確認が必要。

 雪害や豪雨など、気候変動の影響が実感される昨今、「中小企業だから」と思わず、できるところからカーボン・オフセットの取り組みを始める必要が出てきているのかもしれません。 

※文章中、敬称略