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紙の市況 (2015.1)詳細  1月20日更新分

【洋紙 国内紙の市況/状況】

1.北越紀州製紙 経常利益5割増

 北越紀州製紙の2014年4~12月期の経常利益が前年同期比5割増になるもようだと報じられています。
4~12月期の経常利益が前年同期比増になるのは3年ぶりとのこと。売上高は微増となる見込みで、その要因として、

プラス要因 ・2度の値上げが寄与し、採算改善
・販売単価上昇が、出荷数量の伸び悩みを吸収
・円安で東南アジア向けを中心とする洋紙の輸出が増加
マイナス要因 ・国内では、消費増税後、カタログ・チラシ関連の印刷用紙需要が低迷

などが上げられています。
 昨年10月以降の急激な円安の進行が、輸入に頼る原燃料の価格を押し上げているため、2015年3月通期の業績見通しは従来通りとしていますが、他社に先駆けて発表した洋紙値上げの実施で、2016年3月期以降の業績拡大につなげる方針であると、記事では伝えられています。

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2.紙在庫 11月末は概ね『適正』

 紙関連の11月末在庫の報道によると、

流通 品種 前月比 前年同月比 判定
メーカー在庫 印刷用紙 ▲1% +10% 適正
段ボール原紙 +8% +10% やや過剰
流通在庫 印刷用紙 ▲0% ▲10% 適正
段ボール原紙 +2% ▲0% 適正

と、メーカーの段ボール原紙在庫が『やや過剰』、その他は『適正』との判断が報道されていますが、前月比・前年同月比での在庫の減少率は圧縮されており、在庫調整が落ち着きを見せている状況が窺われます。
 昨夏から秋にかけてメーカーでは積極的な減産を行っており、消費増税後の需要が停滞するなか、在庫は『適正』まで調整が進んでいますが、年末に出揃った値上げ発表と春の需要期を前に在庫確保に動く向きもあるものと見られ、今後の在庫動向にも注視が必要であると思われます。

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3.丸住製紙・日本製紙パピリアも値上げを発表

 丸住製紙は2014年12月24日、流通各社に対し印刷・情報用紙の値上げを通知しました。また、1月19日には、日本製紙グループの日本製紙パピリアが薄葉紙との値上げを発表しています。各社の値上げ開始期限が迫っており、それぞれの発表内容を再度掲載させて頂きます。

メーカー 対象品目 実施時期 値上げ幅
丸住製紙 印刷用紙(微塗工紙、塗工紙、上質紙、中下級紙)、
情報用紙(PPC用紙)
2015年2月1日出荷分より 10%以上
日本製紙パピリア 薄葉印刷紙、複写用紙、加工原紙 2015年2月21日出荷分より 10%以上
王子製紙 印刷用紙全般(上質紙、塗工紙、微塗工紙 他)、
情報用紙全般(PPC用紙、フォーム用紙 他)
2015年2月1日出荷分より 10%以上
日本製紙 印刷用紙全品種、情報用紙全品種、加工原紙 2015年2月1日出荷分より 10%以上
大王製紙 印刷用紙(塗工紙、微塗工紙、上質紙、色上質紙、色画用紙、その他印刷用紙全般)
情報用紙(ノーカーボン紙、フォーム用紙、PPC用紙、その他情報用紙全般)
機能材(キャリアテープ原紙、特殊板紙、特殊薄葉紙等)
2015年2月1日出荷分より 10%以上
北越紀州製紙 「印刷用紙、情報用紙、加工原紙」
上級紙(上質紙、PPC用紙)、中質紙、
上質コート紙、軽量コート紙、微塗工印刷用紙、
色上質紙、加工原紙等
「特殊紙」
機能紙、キャリアテープ原紙、情報用紙、特殊紙全般
2015年1月21日出荷分より 10%以上
三菱製紙 印刷用紙全般(上質紙、塗工紙、微塗工紙 他)、
情報用紙全般(ノーカーボン紙、感熱紙、PPC用紙、フォーム用紙 他)
2015年2月1日出荷分より 10%以上
中越パルプ工業 印刷用紙、情報用紙、加工原紙 2015年2月1日出荷分より 10%以上
新せんだいカラークラフト、新パステルカラー、せんだい封筒用ケント紙 2015年2月1日出荷分より 10%以上
王子エフテックス 特殊印刷紙、情報用紙、事務封筒用紙、加工原紙、加工製品、その他特殊紙 2015年2月1日出荷分より 個別に対応
APP 印刷用紙、コピー用紙、
その他、包装紙・白板紙など取扱い全商品
印刷用紙、コピー用紙で2015年1月21日出荷分より 印刷用紙・コピー用紙で15%以上
UPMキュンメネ 印刷用紙 2015年1~3月生産分より 10%以上

 先行している輸入のPPC用紙では、既に大手通販各社との交渉が進んでいるとの話もあり、交渉がメーカー主導で進めば春の官公庁入札価格に影響が及ぶことも考えられます。

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4.王子HD、日本製紙など展示会に出展

 1月末、東京ビッグサイトにていくつかの展示会が開催されますが、王子ホールディングスや日本製紙がその展示会に出展予定であることが発表されています。関連サイトなどの発表によると、

王子HD 1月28日(水)~30日(金)の『新機能性材料展2015』に出展。機能性不織布やナノテク関連素材のフィルムなどを紹介。
三菱製紙 同じく『新機能性材料展2015』に出展。表示情報の書き換えが可能な感熱記録材料やプロジェクター用スクリーンフィルムなどを紹介。
日本製紙 1月28日(水)~29日(木)の『メディケアフーズ展2015』に出展。セルロース系食物繊維や増粘剤、甘味料などを紹介。29日には出展社セミナーを開催予定。
中越パルプ工業 『新機能性材料展』と同時開催の『nano tech2015』に出展。素材としてのナノセルロースやその複合化合物、複合技術などを紹介。
トッパン・フォームズ 同じく同時開催の『新電力EXPO2015』に出展。新しく電力事業に参入する企業向けの顧客獲得や事務処理、囲い込みなどに関するソリューションを提案。

 その他、『新機能性材料展』と同時開催の展示会として『Printable Electronics2015』や『先進印刷技術展2015』などの開催も予定されており、予定来場者数は5万名とサイトでは発表されています。

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【洋紙の国外の市況/状況】

1.シナール・マス・グループ 発電所建設を計画

 APPグループを傘下に持つインドネシアのシナール・マス・グループが、数兆ルピアを投じてスマトラに1,000メガワット級のバイオマス発電所を建設する計画であると報じられています。同社が再生可能エネルギー分野で行う、初めての大規模な投資であるとのこと。同グループは南スマトラに更にいくつかのバイオマス発電所を建設する意図があるとのことで、インドネシアでの電力需要の高まりを受けて、この巨大企業が再生可能エネルギー分野への参入を本格的に検討し始めたと記事では伝えています。

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【板紙の国内の市況/状況】

1.液体用紙容器の値上げを発表

 原料価格の上昇を受け、日本テトラパックと北越パッケージが液体食品用の紙パックの値上げを発表しました。各々のサイトの発表によると、

メーカー 対象品目 実施時期 値上げ幅
日本テトラパック 液体食品用紙製包装資材や副素材 2015年4月1日より 8~15%
北越パッケージ 液体紙容器 TOHEI PAK 2015年4月1日納入分より 10~15%

 値上げを報じた新聞記事によると液体紙容器の原紙はアメリカやフィンランドから輸入しているとのことで、急激な円安進行により原紙の輸入コストが企業のコスト吸収努力を上回り、値上げに踏み切ることになったと説明されています。

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【板紙の国外の市況/状況】

1.イタリアの紙管用板紙メーカーで火災

 イタリアの紙管用板紙メーカー、Cartiera Olona社の工場で1月9日、大規模な火災が発生し、出荷待ちの巻取や最終製品を保管していた倉庫2,300㎡が全焼したと報じられています。生産の復旧には10日間ほど掛かる見通しで、フォークリフトの電気系統のショートが製品に引火したとの話があるとのこと。
 日本でも年末にチップ関連の火災が報じられており、空気が乾燥する時期だけにまだまだ注意が必要です。

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【その他の市況】

1.再生トイレットペーパー 値上げ発表続く

 昨年末、大王製紙など大手メーカーのトイレットペーパーで値上げが発表されましたが、それに続く形で、中小の再生トイレットペーパーメーカーが値上げを発表しています。各々の発表をまとめると、

メーカー 対象品目 実施時期 値上げ幅
信栄製紙 再生トイレットペーパー等 2015年2~3月頃 15%以上
特種東海エコロジー 再生トイレットペーパー等 2015年2月21日出荷分より 15%以上
丸井製紙 再生トイレットペーパー等 2015年3月1日出荷分より 15%以上
大王製紙 フェイシャルティシュー、トイレットティシュー、
キッチンタオル、タオルペーパー 他
家庭紙全品(業務用紙製品
2015年1月21日出荷分より 10%以上
日本製紙
クレシア
トイレットペーパー、ティッシュペーパー等 2015年1月21日出荷分より 10%以上
王子ネピア トイレットペーパー、ティッシュペーパー等 2015年1月5日出荷分より 10%以上
丸富製紙 再生トイレットペーパー等 2015年2月21日出荷分より 15%以上

 既に昨年末値上げを発表している丸富製紙では、昨年6月にも値上げを打ち出して不調に終わった経緯があり、今回の値上げ交渉がどう進むか、注目が集まりそうです。

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2.古紙年末在庫積み上がる

 古紙の12月末在庫が増加したと報じられています。関東製紙原料直納商工組合の調べによると、11月末比で73.9%増、前年同月末比で6.6%増となったとのこと。
 年末の大掃除で古紙が大量に発生することに加え、円安を背景とした輸出価格の先高観が、古紙輸出業者の在庫確保の動きにつながったのではないかと報じられています。

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【印刷・製品関連】

1.凸版印刷 線幅10μmの導電性微細印刷技術を確立

 凸版印刷は1月7日、プリンテッドエレクトロニクス分野で、導電性の材料を使って、線幅とその間隙が10μmの微細印刷技術を確立したと発表しました。サイトの発表内容によると、

プリンテッド
エレクトロニクス(PE)とは
印刷技術を利用して、電子回路などを作ること。基盤として様々な素材が利用できることや、作成の過程が簡便になることから、低コスト化、生産性向上、省資源などのメリットが期待されている。
凸版の技術の優位性 PEは現在、スマホなどのモバイル機器で、タッチパネルの信号を内部に伝える引き出し配線の部分で多く用いられているが、表示エリアのパターン微細化や大型化が望まれる中、引き出し配線の微細化が必要とされている。
凸版印刷によると現在は線や線と線の間のスペースを70μmで形成する技術が主流で、30μmで形成する技術も開発されているが、今回凸版が確立した技術では、導電性材料を用いたグラビアオフセット印刷で、ラインやスペースを、3分の1の10μmで形成することができる。
凸版の技術の特長 ①10μmの線幅で、多彩な文字やパターンを印刷できる
②導電性を活かしてセンサーや回路の高密度化・省スペース化が可能
(新聞1面分の記事を20㎜X14㎜の回路に収めることができる)
③他の製法より大きい、最大600㎜X600㎜の大きさに印刷できる
④紙やプラスチックなど様々な素材に印刷できるため、軽量化・フレキシブル化が可能
用途 ①PE分野での応用
②描画された線や文字に導電性を持たせることによる、偽造防止分野での応用
③センサーや回路を高密度化・小型化することによる、ウェアラブル端末への応用 等

 同社は微細印刷技術と導電性の組み合わせによる、偽造防止分野やウェアラブル端末への応用などの分野で研究開発を進め、2017年度の実用化を目指すものとしています。

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※文中敬称略
※文章は2015年1月20日現在、新聞記事などを基に華陽紙業にて編集しております。実際の動向についてはお客様にて総合的にご判断頂きますよう、お願い申し上げます。

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