1. HOME
  2. KAYO NEWS
  3. ニューノーマルにこの一品57 各地のカーボンクレジットの取り組み②静岡県

KAYO NEWS

華陽ニュース

ニューノーマルにこの一品57 各地のカーボンクレジットの取り組み②静岡県

【ニューノーマルにこの一品】

 「ニューノーマル」という言葉は新型コロナウイルス下での生活や仕事の新しい様式を表す言葉として使われていますが、近年、私たちの生活や考え方に影響を与え、変えてきたものには、海洋汚染の深刻化による脱プラの動きや、SDGs、ESG、ダイバーシティ等、さまざまなものがあります。
 その、様々なもので形作られる「ニューノーマル」に、紙で貢献できる製品とは、の観点からの取組みをご紹介いたします。

57 各地のカーボンクレジットの取り組み②静岡県

 富士地域を中心に家庭紙や板紙の工場が多数立ち並び、製造品出荷額等で全国1位、11.3%のシェアを誇る静岡県。富士山をはじめとする豊かな森林資源や水資源を守るため、様々な取り組みが行われているなかのごく一部を紹介致します。

しずおか未来の森
サポーター制度
 社会貢献活動として森づくり活動を行う企業・団体を「しずおか未来の森サポーター」として県が認定し、活動のPR等を支援する制度。平成18年度から実施。
 協定に基づき活動を実施すると、その活動内容によって、資金による貢献=Smile1、労力による貢献=Smile2、地域との連携=Smile3、とする「スマイルラベル」を毎年交付。スマイルラベルは情報誌やサイトへの掲載等、CSR活動のPRに活用できる。
 また、活動内容が間伐や植樹である場合は、二酸化炭素吸収量を参考値として算定し、認定証に記載される。
 2024年10月現在、43の企業・団体が静岡県と協定を結び、森づくりや環境教育などに取り組んでいる。
ふじのくに森の町内会  職場等で使用する印刷物、封筒、名刺、コピー用紙等の紙を『間伐に寄与する紙』にすることで、森林から搬出された間伐材が紙資源として活用され、森林整備に間接的に貢献できる仕組み。
 『間伐に寄与する紙』に上乗せされた未利用材活用促進費(15円/kg)は全額が森林整備費として整備者に支払われる。
 参加企業・団体には「しずおか未来の森サポーター認定証」が交付され、使用量に応じた貢献証書が発行される。
 2024年3月末現在、日本製紙CSR本部、特種東海製紙など82企業・団体が参加。
稲梓県営林におけるJ‐クレジット  下田市の稲梓県営林における適切な森林管理による2023年4月1日~2031年3月31日の二酸化炭素吸収量をJ‐クレジットとして登録。2023年4月1日~2024年3月1日創出分の117t-CO₂を2024年11月に申請し、J‐クレジットとして認証されている。既に第1回の販売を終了し、2025年5月26日より第2回分の販売を募集。
静岡悠久の森
カーボン・クレジット
県有林「静岡悠久の森」のうち9か所を適切な森林経営計画により整備・経営することでJ‐クレジットを創出し、販売した収益をまた県有林の適正な森林管理の促進に還元する計画。
 9か所のうち5か所は既にJ‐クレジットに登録済み、残り4か所は準備中。J‐クレジットの販売は令和8年度を予定。

 他にも、静岡県では県民が楽しみながら温室効果ガス削減に取り組める地球温暖化対策アプリ『クルポ』など、様々な取り組みが展開中の静岡県です。
 
※上記は2025年6月時点の静岡県、J‐クレジットなどのサイトを基に華陽紙業株式会社にて編集したもので、最新の動向を含まない場合があります。
※文章中、敬称略